西村まさ彦

日本の俳優 (1960-)

西村 まさ彦(にしむら まさひこ )は、日本俳優。本名および旧芸名は、西村 雅彦(読み同じ)富山県出身。オフィスにしむら所属[2]

にしむら まさひこ
西村 まさ彦
本名西村 雅彦
別名義西村 雅彦(旧芸名)
身長178 cm
血液型A型[1]
職業俳優
ジャンル舞台
映画
テレビドラマ
事務所オフィスにしむら
公式サイト有限会社オフィスにしむら
主な作品
テレビドラマ
振り返れば奴がいる
古畑任三郎』シリーズ
総理と呼ばないで
王様のレストラン
TEAM
やまとなでしこ
今夜、宇宙の片隅で
恋ノチカラ
俺の話は長い
映画
ラヂオの時間
黒い家
草原の椅子
怪談レストラン
超高速!参勤交代』シリーズ
家族はつらいよ』シリーズ
 
受賞
日本アカデミー賞
最優秀助演男優賞
第21回ラヂオの時間』『マルタイの女
優秀助演男優賞
第23回黒い家
第41回家族はつらいよ2
話題賞 俳優部門
第21回ラヂオの時間
ブルーリボン賞
  • 助演男優賞
  • 1998年『ラヂオの時間』『マルタイの女』
その他の賞
キネマ旬報ベスト・テン
助演男優賞
1997年『マルタイの女』
日刊スポーツ映画大賞
助演男優賞
1997年『マルタイの女』
報知映画賞
助演男優賞
1997年『マルタイの女』
Cine Paris Film Festival
最優秀主演男優賞
2023年『[窓]MADO』
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来歴・人物

デビュー以来多数の作品で存在感を発揮、キャリアを通じて多数の受賞歴を持ち、[2]コミカルな役からシリアスな役まで幅広くこなすバイプレイヤーとして、TVドラマ、映画、舞台で活躍を続ける。スタジオジブリの『もののけ姫』(1997)、『風立ちぬ』(2013)に声優として参加している。[3]

2011年12月には、『笑の大学』と同じ布陣(三谷脚本、近藤芳正出演)による二人芝居『90ミニッツ』に出演した[4]

2011年の東日本大震災以降、被害を受けた宮城県岩沼市のメロン農家を支援するボランティア活動を展開していたことから、2015年、同じく岩沼市を支援している袋井市主催の「全国メロンサミットinふくろい」のメロン大使に就任した[5]。2013年にはいわぬま健幸大使にも就任している。

俳優活動30周年を機に、「俳優としてやっていく決意声明」として2017年5月より本名の西村 雅彦から初の芸名となる西村 まさ彦へと改名[6]、当面は作品により旧表記と併用する。

近年、映画では、『お終活! 再春 人生ラプソディ』(2024年公開予定)などに出演。テレビドラマではNHK大河ドラマ「真田丸」フジテレビ系『この素晴らしき世界』などで幅広い役を演じている。

2012年から石川、富山、福岡、長野、山形、千葉などで演劇初心者向けのワークショップを開催、2016年からは地元・富山県在住・在学の中学生を公募して企画・制作するラジオドラマの企画、演出を務めるなど、全国各地で演劇文化の啓発活動や演劇を通じた地域振興事業にも携わっている。

2020年に富山で「表現研究所」「ウェストビレッジアカデミー」を、2022年11月に劇団「演劇集団富山舞台」を立ち上げ、富山からプロの俳優を輩出するため尽力している。富山舞台座長。[7]

2022年、"化学物質過敏症が引き起こす問題"をテーマにしたクローズドな社会派ドラマである映画「 [窓]MADO 」にて主演を努め、“家族のために訴訟を起こし奮闘する父親”というシリアスな役を演じた。同作品はCine Paris Film Festival 2023にて最優秀作品賞を、主演の西村は最優秀主演男優賞を受賞している。

受賞歴

1995年、『王様のレストラン』で第5回 ザテレビジョンドラマアカデミー賞 助演男優賞受賞。[8]

1996年、『古畑任三郎』にて第8回 ザテレビジョンドラマアカデミー賞 助演男優賞受賞。[9]

1996年、近藤芳正との二人芝居作品『笑の大学』(舞台版)が読売演劇大賞最優秀作品賞を受賞。

1997年、『ラヂオの時間』により第21回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞受賞。また『ラヂオの時間』、『マルタイの女』により、第71回キネマ旬報賞助演男優賞、第40回ブルーリボン賞助演男優賞、第22回報知映画賞助演男優賞、第10回日刊スポーツ映画大賞助演男優賞受賞。

2018年、『家族はつらいよ2』により第41回日本アカデミー賞優秀助演男優賞受賞。

2023年、『[窓] MADO』によりCine Paris Film Festival 2023にて最優秀主演男優賞受賞。

エピソード

  • 舞台版『笑の大学』における演技は、まるで「この芝居を十年も演じている」かのような余裕が感じられ、藤山寛美にも似た系統の「色気」があると小林信彦に評された[10]
  • 過去にはCDを発売したことがあり、『古畑任三郎』の今泉慎太郎役や『王様のレストラン』の水原範朝役として歌う曲、キング・クリムゾンのカヴァーが2曲収められている。
  • 三谷幸喜や小林隆は、西村の素顔を「繊細」と語っている[11][12]
  • 趣味は写真撮影、ボウリング、裏道散策。
  • 2012年には一般(シニア世代対象)から志望者を募り、稽古から公演までを行う「西村雅彦プロデュース いしかわマスターズ文化祭」を開催[13]。2016年4月からは富山県内の中学生を募り、演技指導と演出を西村まさ彦が行うFMとやまのラジオドラマ番組『西村まさ彦のドラマチックな課外授業』を開始するなど、若手の育成に力を入れている。

出演

テレビドラマ

映画

舞台

  • 天国から北へ3キロ(1989年)
  • 12人の優しい日本人(1990年)
    • 再演(1991年)
    • 再々演(1992年)
    • リモート版-YouTube Live-(2020年)
  • 彦馬がゆく(1990年)
    • 再演(1993年)
  • ショウ・マスト・ゴー・オン(1991年)
  • ヴァンプ・ショウ(1992年)
  • 1979(1994年・ナイロン100℃
  • 笑の大学(1996年)
    • 再演(1998年)
  • ラ・テラス(2001年)
  • カルテ(2002年)
  • エデンの南(2002年)
  • Wブッキング(2003年)
  • 音楽劇 兵士の物語(2003年)
  • GOOD(2004年)
  • 大騒動の小さな家(2004年)
  • ドレッサー(2005年)
  • 初仕事納め(2006年) - 企画・出演
  • 歌の翼にキミを乗せ―ロクサーヌに捧げるハイネの詩―(2007年)
  • コースター(2007年) - 企画・出演
  • どんまいマインド(2008年) - 企画・出演
  • ナンシー(2010年) - 企画・出演
  • 90ミニッツ(2011年)[4]
  • 地球の王様(2012年) - 出演・企画
  • ベートーヴェンと三人の女たち(2013年) - 語り
  • ブラザーブラザー(2013年) - 出演・企画
  • おくりもの〜あるクリスマスの出来事〜(2014年) - プロデュース・出演[39]
  • めんたいぴりり(2015年) - 岡村吾郎 役
  • Walk oN!〜さあ、新しいキミに会いに行こう〜(2015年) - 共同演出・主演 五十男 役[40]
  • 御宿かわせみ(2016年) - 神林通之進 役
  • COASTER2017(2017年) - 泥棒 役[41]
  • 大悲(2019年)[42]
  • 恋、燃ゆる(2020年)[43]
  • 音楽劇「ピーターとオオカミ」(2023年)[44]

劇場アニメ

吹き替え

ラジオ

バラエティ

ドキュメンタリー

料理番組

音楽番組

情報番組

  • シネマタクシー(CS放送ムービープラス
  • 極上をドウゾ(2009年4月 - 2009年9月、TBS)※ナレーター
  • わが家の「地デジ」奮闘記(2010年3月、NHK総合)
  • 続・わが家の「地デジ」奮闘記〜おじいちゃんと姉を救え!〜 (2010年7月、NHK総合)
  • データソムリエ西村雅彦 (2011年4月7日-2012年3月、FBS福岡放送)
  • 趣味Do楽NHK Eテレ
    • ゼロからはじめるデジタル講座 くらしのタブレット(2014年4月2日 - 5月28日)※生徒
    • 使える!タブレット アプリとことん活用術(2015年2月4日 - 3月25日)※生徒

CM

音楽

アルバム

  • DECO(1996年10月18日)
  • トンガリNo.5(『P-kies 20th Century New Trax』に収録、2000年7月1日)

参加作品

書籍

DVD

脚注

出典

外部リンク