2015年

2015年(2015 ねん)は、西暦グレゴリオ暦)による、木曜日から始まる平年平成27年。

千年紀: 3千年紀
世紀:20世紀 - 21世紀 - 22世紀
十年紀:1990年代 2000年代 2010年代 2020年代 2030年代
:2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年

この項目では、国際的な視点に基づいた2015年について記載する。

他の紀年法

各紀年法による2015

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できごと

テロ攻撃、災害、国際的な政治不信「負の2015年」

2015年は、政治面では過激派イスラム組織ISILによる日本人殺害を含む各地でのテロリズム事件に代表される地政学リスクが際立ち、これに伴い中東方面からヨーロッパへ流入した難民問題が顕在化した。日本では、9月に安全保障関連法の成立・公布され、アメリカ合衆国などとの連携で抑止力、防衛力を高める動きがみられた。一方経済では、世界的な原油安、アメリカ合衆国FRBの利上げ、中国経済の下振れなどの変動要因があるなか、10月のアジアではTPPの政府間の大筋合意、12月のアセアン経済共同体の発足など、将来に繋がる国際的な枠組みが組まれた年でもあった。

環境面では、世界各地で極端なエルニーニョ現象などによる異常気象が見られ、2015年は世界の平均気温が過去最高を記録する年となった[1]COP21(国連気候変動枠組条約第21回締約国会議)で2020年以降の地球温暖化対策の国際枠組み『パリ協定』が採択された。アジアではMERSコロナウイルス大韓民国で感染拡大・流行、インドネシアによる大規模なヘイズ問題、東南アジア地域でのデング熱流行などの人災も含めた災害が見られた。

アメリカ合衆国ではオバマ大統領により、全州での同性結婚の合法化、キューバとの国交回復など歴史的な進歩が見られたほか、2016年アメリカ合衆国大統領選挙に向けた動きが本格化した。一方で大学や施設を狙った銃乱射事件が年間300件以上と各地で頻発し、白人警官による黒人射殺なども2014年に続き勃発したことで、12月には大統領命による銃規制が検討される流れとなった。

中華人民共和国では、東方之星沈没事故2015年天津浜海新区倉庫爆発事故に代表される大規模な事故が度重なる中、習近平政権が掲げる一帯一路構想のもと、アジアインフラ投資銀行の設立や東シナ海ガス田問題に代表される他国での開発が積極的に進められた。一方経済面では、新常態と定義された低成長期から大幅な株価下落に陥るなど、不安定な一年となった。

また2015年は、一部で企業統治元年と位置づけられたが、日本マクドナルドの異物混入問題に始まり、フォルクスワーゲン排出ガス規制不正問題や東芝の不適切会計、旭化成建材らによるマンションくい打ち工事のデータ改ざんなど、年間を通して国内外で多くの不祥事が相次いだ。また東京五輪オリンピックエンブレム盗作騒動に端を発した撤回や、国立競技場の白紙撤回など、民間に留まらない失態と動揺が続き、日本式の意思決定プロセスの不備が大いに論じられた年でもあった。

一方、日本の消費面では、2000万人近くに及ぶ過去最高の訪日客数による爆買いに伴うインバウンド消費や、日銀政策などによる円安傾向の持続、大幅な原油安を背景に、輸出や消費で緩やかな回復が見られた。

日本の学業面では、ノーベル生理・医学賞大村智抗寄生虫薬のもとになる物質の発見で、ノーベル物理学賞梶田隆章素粒子ニュートリノ質量発見において、それぞれ受賞した。日本のスポーツ界ではラグビー日本代表W杯における歴史的3勝や、羽生結弦によるフィギュアスケート世界記録更新とGPファイナル3連覇などの記録的な快挙が見られた。なお今年の漢字は「安」で、政情不安や安保政策などを司るものである。

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11月

12月

周年

以下に、過去の主な出来事からの区切りの良い年数(周年)を記す。

イベント・行事

国際年

経済

芸術・文化・ファッション

世相

スポーツ

音楽

映画

文学

誕生


人物以外

死去

ノーベル賞

フィクションのできごと

  • 1月 - 6月 - 視覚を赤外線以上の超短波領域へ広げる処方を発明したペーデル・ビヨルンセン教授が、その視覚によってエネルギーからなる生物「ヴァイトン」を発見。ビヨルンセンはヴァイトンが知られぬままに人類を家畜同然に扱っていることを突き止めるが、彼および彼からそのことを知らされた複数名の科学者は連続してヴァイトンに起因する死を遂げる。(小説『超生命ヴァイトン』)[105]
  • 2月3日 - 科学省にて少年ロボット「マルス」が誕生。(アニメ『ジェッターマルス』)
  • 3月 - 警視庁特命係巡査部長、甲斐享が連続暴行事件の犯人「ダークナイト」として逮捕、警視庁を懲戒免職となる。これを受けて直接の上司にあたる杉下右京警部が無期限停職の処分を受ける。(テレビドラマ『相棒 season13』)
  • 春 - 法務省からキャリア官僚の冠城亘が警視庁へ出向する。(テレビドラマ『相棒 season14』)
  • 6月22日-第三新東京市碇シンジが上京する。その際に、第三使徒サキエルが襲来し、シンジが搭乗したエヴァ初号機によって殲滅する。これ以降、2016年までにすべての使徒を倒す。(アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』)[106][出典無効]
  • 7月30日 - 人類の粛清を決定した天の神が遣わした異形の生物「バーテックス」が世界中に出現し、人類の虐殺を開始する。これにより人類の総人口は激減し、一部地域を残して滅亡した。(小説『乃木若葉は勇者である』)
  • 8月5日 - 「ベルトさん(=ドライブドライバー)の暴走によって、世界がロイミュードに支配される」ということを警告をするため、仮面ライダードライブこと泊進ノ介の息子である、泊エイジが2035年の未来からやって来る。(映画『劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー』)
  • 8月30日 - エストバキア連邦エメリア共和国の首都 グレースメリアに侵攻。エメリア・エストバキア戦争開戦。(ゲーム『エースコンバット6 解放への戦火』)
  • 10月 - 警視庁特命係警部、杉下右京が冠城亘と邂逅、警察庁長官官房付の甲斐峯秋の根回しにより、右京の無期限停職が解除され、特命係へ復帰と同時に亘が特命係に残る事を決意(『相棒 season14』)。
  • 10月21日 - 主人公のマーティ達が1985年からタイムマシンデロリアン」(デロリアン・DMC-12の改造品)で到着する。(映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』)
    • これに合わせて実際に日本やアメリカをはじめとする世界各国で様々なイベントが開催され、マーティを演じたマイケル・J・フォックスやマシンの開発者ドク・エメット・ブラウンを演じたクリストファー・ロイドも各地に出向いて、久々に同役を演じている。
  • テロ組織である「ブラトノイ」の支援を受け、ロシア軍の一部が武装蜂起。「NRF(新ロシア連邦)」を名乗りクーデターを起こす。(ゲーム『エースコンバット アサルト・ホライゾン』)
  • 複数のMI(機械知性)探査機木星軌道上で結晶状生命体「クリスタロイド」と接触する。直後にクリスタロイドが射出した兵器によって地球が攻撃され、4700万人が死亡。その後、融合核弾頭を搭載した惑星間連絡艇50隻が木星へと向かい、自爆攻撃によってクリスタロイドを全滅させる。(小説『キャッチワールド』)[107]
  • を初めとする主要国の核戦争が起こる。(ジョン・タイターの予言)
  • サイバーフォーミュラ第10回世界選手権で風見ハヤトが初優勝を飾る。(アニメ『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』)
  • 全世界に黒いキューブが突如出現し、世界中で報道がなされる。しかし何事も起こらず、次第にキューブは人間社会へ溶け込んでいく。(ドラマ『ドクター・フー』)
  • ロシア共和国が旧CIS国家を軸として「ザーフトラ共和国」を建国。(ゲーム『フロントミッションシリーズ』)
  • プロ野球大阪ジャガーズ対東京エレファンツ、最終回1点差でジャガーズリード、代打佐々木球次郎。(漫画『ミラクルボール』)
  • 2014年から金星の周回軌道上にあり、ジェット推進研究所と情報をやり取りしていた異星の無人宇宙船「スナーク」(訪問者)が、地球の生物圏をより近くで調査すべく月周回軌道へと移動。宇宙飛行士ナイジェル・ウォームズリーが操縦する宇宙船と接触・会話を行うが、その後スナークはヒューストンからの制御でウォームズリーの宇宙船より放たれた核ミサイルを回避し、太陽系から飛び去る。(小説『夜の大海の中で英語版』)[108]

ぜんまいざむらい

2015年の映画(フィクション)


脚注

出典

一部の出典の記事タイトルに伏字としている部分がある

関連項目