M32 (天体)

アンドロメダ座の銀河

M32 (NGC 221) は、アンドロメダ座にある楕円銀河アンドロメダ銀河 (M31) の伴銀河であり、局所銀河群に属する[2]

M32
Messier 32
M32
M32
仮符号・別名NGC 221[1]
星座アンドロメダ座
見かけの等級 (mv)+8.08[1]
視直径3.653' × 3.178'[1]
分類cE2
楕円銀河[2]相互作用銀河[1]
発見
発見日1749年10月29日[2]
発見者ギヨーム・ル・ジャンティ[2]
発見方法望遠鏡による観測
位置
元期:J2000.0[1]
赤経 (RA, α) 00h 42m 41.825s[1]
赤緯 (Dec, δ)+40° 51′ 54.61″[1]
赤方偏移-0.000664[1]
視線速度 (Rv)-199.0 km/s[1]
固有運動 (μ)赤経: -17.0 ミリ秒/年[1]
赤緯: -5.0 ミリ秒/年[1]
距離約290万光年[2](約0.89Mpc)
M31の南東(左下)に位置するのがM32
M31の南東(左下)に位置するのがM32
物理的性質
直径約8000光年[2]
質量3 ×109M[2]
他のカタログでの名称
UGC 452[1]
Template (ノート 解説) ■Project

00h 42m 41.825s, +40° 51′ 54.61″

概要

地球からの距離は約290万光年で、質量銀河系の10分の1程度と考えられている。比較的老齢の星からなる楕円銀河だが、M32には球状星団は見つかっていない。また、惑星状星雲が確認されているにもかかわらず、星間ガスやダストに乏しく、星生成が行われている可能性が小さい。これは、M32とM31が過去近づいた時に、外側にあった球状星団やガスがM31に吸い寄せられてしまったからと考えられている[2]

フィルム感度ISO800、レンズF2.8程度で5分程度のガイドで容易に撮影できる。比較的明るい銀河で、アンドロメダ銀河を写真に収めると構図の中に必ず入ってくる銀河でもある。写真の出来、不出来により、事前知識がないと銀河であることに気付かない人もいる。

観測史

1749年10月29日にギヨーム・ル・ジャンティが発見した[2]。ル・ジャンティは「18フィート望遠鏡でM31を観測中、他に径1'ばかりの小宇宙を見つけた」と記している[3]

脚注