2016年

2016年(2016 ねん)は、西暦グレゴリオ暦)による、金曜日から始まる閏年平成28年。

千年紀: 3千年紀
世紀:20世紀 - 21世紀 - 22世紀
十年紀:1990年代 2000年代 2010年代 2020年代 2030年代
:2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年

この項目では、国際的な視点に基づいた2016年について記載する。

他の紀年法

各紀年法による2016

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できごと

概略

2015年に続き、フロリダ銃乱射事件ブリュッセル爆発アタテュルク国際空港襲撃事件仏ニーステロ事件など、欧米を中心に各国でISILによるテロ行為が頻発し地政学上のリスクが顕在化した。また長引くシリア内戦から波及したアレッポなど混乱した中東情勢をめぐる複数国の対立、一帯一路政策を進める中華人民共和国による南沙諸島人工島開発、北朝鮮核問題日本海へのミサイル発射水爆実験)など、国際的な緊張が高まりG7による伊勢志摩サミットでの主な議題となった。

一方でキューバの雪解け、日米によるバラク・オバマの広島訪問安倍晋三首相の真珠湾訪問など、一部で国家間の和解の動きも見られた。各国で移民流入やTPPに代表される自由貿易に反対する反グローバリズムとも呼ばれる自国第一主義が横行した。

イギリスの欧州連合からの離脱決定と、米大統領選におけるドナルド・トランプの勝利は、上記のような反グローバリズムを象徴する出来事として注目された。また、これらに関して「ポスト真実」という概念も注目された。

イギリステリーザ・メイ首相、フィリピンロドリゴ・ドゥテルテ大統領や台湾民主進歩党蔡英文大統領など、女性を含めた新リーダーの当選が各国で見られた。一方で大韓民国朴槿恵韓国大統領弾劾訴追の問題、アメリカ合衆国・ヒラリー・クリントンによる機密情報のメール問題、ブラジルジルマ・ルセフ元大統領の弾劾に伴う罷免など、女性首脳による不正も相次いだ。また内部文書であるパナマ文書バハマ文書の公開により、タックス・ヘイヴンを通じて多国籍の政財界における複数の人物が不透明な金融取引を行っていたことが判明した。

経済では政治的な影響も含めて株式市場外国為替市場ともに大きな変化の続く1年となった。年初には中国では中国株の下落により異例のサーキットブレーカー制度が発動され、年末にはFRBによる米連邦公開市場委員会での1年ぶりのアメリカドル利上げ予定発表などによりドル高に転じた。

夏季にはブラジル2016年リオデジャネイロオリンピックが開催され難民選手団を含む206の国・地域が参加した。

天災はチリニュージーランド台湾などでの大型地震のほか、ジカ熱などが流行っていた。

インフラでは、パナマ運河の拡張工事完成、世界的な石油・ガス産業の低迷を受けたOPECによる原油減産合意などの事態改善が見られた。

タイ国王ラーマ9世キューバフィデル・カストロ議長、シンガポールS・R・ナザン前大統領など、長期にわたった国家指導者や、デヴィッド・ボウイプリンスジョージ・マイケルなど1980年代を中心に活躍した米英のロックスターが死去した。

その他、ボブ・ディランノーベル文学賞を受賞したことなどが注目を集めた。

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9月

10月

11月

12月

周年

以下に、過去の主な出来事からの区切りの良い年数(周年)を記す。

芸術・文化・ファッション

世相

  • イギリスでは国民投票によりEU離脱が決まり、アメリカ大統領選挙では政治経験のないドナルド・トランプ共和党)が勝利を収めた。いずれもこれまでの路線を覆す大激変であるが、学歴年齢居住地といった双方の支持者層の共通点も指摘されており[154]、またナショナリズムの高まりや移民問題を始めとしたこれまでの政策(既成政治)に対する反発など、共通の事象も多く見られる[155][156]
  • アメリカの民間人権団体・フリーダム・ハウスの2016年版報告書によると、195の国・地域のうち「自由」とみなされたのは86、「部分的に自由」は59、「自由ではない」は50で、「自由度が前進した」と評価されたのは43、「後退した」と評価されたのは72となり、同団体は「世界の自由は10年連続で悪化した」と指摘。また、自由度を百点満点で評価し(項目は参政権、表現の自由、少数派の権利など25項目)、日本を96点、アメリカを90点、韓国を83点、中国を16点、北朝鮮を3点、シリアをマイナス1点(最下位)などとした[157]

スポーツ

音楽

映画

日付は本国公開日。

本国公開・日本公開ともに当年
本国公開映画(日本公開は翌年以降)

文学

ゲーム

イベント

誕生

人物以外

死去

ノーベル賞

国際年

フィクションのできごと

  • 1月8日 - Nexus6型のレプリカントのリーダー格 ロイ・バッティ(Roy Batty)が「起動」(製造番号 N6MAA10816)する。(映画『ブレードランナー』)
  • 1月10日 - 天空寺タケルの命のタイムリミットが訪れる。(『仮面ライダーゴースト』)
  • 1月 - 地冥界(ディスアス)の人間界侵攻が開始。甚大な被害を受ける。(『魔法少女特殊戦あすか』)
  • 2月14日 - レプリカントのプリス(Pris)が「起動」(製造番号 N6FAB21416)する。(映画『ブレードランナー』)
  • 4月17日 - グレートアイザーが人間界への襲撃を開始する。(特撮ドラマ『仮面ライダーゴースト』)
  • 6月12日 - レプリカントのゾーラ(Zhora)が「起動」(製造番号 N6FAB61216)する。なお、彼女は2018年2月9日に殺人の再訓練を修了している。(映画『ブレードランナー』)
  • 9月28日 - 江月みらいが誕生(ドラマ『70才、初めて産みますセブンティウイザン。』)[159]
  • 10月6日 - ヨーロッパ全土で大規模化学攻撃が起こり、ロシア軍の電撃的侵攻が開始される。(ゲーム『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3』)
  • 11月 - 東京湾沖にて正体不明の巨大生物が出現。東京湾へ上陸、短期間で急速な進化を遂げながら進行、品川区まで達した所で1度東京湾まで退却、政府の調査によって、この生物を『ゴジラ』と命名。再上陸に備えての対応策を講じる。数日後、鎌倉市にて更に進化し遂げた姿で再上陸、神奈川、東京を蹂躙して甚大な被害を及ぼす。(映画『シン・ゴジラ』)
  • 夏 - 東京の四ツ谷に暮らす男子高校生・立花瀧と、岐阜県飛騨地方の山奥にある糸守町に住む女子高生・宮水三葉が互いに意識が入れ替わるようになり、交流をするようになる。しかし、突然入れ替えが起こらなくなり、三葉の住んでいた糸守町は3年前に彗星の破片が直撃したことによって消滅し500人以上の犠牲者が出たこと、三葉も亡くなっていたことが発覚する。それを切っ掛けに瀧が入れ替わっていた時に見た景色等を手掛かりに糸守町について調べ始める。(映画『君の名は。』)
  • 1996年に月面危の海内の山で発見された、太陽系外の知的生物が残したと考えられる結晶ピラミッドが、内部調査のために原子力を用いて破壊され、ピラミッドから恒星界へと発信されていた信号が途絶する。(小説『前哨英語版』)[160]
  • 2015年に全世界で出現した黒いキューブが突如活動を開始、人体から電気エネルギーを奪い取り人類撲滅を決行する。(ドラマ『ドクター・フー』)
  • アラトロンによるマザーの発見。月面調査に参加していたアラトロンによりマザーが長き眠りより覚醒。(ゲーム『ファンタシースターオンライン2』)[161]

脚注

注釈

為替

出典

事件などの場合、被疑者などの一部記事を伏字としています。伏字にしなかった場合、Wikipediaの方針により削除されます。

関連項目