シーズンの概要
ホンダのミック・ドゥーハンが他を全く寄せ付けない圧倒的な強さで4年連続チャンピオンとなった。シーズン12勝を挙げ、永く破られることのなかったジャコモ・アゴスチーニの年間勝利数記録をついに破ったのである。またこの年はホンダが500ccクラスを完全に支配したシーズンでもあり、ランキングのトップ10の内、実に7人までがホンダに乗るライダーであった。
その一方でヤマハやスズキを始めとする他メーカーチームにとっては、混迷を極めた1年であった。チーム・ロバーツは長年連れ添ったヤマハを離れ、モデナスと協力して開発した3気筒エンジンを積む軽量なオリジナルマシンでの挑戦を開始した。チーム・レイニーの阿部典史とルーキーのセテ・ジベルナウも、全く歯車が噛み合わない状態が続いていた。スズキのダリル・ビーティーは前年の頭部の負傷から完全に復帰することができず、結局この年限りで引退した。同じくスズキのアンソニー・ゴバートに至っては薬物検査で引っ掛かり、シーズン途中でチームを解雇されてしまった。エルフ・チームはスイスオート社製のV4エンジンを積んだオリジナル・マシンでの参戦を続けていたが、アプリリアはVツインのマシンでの500ccクラス参戦を、この年限りで中止する決断をくだした。
250ccクラスでは、ディフェンディング・チャンピオンのマックス・ビアッジが原田哲也、ラルフ・ウォルドマンとの熾烈な戦いの末、最終戦で4年連続タイトルを決めた。
125ccクラスでは、アプリリアの新星バレンティーノ・ロッシが11勝を挙げ、タイトル争いに圧勝した。
グランプリ
最終成績
500ccクラス順位
| 色 | 結果 |
---|
金色 | 優勝 | 銀色 | 2位 | 銅色 | 3位 | 緑 | ポイント圏内完走 | 青灰色 | ポイント圏外完走 | 周回数不足 (NC) | 紫 | リタイヤ (Ret) | 赤 | 予選不通過 (DNQ) | 予備予選不通過 (DNPQ) | 黒 | 失格 (DSQ) | 白 | スタートせず (DNS) | エントリーせず (WD) | レースキャンセル (C) | 空欄 | 欠場 | 出場停止処分 (EX) |
太字:ポールポジション 斜体:ファステストラップ |
250ccクラス順位
| 色 | 結果 |
---|
金色 | 優勝 | 銀色 | 2位 | 銅色 | 3位 | 緑 | ポイント圏内完走 | 青灰色 | ポイント圏外完走 | 周回数不足 (NC) | 紫 | リタイヤ (Ret) | 赤 | 予選不通過 (DNQ) | 予備予選不通過 (DNPQ) | 黒 | 失格 (DSQ) | 白 | スタートせず (DNS) | エントリーせず (WD) | レースキャンセル (C) | 空欄 | 欠場 | 出場停止処分 (EX) |
太字:ポールポジション 斜体:ファステストラップ |
125ccクラス順位
エントリーリスト
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