2017年の科学

2017年の科学(2017ねんのかがく)では2017年平成29年)の科学分野に関する出来事について記述する。

できごと

1月

1月6日:NASAの火星周回衛星から撮影された地球と月の画像。

2月

2月22日:TRAPPIST-1を公転する7つの太陽系外惑星

3月

  • 3月1日 - カナダケベック州北部ヌブアギトゥク表成岩帯の熱水噴出孔沈殿物から見つかった管状構造物が、37億7000万年~42億8000万年前のものと推定される最古の生命の痕跡であると主張する論文が発表された[19]。しかし、この発表には年代測定の正確さや生命由来かどうかを疑問視する声も上がっている[20]
3月1日:世界最古の生命の痕跡と推定される構造物が熱水噴出孔の沈殿物から見つかった。
  • 3月9日 - 時間に応じて繰り返しパターンを持つ時間結晶と呼ばれる全く新しい物質相が報告された。独立した2つの研究チームが発見しており、その論文は『ネイチャー』誌に掲載された[21][22][23]
  • 3月31日 - スペースX社が再利用可能なロケット「ファルコン9」の打ち上げと着陸に成功した。使用されたロケットブースターは2016年4月にも使用・回収されたもの[24][25]

4月

5月

5月10日:34億8000万年前とされる陸上生物の痕跡が発見された。

6月

7月

7月10日:木星探査機「ジュノー」が木星の大赤斑を撮影した。
7月14日:クマムシは天文現象による大量絶滅の際にも生き延びる可能性があることが分かった。

8月

8月23日:アンタレスの画像が公開された。

9月

9月15日:土星探査機カッシーニがこの日、土星に突入し20年にわたるミッションを終えた。

10月

10月16日:2つの中性子星の衝突による重力波が観測された。
10月26日:観測史上初の恒星間天体オウムアムアが報告された。

11月

12月

12月6日;当時既知のクエーサーの中で最遠のULAS J1342+0928が発見された。
No.今年の10大科学業績[100]
1中性子星の合体による重力波GW170817の観測
2クライオ電子顕微鏡による観察技術の発達
3ニュートリノによるコヒーレント散乱の検出
4現生人類ホモ・サピエンスの起源が定説より10万年遡った
5CRISPRを使ったDNAやRNAの点突然変異の編集技術
6生物学分野でプレプリントの公開が始まった
7抗がん剤ペムブロリズマブの承認
8スマトラ島で新種タパヌリオランウータンが発見された
9270万年前の大気を閉じ込めた南極の氷の回収
10遺伝子治療の臨床試験で遺伝性疾患の脊髄性筋萎縮症の阻止に成功

受賞

死去

カッコ内は生誕年である。

脚注

出典

関連項目

外部リンク