2004年オーストラリアグランプリ

2004年オーストラリアグランプリ (2004 Formula 1 Foster's Australian Grand Prix) は、2004年F1世界選手権の開幕戦として、2004年3月7日にアルバート・パーク・サーキットで開催された。フェラーリミハエル・シューマッハがポールトゥウィンを達成し、チームメイトのルーベンス・バリチェロが2位に入賞した。フェラーリはコンストラクターズポイントを18ポイント獲得し、2位に9ポイントと大きな差をつけた。ウィリアムズルノーB・A・Rがこれに続いた。前年好調であったマクラーレンデビッド・クルサードが8位入賞、1ポイントを獲得した[1]

オーストラリアの旗 2004年オーストラリアグランプリ
レース詳細
2004年F1世界選手権全18戦の第1戦
日程2004年シーズン
決勝開催日3月7日
正式名称2004 Formula 1 Foster's Australian Grand Prix
開催地アルバート・パーク・サーキット
オーストラリアメルボルン
コースTemporary street racing facility
コース長5.303
レース距離307.574
決勝日天候Dry & cloudy
ポールポジション
ドライバーフェラーリ
タイム1:24.408
ファステストラップ
ドライバードイツの旗 ミハエル・シューマッハフェラーリ
タイム1:24.125 (29周目)
決勝順位
優勝フェラーリ
2位フェラーリ
3位ルノー

レース概要

予選でフェラーリがフロントローを独占、ファン・パブロ・モントーヤが3番手に入った。ジャンマリア・ブルーニクリスチャン・クリエンオリビエ・パニスは時間内にタイムアタックすることができなかった[2]

決勝ではフェラーリが他チームに対して優位な立場にあることが証明された。シューマッハとバリチェロによるフェラーリの1-2は、2002年日本グランプリ以来であった。2位のバリチェロと3位のフェルナンド・アロンソの間には20秒以上の差があった。シューマッハは58ラップすべてで首位を明け渡すこと無くチェッカーを受けた[3]。スタートでモントーヤはルノーのアロンソに隙を突かれ、縁石を超えて芝生に乗り上げ大きく順位を落とす。モントーヤはチームメイトのラルフ・シューマッハの後方に下がった。ラルフをレースで一時は追い抜きながらも、結局モントーヤはラルフに次ぐ5位でレースを終えた。

アロンソは3位でルノーを表彰台に導いたが、ジェンソン・バトンは6位に終わった。マクラーレンは前年ほどの戦闘力が無く、キミ・ライコネンはエンジントラブルでリタイアし、クルサードが8位入賞、ようやく1ポイントを獲得した。マクラーレンは予選では中盤に沈み、ライコネンが10位、クルサードが12位であった[1]

ザウバーのジャンカルロ・フィジケラはジョーダンのニック・ハイドフェルドと共に中段グループで長時間争った。フィジケラがハイドフェルドをパスし、ハイドフェルドは後にトランスミッションの不具合でリタイアした。

この他、ミナルディのゾルト・バウムガルトナー、ジャガーのマーク・ウェバー、ザウバーのフェリペ・マッサがリタイアした。ウェバーは6番手でスタートしたが、29ラップ目にトランスミッションのトラブルに泣いた。マッサは360度のスピンを乗り切ったものの、エンジンブローでリタイアした。

決勝

順位Noドライバーチーム周回タイムグリッドポイント
11 ミハエル・シューマッハフェラーリ581:24:15.757110
22 ルーベンス・バリチェロフェラーリ58+13.60528
38 フェルナンド・アロンソルノー58+34.67356
44 ラルフ・シューマッハウィリアムズ-BMW58+1:00.42385
53 ファン・パブロ・モントーヤウィリアムズ-BMW58+1:08.53634
69 ジェンソン・バトンB・A・R-ホンダ58+1:10.59843
77 ヤルノ・トゥルーリルノー57+1 Lap92
85 デビッド・クルサードマクラーレン-メルセデス57+1 Lap121
910 佐藤琢磨B・A・R-ホンダ57+1 Lap7
1011 ジャンカルロ・フィジケラザウバー-ペトロナス57+1 Lap14
1115 クリスチャン・クリエンジャガー-コスワース56+2 Laps19
1216 クリスチアーノ・ダ・マッタトヨタ56+2 Laps13
1317 オリビエ・パニストヨタ56+2 Laps18
1419 ジョルジオ・パンターノジョーダン-フォード55+3 Laps16
リタイア12 フェリペ・マッサザウバー-ペトロナス44エンジン11
リタイア18 ニック・ハイドフェルドジョーダン-フォード43トランスミッション15
NC20 ジャンマリア・ブルーニミナルディ-コスワース43Not Classified20
リタイア14 マーク・ウェバージャガー-コスワース29トランスミッション6
リタイア21 ゾルト・バウムガルトナーミナルディ-コスワース13電気系17
リタイア6 キミ・ライコネンマクラーレン-メルセデス9エンジン10

第1戦終了時点でのランキング

コンストラクターズ・チャンピオンシップ
順位コンストラクターポイント
1 フェラーリ18
2 ウィリアムズ-BMW9
3 ルノー8
4 B・A・R-ホンダ3
5 マクラーレン-メルセデス1

  • :ドライバー、コンストラクター共にトップ5のみ表示。

参照

FIA F1世界選手権
2004年シーズン
次戦
2004年マレーシアグランプリ
前回開催
2003年オーストラリアグランプリ
オーストラリアグランプリ次回開催
2005年オーストラリアグランプリ

東経144度58分06秒 / 南緯37.84972度 東経144.96833度 / -37.84972; 144.96833