enish
株式会社enish(エニッシュ、英: enish, inc.)は、ネイティブアプリケーションの配信を中心として、モバイルゲームの開発・運営を行う日本の企業。コンピュータエンターテインメント協会正会員。
種類 | 株式会社 |
---|---|
機関設計 | 監査役会設置会社[1] |
市場情報 | |
本社所在地 | 日本 〒106-0032 東京都港区六本木六丁目1番20号 六本木電気ビルディング 4F |
設立 | 2009年2月24日 |
業種 | 情報・通信業 |
法人番号 | 9011001068959 |
事業内容 | ソーシャルアプリ事業 |
代表者 | 代表取締役社長 安徳孝平 |
資本金 |
|
発行済株式総数 |
|
売上高 |
|
経常利益 |
|
純利益 |
|
純資産 |
|
総資産 |
|
従業員数 |
|
決算期 | 12月31日 |
会計監査人 | 東邦監査法人(2020年12月期) |
主要株主 | |
関係する人物 | 安徳孝平(創業者) 公文善之(創業者) |
外部リンク | https://www.enish.com/ |
特記事項:2020年12月期において、継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる[2] |
社名は人と人との「縁(えん、えにし)」にちなむ[3]。
概要
2009年2月、株式会社シンクロア(2010年からKii株式会社)[4][5]のアプリケーション開発事業部門が母体となり、ヤフー出身の安徳孝平と公文善之が株式会社Synphonieを設立。当初はmixi向けにゲームを提供していた。その後、GREEのプラットフォームオープン化に伴い、GREE株式会社が資本参加し(2010年7月)、GREEでもゲームを提供した。2011年5月、ザッパラスの経営者であった杉山全功、松本浩介が合流し体制を強化した(杉山は5月入社、7月から代表取締役)[6]。現社名に商号変更(2012年9月)後、2012年12月に東証マザーズへ上場を果たす。2013年12月には東証一部に市場変更している[2][7]。
2013年11月、韓国子会社「enish korea, Inc.」を設立[8]。2014年4月には中国子会社「ENISH ASIA LIMITED」[9]、2014年7月にはタイに子会社を設立[要出典][注 1]しアジア展開を進めた。
2014年3月、事業展開のスピードアップを図ることを目的に、杉山に代わって安徳が代表取締役に就任した[10]。同年12月、杉山、松本は取締役を辞任した[11]。
元々はレストランやアパレルショップなどの経営シミュレーションゲームが得意で、ユーザーの半数以上が女性である[要出典]。2013年からネイティブアプリ[注 2]を提供し[12]、欅坂46・日向坂46の公式ゲームアプリ「欅のキセキ/日向のアユミ」の開発も行った。
当期純損益は2015年12月期から赤字に転じた。子会社は重要性に乏しいとして当初から連結対象になっておらず、関係会社株式の貸借対照表計上額は2015年12月期の評価損計上により0千円となっている。また、2019年12月期から、継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる[2][13]。ただし2021年12月期はここ数年の傾向と大きく異なり、「五等分の花嫁 五つ子ちゃんはパズルを五等分できない。」の好調などで、四半期の黒字化も見られるようになった[14][15][16][17]。
沿革
- 2009年
- 2月 - 株式会社Synphonie設立
- 12月 - 「ぼくのレストラン」利用者がmixiアプリ公開からわずか13日で50万人を突破
- 2010年 7月 - グリー株式会社が出資
- 2011年
- 2月 - 「ぼくのレストランⅡ」がGREE Platform Award 2010「特別賞」を受賞
- 4月 - 会社を渋谷区広尾へ移転
- 7月 - 杉山が代表取締役に就任
- 8月 - 「ぼくのレストランⅡ」が「GREE Platform 2011年上半期優秀アプリ表彰」においてシミュレーションゲーム最優秀賞を受賞
- 2012年
- 2013年
- 3月 - 「ぼくのレストランⅡ」が「GREE Platform Award 2012」においてシミュレーションゲーム最優秀賞を受賞、「ドラゴンタクティクス」が「GREE Platform Award 2012」において優秀賞を受賞。会社として「GREE Technology Award 2013」において優秀賞を受賞
- 11月 - 初の海外拠点「enish korea, Inc(韓国・ソウル支社)」設立
- 12月 - 東京証券取引所マザーズ市場から市場第一部へ株式市場変更
- 12月 - 本社機能を東京都港区の六本木ヒルズ森タワー39Fに移転
- 2014年
- 3月 - 安徳が代表取締役に就任
- 4月 - ENISH ASIA LIMITED(中国・上海支社。その後enish China Limitedに変更)設立
- 2016年
- EDIST.CLOSET」開始 1月 - 女性向けのファッションレンタルサービス「
- Kudanと技術提携 8月 - AR技術を持つ
- 2017年
- 2018年
- 会計監査人が新日本有限責任監査法人から東邦監査法人に交代[21] 3月 -
- 12月 - 「EDIST.CLOSET」を株式会社アドベンチャーに譲渡[22][注 3]
- 2019年 2月 - MorningTecと連携しパブリッシング展開を推進
- 2020年[23] 6月 - 本店移転を決議(同じく港区に所有していたサテライトオフィスに集約)
- 2021年[24] 4月 - 同じく港区内で、再び本店移転
開発アプリ
現在提供(予定)アプリ
- ぼくのレストランⅡ レストランの経営シミュレーションゲーム(2010年6月公開 ハンゲでは2021年4月28日にPC版サービス終了[25])
- ガルショ☆ アパレルショップの経営シミュレーションゲーム(2010年11月提供開始(開始当初は「ガルコレ」、2011年8月に名称変更) ハンゲでは2021年4月28日にPC版サービス終了[25])
- 料理の鉄人~新たな挑戦者達~ フジテレビ・グリーとの共同企画(2011年7月提供開始、当初の名称は「料理の鉄人 forGREE 新たな挑戦者達」[26])
- De:Lithe(ディライズ)~忘却の真王と盟約の天使~ ドラマチック共闘RPG(2020年1月22日提供開始。繁体字版は3月31日、韓国語版は7月3日からサービスを開始したが、繁体字版は同年10月30日、韓国語版は同年12月7日にサービス終了[27])
- 五等分の花嫁 五つ子ちゃんはパズルを五等分できない。【ごとぱず】 漫画『五等分の花嫁』初のゲームアプリ(2020年10月提供開始[28]。繁体字版は2021年3月25日[29]、韓国語版は6月に配信開始[30]。)
- 進撃の巨人Brave Order【ブレオダ】 漫画『進撃の巨人』のスマートフォンゲーム(2022年2月11日提供開始[31])
- ゆるキャン つなげるみんなのオールインワン!!【つなキャン】 TVアニメ『ゆるキャン△』初のオンラインゲーム(2023年6月15日提供開始[32])
運営が移管またはサービスが終了したアプリ
- ぼくのレストラン 全国の飲食店と位置情報に連動したモバイルゲーム(2009年10月公開 終了日不明)
- ムシカゴ 昆虫採集のアクションゲーム(2010年3月提供開始 2012年10月終了[33])
- 原始人クロマニョン 石器時代を舞台にした育成シミュレーションゲーム(2010年6月提供開始 2012年10月終了[33])
- ボクらのポケットダンジョン 探索型RPG(2011年6月にGREEにて提供開始 終了日不明)
- ボクらのポケットダンジョン2 (2012年1月提供開始[34] 2016年にタイレルシステムズに移管[35])
- プラチナ☆ガール おしゃれアバター着せ替え・No.1モデル育成シミュレーションゲーム(2011年12月提供開始 2017年4月株式会社ビジュアライズへ譲渡[36])
- いきなり!魔法学園 学園ファンタジーカードバトルゲーム(2011年12月提供開始 2012年8月終了[33])
- ラブキャバ キャバ嬢体感ゲーム(2012年5月提供開始[33] 終了日不明)
- ドラゴンタクティクス カードバトルゲーム(2012年7月提供開始、2016年12月株式会社C&Mゲームスへの譲渡決議[37][注 4] シリーズとしてレガリア、∞(インフィニティ)、f(フォルテ)等があった[38]。∞は2020年8月終了[39][注 5])
- PROJECT ARMS 人気漫画『ARMS』のカードバトルゲーム(2012年10月提供開始 2013年9月終了[33])
- 魁!!男塾~連合大闘争編~ 漫画『魁!!男塾』のキャラクターとともにライバルと戦うカードバトルゲーム(2013年5月提供開始、2021年10月1日付で株式会社ビジュアライズに運営移管[40][41]。)
- ぼくのレストラン3 (2014年5月提供開始 終了日不明)
- バハムートクライシス 瞬撃リアルタイムバトル(2014年7月提供開始 2015年1月26日より株式会社コアエッジにより「バハムートクライシス ゼロ」として再始動 2018年5月30日終了[42])
- 千年の巨神 タワーディフェンスゲーム(2014年11月提供開始 2015年11月4日に、開発協力行ったインタラクティブブレインズへ移管 2016年8月22日終了[43])
- ぼくのレストラン3DX (2015年6月提供開始 2016年5月株式会社ビジュアライズへ移管)
- MIRAMIRA 「大人可愛い」セレブシミュレーションゲーム(2015年8月提供開始 2016年4月28日終了[44])
- ゆるかみ! スクウェア・エニックスとの共同開発(2015年10月提供開始 2016年4月15日終了)
- EDIST. ユーザー発信・参加型のクロスメディア ソーシャルメディアアプリ(2015年11月提供開始 終了日不明)
- 12オーディンズ みんなで×つなげるバトルRPG(2016年1月提供開始 2018年10月31日終了[45])
- QLTON 菜園シミュレーションゲーム。韓国企業Mobil Factoryと共同開発[46](2016年2月に韓国『カカオゲーム』で提供開始 終了日不明。enish運営ではないが、2021年11月現在でも「Happy Ranch」として遊ぶことはできる[47])
- 仮面ライダー バトルラッシュ 提供はバンダイナムコエンターテインメント(2016年7月25日提供開始 2019年6月27日終了)
- metune 占いで運命の出会い、恋活・婚活アプリ(2017年2月提供開始 2018年3月31日終了)
- 欅のキセキ/日向のアユミ 欅坂46初となる公式ゲームアプリ(当初「欅のキセキ」として2017年10月提供開始 2021年8月31日終了[48])
- HiGH&LOW THE GAME ANOTHER WORLD 「HiGH&LOW」シリーズ初となる公式ゲームアプリ(2019年10月提供開始 2021年10月31日終了[49])
- VGAME 様々なバトルスタイルを持ったキャラクターが登場する未来型アクションRPG(2020年1月17日提供開始、共同開発:MorningTec[50] 2022年1月5日終了[51])
- 彼女、お借りします ヒロインオールスターズ【かのぱず】 漫画『彼女、お借りします』を原作としたラブコメパズル(2021年9月2日提供開始[52] 2023年1月25日終了[53])
出典・注釈
出典
- 有価証券報告書やプレスリリース等はコーポレートサイトの「IRニュース」から検索・閲覧可。
注釈
外部リンク
- 株式会社enish コーポレートサイト。