1979年スペイン総選挙

1979年スペイン総選挙(1979ねんスペインそうせんきょ)は、1979年3月1日に行なわれたスペイン国会を構成する議員を選出するための総選挙。新憲法が前年の12月に国民投票を経て成立し公布されたのに伴って実施された。本稿ではスペイン下院の選挙結果についてのみ取り上げる。

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1979年スペイン総選挙
国会下院定数350議席、上院定数264議席のうち208議席
第1回スペイン立法議会
1979年3月1日木曜日
種類: 立法議会

基礎データ
総人口: 37,757,534
有権者数:26,836,490
投票数:18,259,192
  
68.04%  13.7%
有効投票数:17,990,915
白票:57,267
無効票:268,277

選挙結果
民主中道連合(UCD) - アドルフォ・スアレス
得票:6,268,593  0.7%
獲得議席:168  1.2%
  
34.84%
スペイン社会労働党(PSOE) - フェリーペ・ゴンサーレス
得票:5,469,813  1.8%
獲得議席:121  2.5%
  
30.40%
スペイン共産党(PCE) - サンティアゴ・カリーリョ
得票:1,938,487  13.4%
獲得議席:23  21.1%
  
10.77%
民主同盟(CD) - マヌエル・フラガ
選挙連合:
得票:1,088,578  27.7%
獲得議席:10  37.5%
  
6.05%
ジョルディ・プジョール -  - 集中と統一(CiU)
得票:483,353  29.7%
獲得議席:8  38.5%
  
2.69%
Xabier Arzalluz -  - バスク民族主義党(EAJ-PNV)
得票:296,597  0.1%
獲得議席:7  12.5%
  
1.65%
Alejandro Rojas-Marcos -  - アンダルシーア主義党(PSA-PA)
得票:325,842  52.6%
獲得議席:5  
  
1.81%
その他
得票:857,198  
獲得議席:8  
  
4.78%

県別第一党分布図
1979年スペイン総選挙
オレンジは民主中道連合、赤は社会労働党、緑はバスク民族主義党

首相

概要

フランコ体制が崩壊して、新憲法公布によって実質的な民主国家となって以降、初めとなる総選挙は、単独過半数を獲得して安定した政権運営を行ないたいスアレス首相率いる民主中道連合と支持を拡大しつつあったゴンサーレス書記長率いる社会労働党による二大政党の争いとなった。

  • 選挙権
    • 18歳以上のスペイン国民
  • 選挙制度[1]
    • 下院:県単位(52県)の比例代表制(350議席)
      • 選挙区定数は人口比例で配分される。但し、アフリカ地域の2県(セウタメリージャ)は定数1の小選挙区制
      • 投票は政党あるいはその連合のリストを選択する。個人候補は認められない。
      • 各リストへの議席配分は、県単位のドント式で実施するが、得票率が3%未満のリストは議席配分の対象外となる。
    • 上院:県や自治州を単位とした大選挙区制

選挙結果

投票日:1979年3月1日

  • 有権者数:26,836,490
  • 有効得票数:17,990,915
  • 投票率:68.04%
党派別議席数と得票[2]
党派得票数得票率
(%)
議席数
民主中道連合(UCD)6,268,59334.84168
社会労働党(PSOE)5,469,81330.40121
スペイン共産党(PCE)1,938,48710.7723
民主同盟(CD)1,088,5786.0510
集中と統一(CiU)483,3532.698
バスク民族主義党(EAJ-PNV)296,5971.657
アンダルシーア主義党(PSA-PA)325,8421.815
エリ・バタスナ(HB)172,1100.963
国民同盟党(UN)378,9642.111
カタルーニャ共和主義左翼-民族戦線(ERC-FN)123,4520.691
バスク左翼(EE)85,6770.481
カナリア人民連合(UPC)58,9530.331
アラゴン地方主義党(PAR)38,0420.211

脚注

参考文献

関連項目

  • 23-F - 1981年に発生した一部の軍人によるクーデター未遂事件。首謀者と軍人多数が下院議員らを人質にして立てこもった。