M36 (天体)

ぎょしゃ座の散開星団

M36(NGC 1960)は、ぎょしゃ座にある散開星団である。

M36
Messier 36
散開星団 M36
仮符号・別名NGC 1960[1], Mel 37
星座ぎょしゃ座
見かけの等級 (mv)6.0[1]
視直径12.0'[2]
分類散開星団[1]
発見
発見日1654年以前[2]
発見者ジョヴァンニ・バッティスタ・オディエルナ[2]
位置
元期:J2000.0[1]
赤経 (RA, α) 05h 36m 18.0s[1]
赤緯 (Dec, δ)+34° 08′ 24″[1]
赤方偏移-0.000004 km/s[1]
視線速度 (Rv)-1.18 km/s km/s[1]
固有運動 (μ)赤経: 0.99 ミリ秒/年[1]
赤緯: -3.96 ミリ秒/年[1]
距離4100光年[2](約1.3kpc)
M36の位置
M36の位置
物理的性質
直径約14光年[2]
年齢約25×106[2]
Template (ノート 解説) ■Project

05h 36m 18.0s, +34° 08′ 24″

概要

およそ60個の恒星で構成され[2][3]、ぎょしゃ座にあるM36・M37M38の3つの散開星団の中では最も小さい。誕生して約2500万年と非常に若い星団であると考えられている[2]

双眼鏡でも10数個の星を見ることができる[3]。口径10cmの望遠鏡で低倍率でも星に分解して見ることができ、中心部にある二重星を確認できる[3]

星団の南には二重星[注釈 1]737 が見える。

観測史

1654年以前にジョヴァンニ・バッティスタ・オディエルナによって発見されているが、彼の発見は世に知られず、後の1749年にギヨーム・ル・ジャンティによって独立発見されている[2]。ル・ジャンティは「星雲と呼ぶには相応しくない。おうし座の北の角の上にあり、数個の星をみるには12フィート望遠鏡を要する」と記した[4]。1764年にシャルル・メシエは「ぎょしゃ座の星の群れ。φ星に近く3.5フィートの普通の望遠鏡では星は見にくい。星雲状のものを含んでいない」とした[4]

脚注

注釈

出典

関連項目