美留和駅

北海道川上郡弟子屈町にある北海道旅客鉄道の駅

美留和駅(びるわえき)は、北海道川上郡弟子屈町字美留和にある北海道旅客鉄道(JR北海道)釧網本線である。駅番号B65事務管理コードは▲111610[2]

美留和駅
ホーム上から撮影した駅舎(2021年9月)
びるわ
Biruwa
B64 摩周 (8.7 km)
(7.2 km) 川湯温泉 B66
地図
所在地北海道川上郡弟子屈町美留和
北緯43度33分19秒 東経144度26分15.47秒 / 北緯43.55528度 東経144.4376306度 / 43.55528; 144.4376306 東経144度26分15.47秒 / 北緯43.55528度 東経144.4376306度 / 43.55528; 144.4376306
駅番号B65
所属事業者北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線釧網本線
キロ程79.2 km(東釧路起点)
電報略号ルワ
駅構造地上駅
ホーム1面1線
開業年月日1930年昭和5年)8月20日[1]
備考無人駅
テンプレートを表示

歴史

1977年の美留和駅と周囲約500m範囲。上が網走方面。千鳥式ホーム2面2線と駅裏側に副本線、駅舎横の網走側に貨物ホームと引込み線を有している。貨物列車が副本線に停車しているが、駅裏のストックヤードには扱う貨物の姿がない。
この後、貨物荷物取扱い廃止後に貨物線が全て撤去され、さらに無人化に伴い駅舎ホーム側に棒線化されると共に、撤去された相対側ホームの釧路端へ保線車両用の待機線が敷かれた。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
塗り直し前の駅舎(ホーム側)
(2018年5月)

駅名の由来

所在地名より。アイヌ語に由来するが諸説あり特定しがたい[11]

由来となった語について、アイヌ文化研究者の更科源蔵は、現在の美留和山を「裂けた・山」を意味する「ペㇾケヌプリ(perke-nupri)」あるいは「ペㇾケイワ(perke-iwa)」と呼んでいたことから、そこから流れる小川が「ペㇾケイワナイ(perke-iwa-nay)」(裂けた・山の・川)と呼ばれ、それが「ペレイワナイ」「ペルア」と転訛し、現在の字が当てられたとする説を提唱し[12][11]、1973年(昭和48年)に国鉄北海道総局が発行した『北海道 駅名の起源』でも同説が紹介されている[13]

このほか、岩中より清水が湧出していたことによる「ペルア(pe-rua)」(泉)や、「ペルワアンペッ」(泉がある川)などとする記述もある[11][14][12]

駅構造

単式ホーム1面1線の地上駅。旧上り本線が使われており、かつては下り本線(相対式ホーム)、副本線および貨物ホームを有していた[14]摩周駅管理の無人駅である。

現在は車掌車駅舎。旧駅舎は1986年(昭和61年)10月、駅舎の取り壊しを条件に公開入札が行われ、弟子屈町の建設会社社長によって落札・解体された[5]。2015年(平成27年)9月に塗り直される前の駅舎、2019年(令和元年)9月に塗り直された後の駅舎は弟子屈町立美留和小学校の児童によって描かれたものである。待合室はクラブ活動の研究発表掲示、周辺の花壇整備など、美留和小学校児童の手により維持活性化が行われている[15][14][9][10]

利用状況

乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。

また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。

年度乗車人員出典備考
年間1日平均JR調査
2016年(平成28年)3.4[JR北 1]
2017年(平成29年)3.8[JR北 2]
2018年(平成30年)3.2[JR北 3]
2019年(令和元年)2.4[JR北 4]
2020年(令和02年)2.2[JR北 5]
2021年(令和03年)2.0[JR北 6]
2022年(令和04年)2.2[JR北 7]

駅周辺

駅から国道391号沿いにかけて美留和の集落がある。

  • 弟子屈町立美留和小学校
  • 美留和郵便局
  • 阿寒バス「美留和」バス停[16]

隣の駅

北海道旅客鉄道(JR北海道)
釧網本線[17]
川湯温泉駅 (B66) - 美留和駅 (B65) - 摩周駅 (B64)

脚注

出典

JR北海道

参考文献

関連項目

外部リンク