酢酸カルシウム

酢酸カルシウム(さくさんカルシウム、: calcium acetate)は、酢酸カルシウムCAS登録番号は [5743-26-0]。無水物と一水和物がよく知られるが、無水物は吸湿性が強いため、通常取り扱われるのは一水和物である。一水和物はわずかに吸湿性がある白色の結晶あるいは結晶性粉末で、無臭またはわずかな酢酸臭がある。水に易溶、エタノールに難溶。

酢酸カルシウム
{{{画像alt1}}}
酢酸カルシウム結晶
識別情報
略称Ca(OAc)2
CAS登録番号62-54-4 チェック, 5743-26-0 (monohydrate) チェック
PubChem6116
ChemSpider5890 チェック
UNIIY882YXF34X チェック, 7ZA48GIM5H (monohydrate) チェック
EC番号269-613-0
E番号E263 (防腐剤)
DrugBankDB00258
KEGGD00931 チェック
ChEBI
ChEMBLCHEMBL1200800 ×
RTECS番号AF7525000
バイルシュタイン3692527
Gmelin参照22320
特性
化学式C4H6CaO4
モル質量158.17 g mol−1
外観白色の固体
吸湿性
匂いわずかな酢酸臭
密度1.509 g/cm3
融点

160 °C, 433 K, 320 °F [2](decomposition to CaCO3 + acetone)

への溶解度37.4 g/100 mL (0 °C)
34.7 g/100 mL (20 °C)
29.7 g/100 mL (100 °C)
溶解度メタノールにやや溶けにくい、
アセトン、エタノール、ベンゼン、ヒドラジンに溶けない
酸解離定数 pKaca. 0.7
磁化率-70.7·10−6 cm3/mol
屈折率 (nD)1.55
危険性
NFPA 704
1
1
0
発火点680 - 730 °C (1,256 - 1,346 °F; 953 - 1,003 K)
半数致死量 LD504280 mg/kg (経口、ラット)
関連する物質
その他の陽イオン酢酸マグネシウム
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

製造法

酢酸カルシウムは、炭酸カルシウム(卵殻、または石灰岩や大理石などの一般的な炭酸塩岩に含まれる)または水酸化カルシウム酢酸を入れると出来る、この性質を利用して木酢液から酢酸を分離する為の中間物質として作られる場合もある。

両方の試薬が先史時代に利用可能だったので結晶は古くから観察されていた。

性質

水溶液は加水分解して微アルカリ性を示す。[3][4][5]

160℃で分解し、アセトン炭酸カルシウム[4][5][3]になる。

実験室的方法としてこの方法で酢酸カルシウムを乾留することでアセトンが得られる。また、さらに強熱し続けると生じた炭酸カルシウムが分解し、酸化カルシウム二酸化炭素になる。[4][3][5]

利用

酢酸カルシウムは国際的に食品添加物として安定剤、増粘剤等に汎用されている。日本厚生労働省2013年に本物質を認可した。[6]

参考文献

🔥 Top keywords: メインページ特別:検索上戸彩エドワード・S・モースXG (音楽グループ)石丸伸二秋葉原通り魔事件山田昌蓮舫木村カエラ椎名林檎井上愛一郎杉浦太陽ブルース・リー渡部峻アンチヒーロー (テレビドラマ)岡崎慎司高橋里華河合優実MY FIRST STORY無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜クリストファー・コロンブス古畑任三郎黎智英赤間麻里子髙嶋政伸怪獣8号若葉竜也山本未來小川博Z-1 (アイドルグループ)稲葉浩志眞栄田郷敦天野鎮雄石川さゆり長谷川博己ノーマンズランド三上悠亜森内寛樹