2017 ワールド・ベースボール・クラシック

2017年に行われた野球の国際大会
ワールド・ベースボール・クラシック > 2017 ワールド・ベースボール・クラシック
 2017 WBC優勝国 

アメリカ合衆国
初優勝

2017 ワールド・ベースボール・クラシック英語: 2017 World Baseball Classic)は、ワールド・ベースボール・クラシック・インク(WBCI)主催により2017年に開催された世界野球ソフトボール連盟(WBSC)公認の世界選手権大会、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の第4回大会である。

2017 ワールド・ベースボール・クラシック
決勝トーナメントが行われたドジャースタジアム
概要
開催国・地域大韓民国の旗 韓国
日本の旗 日本
メキシコの旗 メキシコ
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国   
本選日程2017年3月6日 - 3月22日
大会参加28チーム (予選免除12/予選参加16)
本選出場16チーム
前回優勝 ドミニカ共和国(1回目)
結果
優勝
 アメリカ合衆国 (初)
準優勝
 プエルトリコ
統計
試合数40試合
総入場者数973,699人 (試合平均24,342人)
最高入場試合3月22日 決勝
プエルトリコの旗アメリカ合衆国の旗 51,565人
大会本塁打81本
大会MVPアメリカ合衆国の旗マーカス・ストローマン
ワールド・ベースボール・クラシック
 < 20132023 > 
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大会概要

主催[1]
  • ワールド・ベースボール・クラシック・インク(WBCI)
日程
グローバルパートナー[1]
トラベルサポート[2]
各ラウンド主催・スポンサー
  • 東京ラウンド[1]
主催:WBCI、読売新聞社
特別協賛:ガンホー・オンライン・エンターテイメント、日本通運、アサヒビール(冠協賛)
協賛イオンフィナンシャルサービスENEOS、ウブロ、野村證券
公式プレイガイドローソンチケット
協力ミズノブルックス・ブラザーズ・ジャパンJTBザバス
  • ソウルラウンド
  • マイアミラウンド
  • ハリスコラウンド
  • サンディエゴラウンド
  • ロサンゼルスラウンド

大会ルール

参考[3][4]

  • 指名打者制(DH制)を採用
  • ロースター
    • 2017年2月6日までに、最終ロースターに含まれる28選手(投手13人以上、捕手2人以上)と監督1人、コーチ6人のリストを提出する。
    • 予備投手登録が可能(後述)
  • 投手の投球制限
    • 第1ラウンドでは65球まで、第2ラウンドでは80球まで、準決勝と決勝は95球までを原則とする。
    • 50球以上の投球である場合は中4日以上、30球以上である場合は中1日以上の登板間隔をあけること。
      • ただし準決勝は第1試合も第2試合の日に行われたものとして扱う。
    • 球数に関わらず2日連続で投球した場合は、登板間隔を中1日空けること。
      • 日本語サイトでは「連投」としている訳が多いが、原文では「consecutive day」となっており試合の間隔が1日空いている場合は3試合連続で登板可能である。
    • MLB球団の契約下にある選手は、強化試合にも投球数制限を適用し、49球あるいは個々に設定した投球数のどちらか少ないほうを上限とする。
    • MLB球団の契約下にある投手以外の選手は、強化試合1試合、本大会1試合に登板することができる。
  • 点数差によるコールドゲーム
    • 第1・第2ラウンドは、7回以降で10点差以上、あるいは5回以降で15点差以上つけば、コールドゲームとする。
  • 延長戦(タイブレーク)
    • 延長11回からタイブレークを採用。ノーアウト1・2塁の段階という設定から試合を行い、打順は前回のイニングの続きからとし、前イニングの最後から数えて2名がそれぞれ1塁・2塁のランナーとする。
  • ビデオ判定
    • ファースト・セカンドラウンドは、本塁打のみビデオ判定を行う。
    • 決勝ラウンドは、MLB公式戦におけるビデオ判定方式に従う。ただし、「チャレンジ」は行わない。
  • ファースト・セカンドラウンドの順位決定方法(同じ勝率で終了した場合)
    • 1位と2位が同率の場合は、直接対決で勝ったチーム
    • 3チームが2勝1敗(1勝2敗)で同率の場合は、1位(最下位)チームを下記の優先順位で決定し、2位と3位はプレイオフを行う。
      1. 同率チームとの対戦で、守備1イニングあたりの失点数が少ない
      2. 同率チームとの対戦で、守備1イニングあたりの自責点数が少ない
      3. 同率チームとの対戦で、打率が高い
      4. WBCIによる抽選
  • 各国のプロリーグの開幕が迫っている状況を考慮し、選手達が可能な限り早く所属球団に戻ってシーズンの準備ができるように3位決定戦は行われない[5]

2013年大会からのルール変更点

  • 予備投手登録
    • 最終ロースターに含まれる28選手と入れ替えが可能な10人の予備投手を登録することができる。次のラウンドに進出した際に2名まで入れ替え可。
    • 上記28選手の中に予備登録投手を1人〜2人登録し、予備登録投手同士での入れ替えに限る。
    • 予備登録投手は、一度、ほかの投手と入れ替わった場合、再登録することはできない。
  • 敬遠のフォアボールを投手の投球数として数えない
    • キャッチャーが立ち上がるなど明らかに敬遠とわかる動作をしたと主催者が判断し、実際に敬遠のフォアボールを与えた場合、この際に投げたボールを投手の投球数として数えない
    • 2017年シーズンからMLBで、監督が意思を示すだけで(投手が1球も投げずに)敬遠が認められるようになったことに対応したもの

開催地

予選
予選1組予選2組予選3組予選4組
シドニー メヒカリ パナマシティ ブルックリン
ブラックタウン
インターナショナル
スポーツパーク
エスタディオ・B'Airロッド・カルー・スタジアムMCUパーク英語版
第1ラウンド
A組B組C組D組
ソウル 東京 マイアミ ハリスコ
高尺スカイドーム東京ドームマーリンズ・パークエスタディオ・デ・ベイスボル・チャロス・デ・ハリスコ
第2ラウンド決勝トーナメント
E組F組
東京 サンディエゴ ロサンゼルス
東京ドームペトコ・パークドジャー・スタジアム

予選の進行

2017 ワールド・ベースボール・クラシック 予選英語2017 World Baseball Classic Qualifiers)は、2016年に開催された2017 WBCの予選大会である。前回大会各第1ラウンド最下位のブラジルオーストラリアスペインメキシコの4ヵ国はすでに予選出場国として決定している。今回、前回出場したタイと入れ替わり、パキスタンが新たに招待されることになった[6]

出場国・地域と日程

出場国・地域所属連盟本選出場予選参加世界ランク
オーストラリアBCO311
ブラジルCOPABE1217
コロンビアCOPABE0219
チェコCEB0214
スペインCEB1221
フランスCEB0225
イギリスCEB0229
ドイツCEB0220
イスラエルCEB0241
メキシコCOPABE36
ニカラグアCOPABE0216
ニュージーランドBCO0227
パキスタンBFA024
パナマCOPABE2215
フィリピンBFA0234
南アフリカ共和国ABSA2228
予選ラウンド
予選1組(2/11 - 2/14)
シドニー
オーストラリア
ニュージーランド
フィリピン
南アフリカ
予選2組(3/17 - 3/20)
メヒカリ
メキシコ
チェコ
ドイツ
ニカラグア
予選3組(3/17 - 3/20)
パナマシティ
コロンビア
フランス
パナマ
スペイン
予選4組(9/22 - 9/25)
ブルックリン
ブラジル
イギリス
イスラエル
パキスタン

予選ラウンド

予選1組(シドニーラウンド)

1回戦2回戦本選進出決定戦
  
     
   南アフリカ共和国7
 
 
   南アフリカ共和国1
第1試合(2/11 13:00)
  
   ニュージーランド1
 
 
   オーストラリア12
 第4試合(2/12 19:30)
  
   フィリピン1
 
 
   オーストラリア4
第2試合(2/11 19:30)
  
   オーストラリア11
 
 
 
敗者復活1回戦敗者復活2回戦
 
     
   南アフリカ共和国9
 第6試合(2/14 14:00)
 
   ニュージーランド17   南アフリカ共和国5
第5試合(2/13 18:30)
   
   ニュージーランド2
第3試合(2/12 13:00) 
  
   フィリピン7
 
 
 
 
日程試合開始先攻スコア後攻会場試合時間観客動員試合詳細
2016年2月11日13:00南アフリカ共和国  7–1  ニュージーランド ブラックタウン・インターナショナル・スポーツパーク2時間58分529人Boxscore
2016年2月11日19:30フィリピン  1–11  オーストラリア7ブラックタウン・インターナショナル・スポーツパーク2時間56分1,442人Boxscore
2016年2月12日13:00フィリピン  7–17  ニュージーランド8ブラックタウン・インターナショナル・スポーツパーク3時間18分623人Boxscore
2016年2月12日19:30南アフリカ共和国  1–4  オーストラリア ブラックタウン・インターナショナル・スポーツパーク2時間46分2,237人Boxscore
2016年2月13日18:30南アフリカ共和国  9–2  ニュージーランド ブラックタウン・インターナショナル・スポーツパーク3時間32分1,367人Boxscore
2016年2月14日14:00南アフリカ共和国  5–12  オーストラリア ブラックタウン・インターナショナル・スポーツパーク3時間29分1,766人Boxscore

予選2組(メヒカリラウンド)

1回戦2回戦本選進出決定戦
  
     
   ドイツ4
 
 
   ニカラグア0
第1試合(3/17 12:30)
  
   ニカラグア5
 
 
   メキシコ12
 第4試合(3/18 19:30)
  
   チェコ1
 
 
   メキシコ11
第2試合(3/17 19:30)
  
   メキシコ2
 
 
 
敗者復活1回戦敗者復活2回戦
 
     
   ニカラグア7
 第6試合(3/20 19:00)
 
   ドイツ3   ニカラグア1
第5試合(3/19 18:00)
   
   チェコ6
第3試合(3/18 12:30) 
  
   チェコ15
 
 
 
 
日程試合開始先攻スコア後攻会場試合時間観客動員試合詳細
2016年3月17日12:30ドイツ  4–5  ニカラグア10エスタディオ・B'Air3時間34分3,773人Boxscore
2016年3月17日19:30チェコ  1–2  メキシコ エスタディオ・B'Air2時間29分14,711人Boxscore
2016年3月18日12:30チェコ  15–3  ドイツ8エスタディオ・B'Air2時間59分2,187人Boxscore
2016年3月18日19:30ニカラグア  0–11  メキシコ7エスタディオ・B'Air2時間32分12,715人Boxscore
2016年3月19日18:00ニカラグア  7–6  チェコ11エスタディオ・B'Air3時間57分6,558人Boxscore
2016年3月20日19:00ニカラグア  1–12  メキシコ7エスタディオ・B'Air2時間48分16,521人Boxscore

予選3組(パナマシティラウンド)

1回戦2回戦本選進出決定戦
  
     
   コロンビア9
 
 
   コロンビア6
第1試合(3/17 13:00)
  
   スペイン2
 
 
   コロンビア2
 第4試合(3/18 20:00)
  
   フランス2
 
 
   パナマ3
第2試合(3/17 20:00)
  
   パナマ9
 
 
 
敗者復活1回戦敗者復活2回戦
 
     
   パナマ7
 第6試合(3/20 18:00)
 
   スペイン3   パナマ1
第5試合(3/19 20:00)
   
   フランス4
第3試合(3/18 13:00) 
  
   フランス5
 
 
 
 
日程試合開始先攻スコア後攻会場試合時間観客動員試合詳細
2016年3月17日13:00コロンビア  9–2  スペイン ロッド・カルー・スタジアム3時間42分2,145人Boxscore
2016年3月17日20:00フランス  2–9  パナマ ロッド・カルー・スタジアム2時間41分11,744人Boxscore
2016年3月18日13:00フランス  5–3  スペイン ロッド・カルー・スタジアム3時間42分852人Boxscore
2016年3月18日20:00コロンビア  6–3  パナマ ロッド・カルー・スタジアム3時間11分12,559人Boxscore
2016年3月19日20:00パナマ  7–4  フランス ロッド・カルー・スタジアム3時間19分2,016人Boxscore
2016年3月20日18:00パナマ  1–2  コロンビア ロッド・カルー・スタジアム3時間07分6,204人Boxscore

予選4組(ブルックリンラウンド)

1回戦2回戦本選進出決定戦
  
     
   パキスタン0
 
 
   ブラジル0
第1試合(9/22 12:09)
  
   ブラジル10
 
 
   イスラエル9
 第4試合(9/23 12:08)
  
   イギリス2
 
 
   イスラエル1
第2試合(9/22 19:08)
  
   イスラエル5
 
 
 
敗者復活1回戦敗者復活2回戦
 
     
   ブラジル3
 第6試合(9/25 18:10)
 
   パキスタン0   イギリス1
第5試合(9/24 20:07)
   
   イギリス4
第3試合(9/23 19:09) 
  
   イギリス14
 
 
 
 
日程試合開始先攻スコア後攻会場試合時間観客動員試合詳細
2016年9月22日12:00パキスタン  0–10  ブラジル7MCUパーク英語版2時間40分1,210人Boxscore
2016年9月22日19:00イギリス  2–5  イスラエル MCUパーク英語版3時間08分3,919人Boxscore
2016年9月23日12:00ブラジル  0–1  イスラエル MCUパーク英語版2時間56分1,862人Boxscore
2016年9月23日19:00イギリス  14–0  パキスタン7MCUパーク英語版2時間49分1,359人Boxscore
2016年9月24日20:00ブラジル  3–4  イギリス MCUパーク英語版2時間54分1,480人Boxscore
2016年9月25日18:00イギリス  1–9  イスラエル MCUパーク英語版2時間44分2,016人Boxscore

予選結果

予選1組 予選2組 予選3組 予選4組
本選進出 オーストラリア メキシコ コロンビア イスラエル
本選進出決定戦敗退 南アフリカ共和国 ニカラグア パナマ イギリス
敗者復活2回戦敗退 ニュージーランド チェコ フランス ブラジル
敗者復活1回戦敗退 フィリピン ドイツ スペイン パキスタン

大会の進行

出場国・地域と日程

予選を勝ち上がった初出場のコロンビアとイスラエル以外は第1回大会より4年連続の出場。

出場国・地域所属連盟予選出場回数過去最高位世界ランク
日本BFA免除4優勝 (2006,2009)1
アメリカ合衆国COPABE免除4ベスト4 (2009)2
韓国BFA免除4準優勝 (2009)3
チャイニーズタイペイBFA免除4ベスト8 (2013)4
キューバCOPABE免除4準優勝 (2006)5
メキシコCOPABE予選2組4ベスト8 (2006,2009)6
ベネズエラCOPABE免除4ベスト4 (2009)7
カナダCOPABE免除4第1ラウンド (2006,2009,2013)8
オランダCEB免除4ベスト4 (2013)9
オーストラリアBCO予選1組4第1ラウンド (2006,2009,2013)10
イタリアCEB免除4ベスト8 (2013)11
プエルトリコCOPABE免除4準優勝 (2013)12
ドミニカ共和国COPABE免除4優勝 (2013)13
中国BFA免除4第1ラウンド (2006,2009,2013)18
コロンビアCOPABE予選3組-19
イスラエルCEB予選4組-41
第1ラウンド第2ラウンド準決勝決勝
A組 (3/6 - 3/10)
ソウル
オランダ
チャイニーズタイペイ
韓国
イスラエル
E組 (3/12 - 3/16)
東京
イスラエル
日本
オランダ
キューバ
準決勝1組 (3/20)
ロサンゼルス
F組1位
プエルトリコ
E組2位
オランダ

準決勝2組 (3/21)
ロサンゼルス

E組1位
日本
F組2位
アメリカ合衆国
決勝 (3/22)
ロサンゼルス
プエルトリコ
アメリカ合衆国
B組 (3/7 - 3/11)
東京
日本
キューバ
中国
オーストラリア
C組 (3/9 - 3/13)
マイアミ
ドミニカ共和国
アメリカ合衆国
カナダ
コロンビア
F組 (3/14 - 3/19)
サンディエゴ
ドミニカ共和国
プエルトリコ
アメリカ合衆国
ベネズエラ
D組 (3/9 - 3/13)
ハリスコ
プエルトリコ
イタリア
ベネズエラ
メキシコ
  • ()内は日付。全て現地時間。
  • 枠外は開催都市。枠内は出場国・地域。太字は各組勝利国・地域。
  • 第1ラウンド・第2ラウンドは総当たりリーグ戦で試合を行う。
  • 本ページの各種表記は以下に統一して表記する。
    • X次リーグ・ラウンドX → 第Xラウンド
    • セミファイナル・ファイナル → 準決勝・決勝
    • POOL X・Xブロック → X組

第1ラウンド

A組(ソウルラウンド)

順位チーム名 勝数敗数得点失点
1  イスラエル-○4-2○2-1○15-7302110
2  オランダ●2-4-○5-0○6-521139
3  韓国●1-2●0-5-○11-8121215
4  チャイニーズタイペイ●7-15●5-6●8-11-032032
日程試合開始先攻スコア後攻会場試合時間観客動員試合詳細
2017年3月6日18:30イスラエル  2–1  韓国10高尺スカイドーム4時間11分15,470人Boxscore
2017年3月7日12:00イスラエル  15–7  チャイニーズタイペイ 高尺スカイドーム3時間54分3,287人Boxscore
2017年3月7日18:30韓国  0–5  オランダ 高尺スカイドーム3時間03分15,184人Boxscore
2017年3月8日18:30チャイニーズタイペイ  5–6  オランダ 高尺スカイドーム3時間21分3,606人Boxscore
2017年3月9日12:00オランダ  2–4  イスラエル 高尺スカイドーム3時間12分2,739人Boxscore
2017年3月9日18:30韓国  11–8  チャイニーズタイペイ10高尺スカイドーム4時間40分12,000人Boxscore

B組(東京ラウンド)

順位チーム名 勝数敗数得点失点
1  日本-○11-6○4-1○7-130228
2  キューバ●6-11-○4-3○6-0211614
3  オーストラリア●1-4●3-4-○11-012158
4  中華人民共和国●1-7●0-6●0-11-03124
日程試合開始先攻スコア後攻会場試合時間観客動員試合詳細
2017年3月7日19:00キューバ  6–11  日本 東京ドーム3時間56分44,908人Boxscore
2017年3月8日12:00中華人民共和国  0–6  キューバ 東京ドーム3時間14分39,102人Boxscore
2017年3月8日19:00日本  4–1  オーストラリア 東京ドーム3時間18分41,408人Boxscore
2017年3月9日19:00オーストラリア  11–0  中華人民共和国8東京ドーム2時間59分3,013人Boxscore
2017年3月10日12:00オーストラリア  3–4  キューバ 東京ドーム3時間36分38,050人Boxscore
2017年3月10日19:00中華人民共和国  1–7  日本 東京ドーム2時間41分40,053人Boxscore

C組(マイアミラウンド)

順位チーム名 勝数敗数得点失点
1  ドミニカ共和国-○7-5○10-3○9-2302610
2  アメリカ合衆国●5-7-○3-2○8-021169
3  コロンビア●3-10●2-3-○4-112914
4  カナダ●2-9●0-8●1-4-03321
日程試合開始先攻スコア後攻会場試合時間観客動員試合詳細
2017年3月9日18:00カナダ  2–9  ドミニカ共和国 マーリンズ・パーク3時間14分27,388人Boxscore
2017年3月10日18:00コロンビア  2–3  アメリカ合衆国10マーリンズ・パーク3時間25分22,580人Boxscore
2017年3月11日12:00コロンビア  4–1  カナダ マーリンズ・パーク2時間54分17,209人Boxscore
2017年3月11日18:30アメリカ合衆国  5–7  ドミニカ共和国 マーリンズ・パーク3時間38分37,446人Boxscore
2017年3月12日12:30ドミニカ共和国  10–3  コロンビア11マーリンズ・パーク4時間44分36,952人Boxscore
2017年3月12日19:00カナダ  0–8  アメリカ合衆国 マーリンズ・パーク3時間01分22,303人Boxscore

D組(ハリスコラウンド)

順位チーム名 勝数敗数得点失点プレイオフ
失点率試合
1  プエルトリコ-○11-0○9-3○9-430297--
2  ベネズエラ●0-11-○11-10●9-111220321.105○4‐3
3  イタリア●3-9●10-11-○10-91223291.053●3-4
4  メキシコ●4-9○11-9●9-10-1224281.118-
日程試合開始先攻スコア後攻会場試合時間観客動員試合詳細
2017年3月9日20:00メキシコ  9–10  イタリア エスタディオ・デ・ベイスボル・チャロス・デ・ハリスコ3時間39分14,296人Boxscore
2017年3月10日20:00ベネズエラ  0–11  プエルトリコ7エスタディオ・デ・ベイスボル・チャロス・デ・ハリスコ2時間43分14,806人Boxscore
2017年3月11日14:00ベネズエラ  11–10  イタリア10エスタディオ・デ・ベイスボル・チャロス・デ・ハリスコ4時間43分12,187人Boxscore
2017年3月11日20:30プエルトリコ  9–4  メキシコ エスタディオ・デ・ベイスボル・チャロス・デ・ハリスコ3時間40分15,647人Boxscore
2017年3月12日13:30イタリア  3–9  プエルトリコ エスタディオ・デ・ベイスボル・チャロス・デ・ハリスコ2時間42分11,924人Boxscore
2017年3月12日20:00メキシコ  11–9  ベネズエラ エスタディオ・デ・ベイスボル・チャロス・デ・ハリスコ4時間44分15,489人Boxscore
プレイオフ
2017年3月13日19:00ベネズエラ  4–3  イタリア エスタディオ・デ・ベイスボル・チャロス・デ・ハリスコ3時間26分1,783人Boxscore

第2ラウンド

E組(東京ラウンド)

順位チーム名 勝数敗数得点失点
1  日本-○8-6○8-3○8-5302414
2  オランダ●6-8-○12-2○14-1213211
3  イスラエル●3-8●2-12-○4-112921
4  キューバ●5-8●1-14●1-4-03726
日程試合開始先攻スコア後攻会場試合時間観客動員試合詳細
2017年3月12日12:00キューバ  1–4  イスラエル 東京ドーム3時間14分43,153人Boxscore
2017年3月12日19:00日本  8–6  オランダ11東京ドーム4時間46分44,326人Boxscore
2017年3月13日19:00オランダ  12–2  イスラエル8東京ドーム3時間04分5,017人Boxscore
2017年3月14日19:00キューバ  5–8  日本 東京ドーム3時間25分32,717人Boxscore
2017年3月15日12:00オランダ  14–1  キューバ7東京ドーム2時間19分40,680人Boxscore
2017年3月15日19:00イスラエル  3–8  日本 東京ドーム3時間28分43,179人Boxscore

F組(サンディエゴラウンド)

順位チーム名 勝数敗数得点失点
1  プエルトリコ-○6-5○3-1○13-230228
2  アメリカ合衆国●5-6-○6-3○4-2211511
3  ドミニカ共和国●1-3●3-6-○3-01279
4  ベネズエラ●2-13●2-4●0-3-03420
日程試合開始先攻スコア後攻会場試合時間観客動員試合詳細
2017年3月14日18:00ドミニカ共和国  1−3  プエルトリコ ペトコ・パーク3時間16分16,637人Boxscore
2017年3月15日18:00ベネズエラ  2−4  アメリカ合衆国 ペトコ・パーク3時間13分16,635人Boxscore
2017年3月16日19:00ベネズエラ  0−3  ドミニカ共和国 ペトコ・パーク4時間05分16,390人Boxscore
2017年3月17日19:00アメリカ合衆国  5−6  プエルトリコ ペトコ・パーク3時間09分32,463人Boxscore
2017年3月18日12:30プエルトリコ  13−2  ベネズエラ ペトコ・パーク3時間24分20,778人Boxscore
2017年3月18日19:00アメリカ合衆国  6−3  ドミニカ共和国 ペトコ・パーク3時間40分43,002人Boxscore

準決勝・決勝(ロサンゼルスラウンド)

準決勝決勝
 
   
 オランダ3
 
 
 プエルトリコ0
第1試合(3/20 18:09)
  
 プエルトリコ4
 
 
  
 日本1
第3試合(3/22 18:21)
 
 アメリカ合衆国8
第2試合(3/21 18:10)
  
 アメリカ合衆国2
 
日程試合開始先攻スコア後攻会場試合時間観客動員試合詳細
2017年3月20日18:00オランダ  3–4  プエルトリコ11ドジャー・スタジアム4時間19分24,865人Boxscore
2017年3月21日18:00アメリカ合衆国  2–1  日本 ドジャー・スタジアム3時間12分33,462人Boxscore
2017年3月22日18:00アメリカ合衆国  8–0  プエルトリコ ドジャー・スタジアム3時間30分51,565人Boxscore

最終成績

成績国・地域試合勝数敗数勝率得点失点
優勝1位 アメリカ合衆国862.7504121
準優勝2位 プエルトリコ871.8755523
ベスト43位 日本761.8574724
4位 オランダ743.5714824
ベスト85位 ドミニカ共和国642.6673319
6位 イスラエル642.6673031
7位 キューバ624.3332340
8位 ベネズエラ725.2862852
ベスト12
(第1ラウンド敗退)
9位 オーストラリア312.333158
10位 韓国312.3331215
11位 コロンビア312.333914
12位 イタリア413.2502633
予選降格[注釈 1]
(第1ラウンド敗退)
13位 メキシコ312.3332428
14位 チャイニーズタイペイ303.0002032
15位 カナダ303.000321
16位 中国303.000124

成績右列は、WBSCによる順位[7]

表彰選手

守備位置選出選手所属球団
最優秀選手(MVP)
マーカス・ストローマン トロント・ブルージェイズ
オールWBCチーム
投手 千賀滉大 福岡ソフトバンクホークス
マーカス・ストローマン トロント・ブルージェイズ
ジョシュ・ゼイド セントルイス・カージナルス傘下
捕手 ヤディアー・モリーナ セントルイス・カージナルス
一塁手 エリック・ホズマー カンザスシティ・ロイヤルズ
二塁手 ハビアー・バエズ シカゴ・カブス
三塁手 カルロス・コレア ヒューストン・アストロズ
遊撃手 フランシスコ・リンドーア クリーブランド・インディアンス
外野手 ウラディミール・バレンティン 東京ヤクルトスワローズ
グレゴリー・ポランコ ピッツバーグ・パイレーツ
クリスチャン・イエリッチ マイアミ・マーリンズ
指名打者 カルロス・ベルトラン ヒューストン・アストロズ
東京ラウンド(第2ラウンド)MVP
ウラディミール・バレンティン 東京ヤクルトスワローズ
サンディエゴラウンドMVP
ヤディアー・モリーナ セントルイス・カージナルス
ソウルラウンドMVP
ライアン・ラバーンウェイ オークランド・アスレチックス傘下
東京ラウンド(第1ラウンド)MVP
筒香嘉智 横浜DeNAベイスターズ
マイアミラウンドMVP
マニー・マチャド ボルチモア・オリオールズ
ハリスコラウンドMVP
フランシスコ・リンドーア クリーブランド・インディアンス

2017年大会開催までの主な出来事

2013年
  • 3月6日 - 韓国高尺スカイドームで2017 WBC第1ラウンドの誘致を目指す動きがあることが報道された[8]
  • 3月20日 - 2013WBCドミニカ共和国が大会史上初の全勝優勝を果たして閉幕。第3回大会についてMLB機構のティム・ブロスナン副社長は「文句なしに、ホームラン級の大成功」と総括。また「世界的なイベントとして向上を続けており、バド・セリグコミッショナーは次回大会に向けて1000%のやる気だ」と、引き続き2017年に第4回大会を開催することを明言した[9][10]
2015年
2016年
2017年
  • 1月6日 - 今大会から新ルールとして「予備投手枠」が設けられることが発表された。登録メンバー28人とは別に、10人まで予備投手を登録することができ、第1、第2ラウンド終了時に各2人まで入れ替えることができる[21]
  • 2月7日 - 今大会で採用されるルールが発表された[22]
  • 2月8日 - 全16チームの登録メンバー28人と予備投手が発表された。当日はMLBネットワークおよびMLBの無料動画サイトにおいて、1時間の特集番組が放送配信された[23]
  • 2月16日 - MLB機構ロブ・マンフレッドコミッショナーは、フロリダキャンプ地で行われたインタビューで、改めてWBC廃止報道を否定した。「この大会はまだ潜在的な可能性を秘めており、最高のスポーツイベントに成長させていく」と繰り返し強調した。MLB球団関係者が、所属選手の怪我リスクや、選手を手の届く範囲で管理できないことから、大会参加への圧力になっていることについては、「球団オーナーたちは全会一致でWBCをサポートしていくことで支持している」と語った。また、選手から批判される開催時期について、「早春の開催は欠点である」と認識しており、「開催時期の代替案を今後も協議していく」と語った[24]
  • 2月23日 - 今大会のマーケティングパートナーが発表された。5大陸15ヵ国から多くの企業がグローバル、チーム、会場のパートナーとなった。大会全体のパートナーとなるグローバルパートナーには、ガンホーウブロ日本通運野村證券の4社が、また大会の移動サポートとしてデルタ航空が担当する。チームパートナーには23という記録的な数の企業がパートナーとなる[2]
  • 3月6日 - 2017WBC開幕。

第4回大会の傾向と問題点

成長続くWBC 初の観客動員100万人突破

WBCIは今大会の観客動員数が前回比23%増の108万6720人であり、WBC史上初の100万人突破を達成したことを発表した。東京ドームで開催された第2ラウンドE組では、組別では史上最多の20万9072人、ペトコ・パークで開催された第2ラウンドF組アメリカ合衆国ドミニカ共和国戦では、アメリカ国内の第2ラウンド試合としては史上最多の4万3002人、ドジャー・スタジアムで開催された決勝戦では、1試合では今大会最多でWBC史上では2009年決勝戦に次ぐ5万1565人を集めた。2009年大会では7試合で4万人以上を動員したが、今大会はそれを上回る9試合で動員しており、毎回盛り上がっている東京ラウンドだけではなく、MLBのスター選手が名を連ねたアメリカ合衆国やドミニカ共和国が登場したマイアミラウンドサンディエゴラウンド、地元メキシコが奮闘したハリスコラウンドでも多くの観衆を集め、熱い応援が繰り広げられた。

テレビ視聴率や関連商品の売り上げも過去最高となり、ファンからも好感触を得ている。MLB機構のロブ・マンフレッド・コミッショナーは「信じられない。毎回、このイベントは成長している。試合の内容、参加国、入場者数が上昇している。我々はこのイベントを前進させることに真剣に取り組んでいる。我々の国際的な戦略において重要なパートだ」と今大会の成功を歓迎するとともに、「選手が国を代表する貴重な大会。間違いなく次回大会も行う」と次回2021年大会の開催を明言した[25][26][27]

メキシコ敗退 “8回0/3”騒動

メキシコ開催の第1ラウンドD組4日目は、昼の試合でプエルトリコイタリアに勝利したため、夜の試合でメキシコベネズエラに勝利すると、イタリア、ベネズエラ、メキシコの3チームの勝敗が1勝2敗で並び、プレイオフ開催の可能性があった。この場合、当該3チームの対戦における失点率最下位はプレイオフに出場せず自動的に4位が確定するため、夜の試合はメキシコが勝利したとしても、失点率により3チームのプレイオフ進出が左右される状況であった。この日の前日、メキシコ側には「ベネズエラに2点差以上で勝利すればプレイオフに進出できる」と伝わっており、また当日のMLBネットワークでの中継においても同様に紹介されていた。そして試合はその2点差でメキシコがベネズエラに勝利し、選手や地元メキシコファンたちはプレイオフ進出に喜び、テレビ中継や大会公式メディアにおいても、明日のプレイオフは「イタリア対メキシコ」であることが紹介された。

しかし試合終了から約30分後に事態は急転、大会運営から「イタリアとベネズエラがプレイオフに進出」したことが発表された。原因は失点率計算におけるイニング数にあった。10日のメキシコ対イタリア戦において、メキシコは9回無死でイタリアにサヨナラ負けを喫していたが、この“9回無死”は公式記録上“8回0/3”となり、失点率計算上では“9回”ではなく“8回”として扱われるのである。これに関係者が気づかずに“9回”として失点率を計算してしまったがために、メキシコとベネズエラの順位が入れ替わるという騒動に発展してしまった(日本でこの試合を中継したJ SPORTSでは「3点差以上で勝利」と正しく紹介していたため、現地放送の紹介との違いに混乱する場面もあった)。これに対しメキシコはすぐに抗議。大会ルールには「イニング数には不完全なイニング(partial innings)も含める」と記載されており、この“9回無死”はイニング数に含まれるものである、と主張した。しかし大会運営はこれを認めることはなかった。不完全なイニングを認識する唯一の方法は守備機会により1アウトを記録することであり、投手の防御率など様々な記録もこれに基づいているため、異なる解釈を適用すると矛盾してしまい非論理的である、と説明した。

メキシコのE・ゴンザレス監督は試合後の記者会見で、試合前にコーチ陣と失点率についてミーティングを行い、大会運営にも5回ルール確認の電話をしたが明確な返事はなかった、と語った。「もし知っていたら我々は努力していた。裁判になれば、(メキシコ側に)有利な判決が下るだろう」、「物事を変えるのは、無礼だと思う。試合前の解釈が、多くを変えてしまった」と大会運営を強く批判した。チームの主将で過去のWBCに全て出場しているメジャーリーガーのA・ゴンザレス選手もツイッターで「なんてダメな大会なんだ!」と投稿。後日、記者の取材にも「WBCなんて二度と出場しない。あんな大会から去ることができて良かったよ。運営側は野球のワールドカップを目指しているようだが、あれではリトルリーグのワールドシリーズにも及ばない。MLB機構のお偉いさんにも言ってやったよ。“お前らのやっていることは矛盾だらけ。嘘ばかりだ”とね」と怒りが収まらない様子であった[28][29][30][31][32]

テレビ・ラジオ放送

本大会は世界で51のメディアと放送契約を結び、182の国と地域において放送される[33]

日本国内での放送

第1ラウンド
第2ラウンド
決勝ラウンド

日本国外での放送

アメリカ国内では、英語放送をMLBネットワークが、スペイン語放送をESPNデポルテスが独占放送権を獲得、放送する。またMLB.TVでネット配信される[33]

世界的な広告代理店であるMP & Silvaがアメリカ、プエルトリコ日本を除く世界の全メディア配信権を獲得、各国地域に提供される[34]

脚注

注釈

出典

関連項目

外部リンク