Template:Chembox

テンプレートの解説
Template:Chemboxを使用している記事一覧

化学物質の詳細を表にまとめて掲載するためのテンプレートです。

化学物質向けには、{{Infobox 化合物}}、{{Infobox 有機化合物}}、{{Infobox 無機化合物}}、{{Infobox 爆薬}}、{{Infobox アミノ酸}}、{{Drugbox}}などが用意してありますが、Template:Infobox 爆薬の一部を除いて、いずれのテンプレートの内容も、全てこのChemboxテンプレートに含まれています。

使いかた

空ボックス

記事の先頭に{{subst:chembox subst}}などと記述して投稿すると空のボックスが得られます。各項目への入力は必須ではありませんが、情報のない項目は削除せず、空白のままにしてください。後に、未来の執筆者がその項目を編集し情報を付加してくれるかもしれません(ただし、明らかにその物質に不必要な節は削除してもよいです(#セクションも参照))。

空のボックスを得るために利用できるsubst(展開)用テンプレートを以下に示します。

特別なものとして、mediumボックスに他のボックスを付け加えたものもあります。

  • {{chembox subst drug}}はPharmacologyボックスを付け加えたもので、医薬品用です。
  • {{chembox subst explosive}}はExplosiveボックスを付け加えたもので、爆発性物質用です。

出典

出典には国際化学物質安全性カード(ICSC安全衛生情報センター)、NIST など、公的機関のデータページへのリンクを入力してください。

以下のコード ({{chembox subst}}とほぼ同じ)をコピーして、記事の先頭に貼り付けて使用してもらうことも可能です。

{{Chembox|出典=|画像ファイル=|画像サイズ=|IUPAC名=<!-- | IUPACName_hidden = yes で長いIUPAC名を隠す-->|別称=|Section1={{Chembox Identifiers|CAS番号=|PubChem=|SMILES=}}|Section2={{Chembox Properties|化学式=<!--「組成式」、「分子式」も可。この節を使用せず |C=2|H=6|O=1 のように記述するとモル質量を自動的に計算します -->|モル質量=|外観=|密度=|融点=|沸点=|溶解度=}}|Section3={{Chembox Hazards|主な危険性=|引火点=|発火点=}}}}

セクション

このChemboxテンプレートはモジュール化されているので、物質に応じて以下のセクションを追加/削除できます(詳細はそれぞれのテンプレート解説文書を参照のこと)。

あるセクションを追加したい場合は、完全なリスト({{chembox subst full}})から、そのセクションをコピーアンドペーストしてください。

セクションを追加する場合は任意のセクション番号を指定してください(セクションは "| section# = {{chembox " で始まり "}}" で終わり、入れ子にはできません)。セクション番号は1から15までで(ただし現在のところ用意されているセクションは8種類)、重複してはいけません。

テンプレートでは小さい番号(通常 section1 )から順に、上から表示されるので、もし「Explosive」と「Pharmacology」の両方のセクションがある化学物質で、PharmacologyセクションをExplosiveセクションより上に表示したい場合は、PharmacologyセクションにExplosiveセクションより小さなセクション番号を指定して下さい。

使用上の注意

Chembox テンプレートそのものを「subst」しないこと。複雑なコードの羅列となってしまいます。

英語版Chemboxについて

本テンプレートは英語版ウィキペディアの{{Chembox}}を元にしているため、英語版の記事からテンプレート部分を転記するだけでも(ほとんどの場合)正常に表示されます。

ただし、{{Chembox Hazards}}内の Rフレーズ・Sフレーズの行については、英語版での

RPhrases = {{R10}} {{R11}} {{R12}}
SPhrases = {{S1/2}}, {{S7}}

のような表記のままでも問題ないものの、

RPhrases = {{R-phrases|10|11|12}}
SPhrases = {{S-phrases|1/2|7}}

のように書き換えることが推奨されます。この{{R-phrases}}・{{S-phrases}}の記法はドイツ語版ウィキペディアの{{R-Sätze}}・{{S-Sätze}}に基づいています。


テンプレートの記入例

有機化合物

右のテンプレートは、以下のコードにより構成されています。

(−)-ストリキニーネ
識別情報
CAS登録番号57-24-9
PubChem441071
特性
化学式C21H22N2O2
モル質量334.41 g mol−1
外観無色結晶
密度1.36 g/cm3, 固体
融点

275–285 °C

への溶解度不溶
log POW1.68
危険性
EU分類猛毒 T+ 環境への危険性 N
RフレーズR27/28 R50/53
SフレーズS1/2 S36/37 S45 S60 S61
半数致死量 LD502.35 mg/kg(ラット経口
出典
ICSC, Sigma Aldrich
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。
{{Chembox|化合物名=(−)-ストリキニーネ|出典=[https://www.nihs.go.jp/ICSC/icssj-c/icss0197c.html ICSC], [https://www.sigmaaldrich.com/catalog/product/sigma/s0532?lang=ja&region=JP Sigma Aldrich]|画像ファイル=Strychnine2.svg|画像サイズ=190px|IUPAC名=strychnidin-10-one;<br />2,4a,5,5a,7,8,15,15a,15b,15c-decahydro-4,6-methano-6h,14h-indolo[3,2,1-ij]oxep|別称=ストリキニン|Section1={{Chembox Identifiers|CAS番号=57-24-9|PubChem = 441071|SMILES=[H][C@]([C@@](C(C=CC=C7)=C7N34)5[C@H]6N(CC5)C2)3[C@@]1([H])[C@@H](C6)[C@]2=CCO[C@H]1CC4=O}}|Section2={{Chembox Properties|分子=yes <!--表示を「分子式」に変更-->|C=21|H=22|N=2|O=2|外観=無色結晶|溶解度=不溶|LogP=1.68|密度=1.36 g/cm<sup>3</sup>, 固体|相対蒸気密度=|融点=275–285 °C|融点注=|沸点= |沸点注=|昇華点=|比旋光度=}}|Section4={{Chembox Hazards|EU分類={{Hazchem_TT}} {{Hazchem_N}}|Rフレーズ={{R-phrases|27/28|50/53}}|Sフレーズ={{S-phrases|1/2|36/37|45|60|61}}|LD50=2.35 mg/kg([[ラット]]、[[投与経路|経口]])}}}}

無機化合物

右のテンプレートは、以下のコードにより構成されています。

水酸化カリウム
{{{画像alt1}}}
識別情報
CAS登録番号1310-58-3
RTECS番号TT2100000
特性
組成式KOH
モル質量56.10564 g/mol
外観潮解性の白色固体
密度2.044 g/cm3, 固体
融点

360 °C

沸点

1320 °C

への溶解度1100 g/dm3
構造
結晶構造単斜晶系
配位構造八面体
熱化学
標準生成熱 ΔfHo−424.764 kJ/mol
標準モルエントロピー So78.9 J mol−1K−1
標準定圧モル比熱, Cpo64.9 J mol−1K−1
危険性
EU分類腐食性 C 腐食性
NFPA 704
0
3
1
RフレーズR22 R35
SフレーズS(1/2) S26 SS36/37/39 S45
関連する物質
その他の陰イオン酸化カリウム; 過酸化カリウム; 超酸化カリウム
その他の陽イオン水酸化リチウム; 水酸化ナトリウム; 水酸化ルビジウム; 水酸化セシウム
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。
{{Chembox|化合物名=水酸化カリウム|画像ファイル=Potassium hydroxide.jpg|画像サイズ=|画像1=Potassium-hydroxide-xtal-3D-vdW.png|画像サイズ1=|IUPAC名=Potassium hydroxide|別称=苛性カリ|Section1={{Chembox Identifiers|CAS番号=1310-58-3|RTECS=TT2100000}}|Section2={{Chembox Properties|組成式=KOH|モル質量=56.10564 g/mol|外観=潮解性の白色固体|密度=2.044 g/cm<sup>3</sup>, 固体|溶解度=1100 g/dm<sup>3</sup>|融点=360 °C|沸点=1320 °C|引火点=なし}}|Section3={{Chembox Structure|結晶構造=単斜晶系|配位構造=八面体}}|Section4={{Chembox Thermochemistry|標準生成熱=−424.764 kJ mol<sup>−1</sup>|標準燃焼熱=|エントロピー=78.9 J mol<sup>−1</sup>K<sup>−1</sup>|熱容量=64.9 J mol<sup>−1</sup>K<sup>−1</sup>}}|Section7={{Chembox Hazards|EU分類={{Hazchem C}} 腐食性|NFPA-H=3|NFPA-F=0|NFPA-R=1|NFPA-O=|Rフレーズ={{R-phrases|22|35}}|Sフレーズ={{S-phrases|(1/2)|26|36/37/39|45}}}}|Section8={{Chembox Related|その他の陰イオン=[[酸化カリウム]]; [[過酸化カリウム]]; [[超酸化カリウム]]|その他の陽イオン=[[水酸化リチウム]]; [[水酸化ナトリウム]]; [[水酸化ルビジウム]]; [[水酸化セシウム]]}}}}

医薬品

右のテンプレートは、以下のコードにより構成されています。

パクリタキセル
識別情報
CAS登録番号33069-62-4
PubChem36314
ATC分類

L01CD01

特性
化学式C47H51NO14
モル質量853.91 g mol−1
薬理学
投与経路点滴静注
代謝肝臓 (CYP2C8及びCYP3A4)
消失半減期5.8時間
血漿タンパク結合89~98%
排泄胆汁
法的分類毒薬指定医薬品処方箋医薬品
胎児危険度分類D(米国
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。
{{Chembox |化合物名=パクリタキセル|画像ファイル=Taxol.svg |画像サイズ=|IUPAC名=(−)-(1''S'',2''S'',3''R'',4''S'',5''R'',7''S'',8''S'',10''R'',13''S'')-4,10-Diacetoxy-2-benzoyloxy-5,20-epoxy-1,7-dihydroxy-9-oxotax-11-en-13-yl(2''R'',3''S'')-3-benzoylamino-2-hydroxy-3-phenylpropionate|別称=タキソール|Section1={{Chembox Identifiers|CAS番号=33069-62-4|PubChem=36314|ATC分類=L01CD01}}|Section2={{Chembox Properties|分子=yes|C=47|H=51|N=1|O=14}}|Section3={{Chembox Pharmacology|生物学的利用能=|血漿タンパク結合=89~98%|代謝=[[肝臓]]([[CYP2C8]]及び[[CYP3A4]])|半減期=5.8時間|排泄=胆汁|胎児危険度分類=D([[アメリカ合衆国|米国]])|法的分類=[[毒薬]]、[[指定医薬品]]、[[処方箋医薬品]]|投与経路=[[点滴静注]]}}}}

解説

パラメータの表示

ほとんどのパラメータは個別の専用テンプレートによって表の中に1行の形で表示されます。

個別の専用テンプレートの例:

追加画像

通常は名称が '画像ファイル' で、サイズが '画像サイズ' であるような画像が表示されます。デフォルトのサイズ(幅)は200pxです。複数の画像を表示したい場合は、'画像1', '画像2', '画像3' を利用できます(サイズはそれぞれ '画像サイズ1', '画像サイズ2', '画像サイズ3' で指定)。以下に例を示します。画像は縦に並んで表示されます。

{{Chembox| 画像ファイル = Furfural skeletal.svg| 画像サイズ = 100px| 画像1 = Furfural-3D-vdW.png| 画像サイズ1 = 150px| IUPAC名 = example...
Chembox
{{{画像alt1}}}
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

画像が小さく、並べて表示する方が見やすい場合は、2つの画像を左右に並べて表示できます(3行まで)。1行目には '画像ファイルL1' と '画像ファイルR1'(それぞれ左および右)を、2行目には '画像ファイルL2' と '画像ファイルR2'、3行目には '画像ファイルL3' と '画像ファイルR3' を使用してください。サイズはそれぞれ '画像サイズL1', '画像サイズR1', '画像サイズL2', '画像サイズR2', '画像サイズL3', '画像サイズR3' で与える。以下に例を示す。この例では2つの画像を含む行を1行表示する。

{{Chembox| 画像L1 = Furfural skeletal.svg| 画像サイズL1 = | 画像R1 = Furfural-3D-vdW.png| 画像サイズR1 = | IUPAC名 = example...
Chembox
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

組み合わせも可能で、表示される順序は '画像ファイル', '画像ファイル1', '画像ファイルL1', '画像ファイルR1', '画像ファイル2', '画像ファイルL2', '画像ファイルR2', '画像ファイル3', '画像ファイルL3', '画像ファイルR3' です。以下に例を示す。この例では1行目が2つの画像を含み、2行目が1つの画像を含む。

{{Chembox| 画像L1 = Furfural skeletal.svg| 画像サイズL1 = | 画像R1 = Furfural-3D-vdW.png| 画像サイズR1 = | 画像2 = Water droplet blue bg05.jpg| 画像サイズ2 = | IUPAC名 = example...
Chembox
{{{画像alt2}}}
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

困ったときは

パラメータと値を書いたのに何も表示されなかったり、違う値が表示されたりする場合は以下をチェックすること。

  • パラメータを正しいセクションに書いたか?
  • パラメータを2箇所に書いていないか? この場合、後の方の値のみが表示されます。
  • セクションは正しく定義されているか? セクションは | section# = {{chembox sectionname |" で始まり "}}"で終わらないといきません。
  • セクションの番号付けは正しいか? 使用可能な番号は 1 - 15 であり、重複していると後の方のセクションだけが表示されます。
  • パラメータの大文字・小文字は正しいか? 例えば "Formula" は正しく、"FORMULA" は間違いです。

表が大きくなりすぎた場合

Chembox は多数のパラメータを扱えるため、表が巨大になってしまうことがあります。そのような場合にはページ名を '項目名 (data page)' としたページにデータを移すことを検討してください。Chembox はデータページの存在を自動で認識し、データページへのリンクを含む表を表示します({{Chembox Supplement}}はデータページが存在するときにだけ表示されます)。