苫小牧テレビ中継局

苫小牧テレビ中継局(とまこまいテレビちゅうけいきょく)は、北海道苫小牧市にあるテレビジョン放送の中継局である。

ここでは「苫小牧宮の森テレビジョン中継放送局」(とまこまいみやのもりてれびじょんちゅうけいほうそうきょく)についても、併せて述べる。

概要

苫小牧市は胆振地区であるため、本来は測量山にある室蘭局の中継局として位置づけられる。しかし実際には室蘭市よりも札幌市に近く、札幌送信所の出力は室蘭送信所よりも高いという事情もあり、場所によっては山岳回折などで測量山局よりも電波が安定して届く状況にある。

そこで、民放の中には室蘭局ではなく札幌局を親局としているところもある。このためアナログ放送時代は珍しく音声多重放送を行っていたほか、ここを日高方面へのもう一つの送り出し拠点(予備)としているところもある。

苫小牧、苫小牧宮の森両中継局とも、偏波面は水平偏波となっている。

苫小牧中継局

中継局建物

地上デジタルテレビジョン放送

ID放送局名物理
チャンネル
空中線
電力
ERP放送対象地域放送区域
内世帯数
1HBC
北海道放送
4110W320W北海道約68,000世帯
2NHK
室蘭教育
43420W全国
3NHK
室蘭総合
24胆振日高
5STV
札幌テレビ放送
45320W北海道
6HTB
北海道テレビ放送
38340W
7TVh
テレビ北海道
42
8UHB
北海道文化放送
40

地上アナログテレビジョン放送

チャンネル放送局名空中線
電力
ERP放送対象地域放送区域
内世帯数
開局日
47TVh
テレビ北海道
映像100W/
音声25W
映像680W/
音声170W
北海道-1989年
10月1日[1]
49NHK
室蘭教育
映像1.4kW/
音声350W
全国1970年
3月26日[2]
51NHK
室蘭総合
胆振・日高・
後志管内黒松内町
53UHB
北海道文化放送
映像630W/
音声155W
北海道1972年
4月1日[3]
55HBC
北海道放送
映像660W/
音声165W
1970年
3月30日[4]
57STV
札幌テレビ放送
映像680W/
音声170W
1970年
3月26日[3]
61HTB
北海道テレビ放送
  • UHBとTVhは札幌親局と同時開局。

苫小牧宮の森中継局

  • 所在地:苫小牧市糸井
  • 放送エリア…苫小牧市糸井、宮の森など

地上デジタルテレビジョン放送

リモコン
キーID
放送局名物理
チャンネル
空中線
電力
ERP放送対象地域放送区域
内世帯数
1HBC
北海道放送
51
62
10mW26mW北海道291世帯[5]
2NHK
室蘭教育
49
54
全国
3NHK
室蘭総合
50胆振・日高
5STV
札幌テレビ放送
46
59
北海道
6HTB
北海道テレビ放送
48
7TVh
テレビ北海道
47
56
8UHB
北海道文化放送
52
  • 数字→数字は、完全デジタル化に伴う“リパック”によって
    チャンネル変更が行われることを示す。
    これは本来地デジで使えない53ch以上の物理チャンネルで開局したチャンネルを、
    地デジで使える52ch以下の物理チャンネルに切り替えるためで、
    “リパック”は、2011年(平成23年)10月17日に実施された。
    リパック前のERPはHBCとSTVが25mWだったが、
    NHK室蘭教育とTVhはリパック後も変更なしとなっている。
  • 民放5社は当初「自力建設困難」とされていた。
  • 予備免許は2010年(平成22年)6月16日にNHK室蘭へ、
    同年9月30日に民放5社へ与えられ、
    本免許はNHK室蘭放送局・民放とも2010年(平成22年)10月29日に、
    それぞれ北海道総合通信局から交付された。
    本免許交付日に本放送開始。

地上アナログテレビジョン放送

チャンネル放送局名空中線
電力
ERP放送対象地域放送区域
内世帯数
38→28NHK
室蘭総合
映像100mW/
音声25mW
映像300mW/
音声75mW
胆振・日高・
後志管内黒松内町
約380世帯
34TVh
テレビ北海道
映像290mW/
音声72mW
北海道
36NHK
室蘭教育
映像290mW/
音声72mW
全国
44STV
札幌テレビ放送
映像290mW/
音声72mW
北海道
46HTB
北海道テレビ放送
40→58UHB
北海道文化放送
映像280mW/
音声70mW
42→60HBC
北海道放送
映像280mW/
音声70mW
  • 数字→数字」は「過去→現在」。これは苫小牧デジタル中継局開局に伴う「アナ・アナ変換」によるもの。

脚注

関連項目

外部リンク