東経141度32分16秒 / 北緯42.924028度 東経141.53778度 / 42.924028; 141.53778
旧島松駅逓所(きゅう しままつ えきていしょ)は、北海道北広島市島松地区にある駅逓所。国の史跡に指定。寒地稲作発祥の中山久蔵宅。札幌農学校(北海道大学の前身)の初代教頭ウイリアム・スミス・クラークが、帰国の際に「青年よ、大志を抱け(Boys, be ambitious.)」という言葉を残した場所としても知られる[1][2]。
北広島市島松1番地に所在する、1873年(明治6年)に設置された駅逓所で、木造平屋建ての建造物[1]。明治時代初期の北海道開拓時代の貴重な史跡となっている。
札幌と新千歳空港間の北広島市・恵庭市の市境、札幌・函館間で1872年(明治5年)に着工された馬車道、札幌本道の跡でもある国道36号の旧道に面している[1]。
1990年(平成2年)から公開されている建屋は、1881年(明治14年)のものと思われる平面図をもとに建物の一部が復元されたもので、木造平屋、柾葺(まさぶき。薄く割った板で葺いた屋根。杮葺を参照)で、建坪は101坪である[1]。
旧島松駅逓所の正面に向かって右手側には道央以北の地での稲作成功を顕彰した「寒地稲作発祥の碑」とクラーク博士記念碑があり、稲作発祥の碑のうしろに水田址・赤毛種(明治期の稲作で栽培された、稲の品種)見本田がある。また、駅逓所の裏にある丘には明治天皇行在所の碑、稲作成功の功労者・中山久蔵翁の碑などがある[3]。
庭内にはクラーク博士記念碑や寒地稲作発祥の地碑がある[9]。