saveMLAK

saveMLAKは、東北地方太平洋沖地震で被災した博物館図書館文書館公民館 (Museum, Library, Archives, Kominkan) の被災状況の共有と救援調整を、ウィキを利用して行うプロジェクトである[1]宮城県図書館とのコラボレーション事業は、被災地の図書館への支援例の一つであるとされる[2]。2011年12月時点で、300人の編集者による10万1200回の編集によって、19,500施設、24,300ページを擁すに至る[2]。元々は「saveLibrary」という名で図書館を対象としたウェブサイトであったが、震災から1ヶ月間に寄せられた情報を元に、博物館や公民館、文書館など他の社会教育施設を統合して、本形態をとった[3]

saveMLAK
URLwww.savemlak.jp
言語日本語・英語
収益非営利
ユーザー数300
開始2011年3月12日 (13年前) (2011-03-12)
現在の状態オンライン
ライセンス
CC-BY-SA, CC0
プログラミング言語MediaWiki
図書館総合展への出展(2011年、横浜)
画像外部リンク
ロゴ・マスコットキャラクター「MLAK(むらっく)」

ウィキにはMediaWikiとその拡張機能のSemantic MediaWikiを用いており、2011年6月にはSMWにより「今月のセマンティックメディアウィキのウィキ」に選ばれ[4]、同年Linked Open Data チャレンジ Japan 2011においてデータセット部門最優秀賞を受賞した[5]。また2012年には情報科学技術協会が「その迅速かつ幅広い活動実績」に対して第37回情報科学技術協会賞優秀機関賞を受賞[1]。2013年には、香港ウィキマニア開会式の基調講演として、岡本真がその軌跡と状況を講演した[6]

2020年新型コロナウイルス感染症の進行に伴って、全国の公共図書館の閉館調査を継続的に行った[7][8]。この活動に対して、知的資源イニシアティブ主催のLibrary of the Year 2020において『ライブラリアンシップ賞』を受賞した[9]

脚注

参考文献

  • 岡本真、2012、「saveMLAKの活動と課題, そして図書館への支援を巡って」『情報管理』(科学技術振興機構)54巻12号808頁、2012年3月1日、(2013年8月9日取得、doi:10.1241/johokanri.54.808)。
  • 宮地ゆう、2011、「Movers&Shakers―ニュースの裏側 第30回 震災の記録、日本の行方…動く米国の研究者」『朝日新聞GLOBE』、2011年8月9日、(2013年8月9日取得、http://globe.asahi.com/movers_shakers/110904/01_02.html )。
  • ヨコハマ経済新聞、2011、「被災地の子ども図書室に「本棚」を-東海大学とsaveMLAKが寄付を呼びかけ」、2011年12月16日、(2013年8月9日取得、http://www.hamakei.com/headline/6608/ )。

関連項目

外部リンク