San Francisco (2014年の書体)

Appleが独自に制作したコーポレートフォント

San Francisco(サンフランシスコ)は、2014年11月18日に公開されたサンセリフ体の欧文書体[1][2]

San Francisco
様式サンセリフ
分類ネオ・グロテスク
制作会社Apple
発表年月日2015
派生品SF, SF Compact, SF Mono

約20年ぶりにAppleで新しいフォントが開発された[1]。DINやHelveticaUniversなどを基にして作られた。

2015年に発表されたApple watchを皮切りにOS X(現MacOS)・iOSで採用されており、Apple製品のロゴにも使用されている。

種類

SF Pro、SF Compact、SF Monoフォントは、AppleのWebページからダウンロードすることができる。

SF Pro

SF PromacOSmacOS High Sierra以降)やiOSiOS 11以降)、 tvOSのシステムフォントとして採用された。macOSiOS上ではフォントサイズが20pt未満であればText、 20pt以上であればDisplayに自動で切り替わる。TextとDisplayでは、文字の形が微妙に異なっている。また、フォントサイズによって文字がトラッキングされる。

SF Compact

SF CompactApple Watch のシステムフォントとして採用されている[3]

直線的なデザインにより文字がやや縦長であるため、文字間隔がSF Proと比べて広く、小さなデバイスでも視認しやすい。

SF Mono

WWDC 2016 Webページ[4]XcodeTerminalで採用されてはいたが、2019年8月に一般公開された。コードの可読性が良くなるようにデザインされている。

SF UI(SF NS)

mac OSOS X El Capitan - macOS Sierra)、iOSiOS 9 - iOS 10)のみの採用に留まった。macOS High SierraiOS 11を境に SF UI(SF NS)SF Proに置き換わった。iOSではSF UI、macOSではSF NSと名称は異なるものの内容はほとんど変わらない。

SF Pro JP

AppleのWebページなどで利用されている

AppleのWebや資料などで使われている日本語フォント。一般提供はされていない。ウェイトは他のSFシリーズと同じBlack、Heavy、Bold、SemiBold、Medium、Regular、Light、Thin、UltraLightの全9種類。英数字は含まれておらず、SF Proで補う形となる。

その他

SF Serif(New York)

主にApple Booksに使用されているフォントである。WWDC 2018でApple Booksと一緒にSF Serifも紹介された。iOS 12のApple Booksに同梱されていたが、後にNew Yorkという名前で正式に公開された。こちらもAppleのWebページからダウンロードすることができる。

SF Shields

SF ShieldsはiOS 12.1で初めて登場した。iOS 12.1のGeoServicesキャッシュフォルダーや、macOS MojaveのGeoServicesキャッシュフォルダーに隠されている。

参考文献