金準備

金準備(きんじゅんび、英語: gold reserve)は、各国の政府中央銀行が輸入代金の決済等のために保有している貨幣用の金である[1]

世界各国の一人当たりの金準備
1845年から2012年までの世界金準備(単位:トン)

国際通貨基金体制下において、国々の政府と中央銀行は国民経済の安定、インフレ抑制、国際的な信用[2]、輸入代金と対外債務返済等の支払い、国際通貨不均衡の是正、あるいは為替介入などのために、一定比率以上の外貨等の資産を保有する義務がある。

準備資産に含まれる項目は、外貨外債などの流動資産金投資、貨幣用の金(ゴールド)、SDR(特別引出権)など[3]

ランキング

2005年から2014年までの国別中央銀行の金準備

今、アメリカ合衆国は世界最大の金準備を持つ国で、8000トン余りの金を保有している[4]。次はドイツ国際通貨基金イタリアフランス中華人民共和国[5][6]

ワールドゴールドカウンシルの最新ランキングによるトップ20(2020年10月現在)[7][8]
ランク国/組織金の保有
(メートルトン)
外貨準備の金のシェア
1  アメリカ8,133.579.8%
2  ドイツ3,362.477.2%
国際通貨基金2,814.0N/A
3  イタリア2,451.872.3%
4  フランス2,436.167.4%
5  ロシア2,299.324.3%
6  中国1,948.33.7%
7  スイス1,040.06.5%
8  日本765.23.5%
9  インド668.27.7%
10  オランダ612.571.2%
11  トルコ606.648.6%
欧州中央銀行504.834.8%
12  台湾422.75.1%
13  ポルトガル382.576.2%
14  カザフスタン381.767.8%
15  サウジアラビア323.14.4%
16  イギリス310.311.1%
17  ウズベキスタン298.954.3%
18  レバノン286.836.4%
19  スペイン281.622.0%
20  オーストリア280.060.4%

脚注