藤原 時明(ふじわら の ときあきら)は、平安時代中期の貴族。藤原北家魚名流、摂津守・藤原佐忠の子。官位は正五位下・山城守。
円融朝で六位蔵人兼刑部少丞を務める。その後、一条朝初頭にかけて上野介・和泉守と地方官を務めた。正暦2年(991年)頃に皇太后宮進および東三条院別当として、一条天皇の国母であった藤原詮子に仕え、この頃には右衛門権佐も兼帯している。
のち、大和守・山城守と地方官を歴任し、位階は正五位下に至る。長徳4年(998年)頃に卒去したか。
『尊卑分脈』による。