89式魚雷

日本で開発された海上自衛隊向けの潜水艦搭載魚雷

89式魚雷(はちきゅうしきぎょらい)は、海上自衛隊が装備している長魚雷[2]

89式魚雷
89式魚雷の構造
種類魚雷(HWT)
原開発国日本の旗 日本
運用史
配備期間1989年-現在
配備先 海上自衛隊
開発史
開発者技術研究本部
開発期間1970年-1984年
諸元
重量1,760キログラム (3,880 lb)[1]
全長6,250ミリメートル (20.51 ft)[1]
直径533ミリメートル (21.0 in)[1]

射程27海里 (50 km)(40kt時)
21海里 (39 km)(55kt時)
炸薬量高性能炸薬 267キログラム (589 lb)[1]

エンジンオットー燃料II使用斜板機関[1]
深度900m[1]
誘導方式アクティブ/パッシブ音響ホーミング+有線誘導[1]
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開発名称G-RX2[1][3]、1989年に制式採用された。開発は技術研究本部、製造は三菱重工業[2]

概要

89式魚雷の搭載作業

潜水艦搭載の対潜水艦・対水上艦向け兵装であり[2]80式魚雷の後継となるものである。平成26年度の政策評価書においては、89式魚雷及び89式魚雷(B)の2種類が記載されている[4]

オットー燃料IIを用いた熱航行機関の斜板機関を有している[5][6]。前作より雷速の向上が図られたほか、深深度対応も考慮された[7]。有線誘導が可能で、アクティブ/パッシブ・ソナーを持つ。アメリカ合衆国Mk48に相当する。

後継として防衛装備庁において、囮装置をはじめとする魚雷防御手段などへの対応能力向上や、沿海・浅海域においても目標を探知・攻撃できることを目的とした18式魚雷が開発された。

搭載潜水艦

脚注

参考文献

  • Jane's Underwater Warfare Systems 2006-2007.