釧路空港

北海道釧路市にある空港

釧路空港(くしろくうこう、: Kushiro Airport)は、北海道釧路市にある空港空港法では第4条第1項第6号に該当する空港として政令で定める空港(国管理空港)に区分されている。滑走路など施設の一部は白糠郡白糠町に跨る。愛称はたんちょう釧路空港[2]

釧路空港
Kushiro Airport
空港ターミナル(2021年)
IATA: KUH - ICAO: RJCK
概要
国・地域日本の旗 日本
所在地北海道釧路市
母都市釧路市
種類商業
運営者北海道エアポート[1]
運用時間8:00 - 21:00
開港1961年
敷地面積160 ha
所在部隊第一管区海上保安本部
標高95 m (311 ft)
座標北緯43度02分27秒 東経144度11分34秒 / 北緯43.04083度 東経144.19278度 / 43.04083; 144.19278
公式サイト釧路空港
地図
空港の位置
空港の位置
KUH/RJCK
空港の位置
空港の位置
KUH/RJCK
空港の位置
滑走路
方向 ILS 長さ×幅 (m) 表面
17/35 III B 2,500×45 アスファルト
統計(2022年度)
旅客数691,850人
貨物取扱量1,526t
リスト
空港の一覧
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概要

釧路空港の管制塔と消防施設
空港内のモニュメント
釧路空港の空中写真。2011年撮影の4枚を合成作成。
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

釧路市中心部より北西に約20km離れた丘陵上に位置する。近隣に釧路湿原国立公園阿寒摩周国立公園厚岸霧多布昆布森国定公園を擁し、道東の拠点空港として重要な役割を担っている。

また、道東一帯の各空港を管轄する東京航空局釧路空港事務所、および海上保安庁釧路航空基地、新千歳航空測候所釧路空港出張所[3]を併設している。

滑走路は17/35方向に2,500m[4]。一部は高さ50mの高盛土の上に造成されている。滑走路全体に渡り、平行誘導路を有する。着陸帯の幅は300mであり、計器着陸に対応している。計器着陸装置(ILS)は滑走路17に設置。

海岸から約5kmの位置にあり、親潮の上で南風が冷やされることから、夏場はの影響を受けやすいため[5]、1970年(昭和45年)1月8日に超短波全方向式無線標識(VOR)を設置したことを皮切りに[6]、1973年(昭和48年)11月1日にILSの導入[6]、1995年(平成7年)10月12日から地方空港としては全国で初めてILSカテゴリーIIIAによる運航が始まり[6][7]、霧や悪天候による欠航が200便/年近くあった状況が1/4以下に改善された[8]。さらに2006年(平成18年)4月13日よりILSカテゴリーIIIBで運用している。このため、このシステムに対応している中型機・大型機では濃霧や悪天候時でも安全な離着陸が可能となっている[9]。しかし、北海道内の他の空港との路線では小型のプロペラ機などでの運航が多く、システムに対応していないため、霧の際の欠航率が高い状況が続いている[10]。滑走路35方向に新たにカテゴリーIIの設置要望を釧路商工会議所が行っている。これは既存道内便と急増するアジア各国からの航空機はカテゴリーIIの対応機が多い為である。

2024年(令和6年)4月より、進入・ターミナルレーダー管制が導入され、新千歳空港事務所からのレーダー管制が導入された。(日高アプローチ、日高レーダー)[11]

国際便の就航に伴うCIQ体制は、税関は函館税関釧路税関支署、出入国管理札幌出入国在留管理局釧路港出張所、検疫は小樽検疫所釧路出張所がそれぞれ対応していた。

統計

利用者数

元のウィキデータクエリを参照してください.

年間利用客数は、国内773,924人、国際1,095人、計775,019人(2018年度)[12]

年度別旅客数・貨物数・発着便数

年度旅客数(人)前年度比貨物量(㎏)前年度比発着便数(便)前年度比
2021年度431,811127.16%980,32787.42%7,834115.41%
2022年度38,363156.09%108,339128.90%758142.50%

※2022年度の統計は4月分のみ

沿革

釧路周辺では、当空港開設前より愛国飛行場において民間飛行が実施されていた。

施設

空港ターミナル(11454.73m2)は釧路空港ビル株式会社が運営していたが、同社は2021年10月に北海道エアポートに吸収合併された。地上3階建て。外観は、屋根部分は雌阿寒・雄阿寒岳モチーフにしており、建物の赤いラインの縁取りとグレーの外壁色とで丹頂鶴を、正面のグリーンのガラス部分は釧路湿原をイメージしている。

2007年(平成19年)2月にタンチョウが羽ばたく姿のネオンサインが外壁に設置されると共に[49]、つがいのタンチョウのモニュメントが玄関前に設置された[50]

内部は国内線の設備が中心であるが、入国検査場を備えるなど一部に国際線設備も配置する。

ターミナルビル

  • 1階 - 航空会社カウンター、到着ロビー 、総合案内所、レンタカーカウンター、派出所
  • 2階 - 出発ロビー、搭乗待合室、会議室、有料ラウンジ[51]、売店、エフエムくしろサテライトスタジオ
  • 3階 - 送迎デッキ(無料)、レストラン、有料待合室

その他

  • タクシープール40台新設などを実施[42]

レンタカー

到着ターミナル内に送迎受付カウンターがあり、空港駐車場外側に営業所がある。店名はいずれも「釧路空港」である。

就航路線

航空会社が2社以上の場合、最前の航空会社の機材・乗務員で運航する共同運航便(コードシェア便)

国内線

航空会社就航地
日本航空(JAL) [52] 東京/羽田名古屋/中部(季節運航)、札幌/丘珠
全日本空輸(ANA) [53] 東京/羽田、大阪/伊丹(季節運航)、札幌/新千歳
エアドゥ(ADO)・全日本空輸(ANA) 東京/羽田
Peach Aviation(APJ) 大阪/関西(季節運航)

周辺

アクセス

空港連絡バス

空港連絡バス・都市間バス

阿寒バス
北海道拓殖バス
根室交通

一般路線バス

阿寒バス

高速道路 

脚注

関連項目

外部リンク

東経144度11分40.48秒 / 北緯43.0447056度 東経144.1945778度 / 43.0447056; 144.1945778