OBS Studio

OBS Projectが開発保守しているフリー・オープンなストリーミング・レコーディングソフトウェア

OBS Studio(オービーエススタジオ、OBS、Open Broadcaster Software)は、OBS Projectが開発保守しているフリー・オープンストリーミング配信録画ソフトウェアである。

OBS Studio
OBS Studio 26.1.0。Windows 10 で走らせドロステ効果を表示。
開発元ヒュー・「ジム」・ベイリー Hugh "Jim" Bailey ならびに コミュニティのボランティア
初版v0.32a / 2012年9月1日 (11年前) (2012-09-01)[1]
最新版
30.1.2[2] ウィキデータを編集 / 2024年4月5日 (3か月前)[3][4]
リポジトリhttps://github.com/obsproject/obs-studio
プログラミング
言語
CC++[3]
対応OSWindows 10 以降
macOS Big Sur 以降
Linux[5]
プラットフォームIA-32x86-64AArch64
対応言語59言語[6]
対応言語一覧
  • アフリカーンス語
  • アルバニア語
  • アラビア語(サウジアラビア)
  • アゼルバイジャン語
  • バシキル語
  • バスク語
  • ベンガリ語
  • ブルガリア語
  • ブルトン語
  • カタルーニャ語
  • 中国語 (簡体)
  • 中国語 (繁体)
  • クロアチア語
  • チェコ語
  • デンマーク語
  • オランダ語 (ネーデルラント語)
  • 英語 (イギリス)
  • 英語 (アメリカ)
  • エストニア語
  • ファルシ語
  • フィリピノ語
  • フィンランド語
  • フランス語
  • ゲール語 (スコットランド)
  • ガリシア語
  • ジョージア語
  • ドイツ語
  • ギリシア語
  • ヘブライ語
  • ヒンディー語
  • ハンガリー語
  • インドネシア語
  • イタリア語
  • 日本語
  • 朝鮮語
  • クルド語 (トルコ)
  • リトアニア語
  • マレー語
  • モンゴル語
  • ノルウェー語 (ブークモール)
  • ノルウェー語 (ニーノシュク)
  • ポーランド語
  • ポルトガル語
  • ポルトガル語 (ブラジル)
  • パンジャビ語
  • ルーマニア語
  • ロシア語
  • セルビア語 (キリル文字)
  • セルビア語 (ラテン文字)
  • スロバキア語
  • スロベニア語
  • スペイン語
  • スウェーデン語
  • タガログ語
  • タミル語
  • タイ語
  • トルコ語
  • トウィ語
  • ウクライナ語
  • ベトナム語
サポート状況継続中
種別ソフトウェア版画像ミキサー英語版ストリーミング
ライセンスGPLライセンスバージョン2以降[7]
公式サイトobsproject.com/ja ウィキデータを編集
テンプレートを表示

2024年1月現在、最新バージョンは30.xであり、Windows 10以降、macOS Big Sur以降、Linuxをサポートしている。

概要

Open Broadcaster Softwareはレコーディングとライブストリーミングに特化したフリー・オープンソースソフトウェアである。CとC++で書かれており、リアルタイムで録画・エンコーディング・ブロードキャスティングが行える。動画データの転送にはReal Time Messaging Protocol (RTMP) を使用するため、(YouTubeなど)RTMPをサポートするサイトならどこでも利用可能である。TwitchDailymotionなどの配信サイト用に調整されたプロファイルも用意されている[8][9][10]。エンコーディングにおいて、OBSはx264フリーソフトウェアライブラリ[11]、Intel Quick Sync Video、Nvidia NVENCによるH.264/MPEG-4 AVCへの変換に対応している。OBS Studio 0.16.0以降ではAMD VCEが追加でサポートされた。音声はMP3またはAACでエンコードされる。

一般に「OBS」と呼ばれる場合、現行でサポートされているOBS Studioを指す[12]。旧版の正式名称はOpen Broadcaster Softwareである[13]

歴史

当初は小さなプロジェクトだったOpen Broadcaster Softwareは、早期に多くのボランティアが集まり、OBSの改良・機能向上が急激に進んだ。2014年[14]、クロスプラットフォームサポートのためOBS Multiplatformとして1からの再開発が始まり、のちにOBS Studioに名称変更。機能・APIがより整備された[15]

OBS Studioのv18.0.1で、十分な互換性・機能性の確保ができたのでOBS Classicのサポートは打ち切りとなった。なお、Classic版のダウンロードは2019年現在でも可能である[16]

2019年以降はNVIDIAの積極的な支援を受けており、NVIDIAのGPUであるRTXシリーズに最適化され[17]、NVIDIA公式サイトにて設定項目の解説が掲載される[18]などがされている。OBS Studio v28.0から、HDR10 bitビデオエンコードに対応し、またmacOS版ではAppleシリコンをネイティブにサポートする[19]

OBS Studioのv28からは今までのイメージにポップでダーク感のある「Yami」が追加された。そのほかにもNVIDIAのグラフィックボードと相性が良く、NVIDIAのグラフィックボードを搭載しているパソコンのみのノイズキャンセリング機能が前に追加された。そのほかHDRの録画、配信に対応した。そのためAPEXなどのFPS,TPSゲームの描写も綺麗になった。などと今でもアップデートを続けている(stube)

プラグイン

Open Broadcaster Softwareでは様々なプラグイン[5]を適用し、機能拡張することができる。プラグインはネイティブのDLLとしてロードされるが[20]、その他.NET Frameworkを使ったラッパープラグイン[21]も扱える。

テキストに関して

ソース項目の「テキスト」に関してWindows版は「テキスト(GDI+)」にてテキストの中央揃えが可能である。しかしMac版は「テキスト(FreeType2)」でありテキストの中央揃えが不可能である。

内部アーキテクチャ

OBS Studioはlibobsライブラリをコアとするモジュラー/pluggableアーキテクチャをとっている[22]

派生ソフトウェア

OBSはコアであるlibobsと各種プラグインによって構成されている。よってOBSのコア機能のみを利用し、異なるフロントエンドおよび機能を有する派生ソフトウェアを作成できる。OBS CoreとElectronを組み合わせた派生ソフトウェアにはStreamlabs OBS(SLOBS)がある[23]。またSLOBSの派生ソフトウェアにはN Airがある[24]

関連項目

脚注

外部リンク