Elvis

Elvis(エルビス)は、vi/exのクローンである。特に、Unixのテキストエディタである"vi"によく似ている。しかし、若干のコマンドと機能が付け加えられている。ElvisはSteve Kirkendallによって書かれ、GNU GPL互換のフリーソフトウェアライセンスであるClarified Artistic Licenseで配布されている。

Elvis
Elvis
作者Steve Kirkendall
最新版
2.2 / 2003年10月21日 (20年前) (2003-10-21)
プログラミング
言語
C
プラットフォームUnix, Linux, Microsoft Windows
種別テキストエディタ
ライセンスClarified Artistic License
公式サイトelvis.the-little-red-haired-girl.org
テンプレートを表示

Elvisは、Slackware、Fugalware、KateOSにおいて用いられるviのバージョンである。

歴史

Elvisは、強化されたviのクローンである。Elvisが作られた文脈を理解するためには、読者はviの歴史も考慮に入れることが勧められる。このセクションでは、Elvisに限った歴史を扱う。

Steve Kirkendallは、最初のバージョンのElvisをUsenetニュースグループのcomp.os.minixに、1990年1月初めに投稿した。これは、Tim ThompsonのStevieよりも、より完全なviのクローンを意図したものであった[1]

投稿後、すぐにElvisは熱狂的なコミュニティの関心を引いた[2]タネンバウムは、すぐにコミュニティに、これら2つのエディタのうちどちらをMINIXにおけるviのクローンとして用いるかを訊ねた[3]。Elvisが選ばれ、現在においてもMINIXのためのviのクローンとなっている。

1989年、Lynee JolitzとWilliam Jolitzは、BSDを、i386級のプロセッサにポートすることを始めたが、フリーなディストリビューションを作るためには、AT&T由来のコードを避ける必要があり、これにはビル・ジョイのviが含まれていた。このような問題のために、彼らの1992年386BSDディストリビューションは、Elvisをviの代替として用いている。しかしながら、バークレイにおいてKeith Bosticは、"バグレベルで互換性のある"BSD 4.4 Liteのための、ジョイのviの代替を欲していた。KirkendallのElvis(バージョン1.8)を用いて、Bosticはnviを作り、これは1994年の春にリリースされた[4]

1994年8月、Kerkendallは、彼がElvisに対する大きな書き直しの作業を行っていることを宣言した[5]が、1996年10月これはリリースされた。このバージョンには多数の新機能が含まれる[6]

2003年10月、前のリリースから4年後に、KirkendallはElvis 2.2をリリースした[7]。これは新機能を含んでおり、Vimからのアイディアにも準拠している。

その後、2015年11月時点で、Elvis 2.2以降の新たな公式のリリースはない。

脚注

出典

外部リンク