S/2003 J 23
木星の衛星
S/2003 J 23 は、木星の衛星の一つ。スコット・S・シェパードが率いるハワイ大学の観測チームによって2003年2月6日から3月7日にかけて行われた観測によって発見され、翌2004年1月31日に小惑星センターのサーキュラーで発見が公表された[4][5][6]。観測にはすばる望遠鏡、カナダ・フランス・ハワイ望遠鏡とハワイ大学の望遠鏡が使用された[4]。
S/2003 J 23 | |
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見かけの等級 (mv) | 23.6[1] |
分類 | 木星の衛星 (不規則衛星) |
発見 | |
発見年 | 2003年 |
発見者 | スコット・S・シェパードら |
軌道要素と性質 | |
木星からの平均距離 | 23,567,000 km[2] |
離心率 (e) | 0.2746[2] |
公転周期 (P) | 732.46 日 (2.005 年)[2] |
軌道傾斜角 (i) | 146.424°[2] |
近点引数 (ω) | 255.114°[2] |
昇交点黄経 (Ω) | 41.706°[2] |
平均近点角 (M) | 144.222°[2] |
木星の衛星 | |
物理的性質 | |
直径 | ~2 km[3] |
質量 | ~1.5 ×1013 kg[3] |
平均密度 | 2.6 g/cm3 (仮定値)[3] |
アルベド(反射能) | 0.04 (仮定値)[3] |
■Template (■ノート ■解説) ■Project |
天体のアルベドを0.04と仮定した場合、この天体の直径はおよそ 2 km と推定される[3]。また平均密度を2.6 g/cm3 と仮定すると、質量はおよそ 1.5 ×1012 kg と推定される[3]。軌道傾斜角は 165.073° であり、木星の自転とは逆向きに公転する逆行衛星である。軌道要素の特徴からはパシファエ群に属する衛星と考えられるが[6]、分類は未確定である[1]。
S/2003 J 23 は継続して観測された期間が1年未満と短く、その特徴や軌道要素は不確実である[7]。また2003年の発見報告以降は検出されておらず、見失われた状態にある[7][8][9]。
出典
外部リンク
- 太陽系内の衛星表 - 国立科学博物館
- S/2003 J22 and S/2003 J23 - 発見者のスコット・S・シェパードによるページ