美濃太田駅

岐阜県美濃加茂市にある東海旅客鉄道・長良川鉄道の駅

美濃太田駅(みのおおたえき)は、岐阜県美濃加茂市太田町にある、東海旅客鉄道(JR東海)・長良川鉄道である[1][2]

美濃太田駅
南口(2019年2月)
みのおおた
Mino-Ōta
地図
所在地岐阜県美濃加茂市太田町
所属事業者東海旅客鉄道(JR東海・駅詳細
長良川鉄道駅詳細
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北口(2019年2月)

概要

美濃加茂市の代表駅である。駅名の由来は、開業当時の町名である加茂郡太田町による[3]。太田町は1954年昭和29年)に当時の周辺町村と合併して「美濃加茂市」となった。そのため、現在は市名と代表駅の名とが異なっている。

JR東海の高山本線太多線、長良川鉄道の越美南線の3路線が乗り入れ[2]、接続駅となっている[4]。JRの路線としては高山本線を当駅の所属線[5]としている。太多線は当駅が終点[4]、越美南線は当駅が起点である[4]。なお、越美南線は1986年までは高山本線・太多線同様に日本国有鉄道(国鉄)の路線であったため、長良川鉄道への転換以前は国鉄単独駅であった。

高山本線にはCG07、太多線にはCI00、長良川鉄道越美南線には0駅番号がそれぞれ設定されている。

JR線はすべての特急ひだ」が停車する[3]2001年平成13年)9月30日までは、特急「ひだ」と名古屋鉄道新名古屋駅から乗り入れていたディーゼル特急「北アルプス」が当駅で増解結と乗務員交代[注釈 1]を行っていた。また当駅から岐阜方面は太多線の列車が乗り入れるため本数が増える。

歴史

駅構造

鉄骨造2階(一部3階)建ての「美濃太田駅自由通路」に接して南側にJR線乗り場の改札口が1か所、北側に長良川鉄道線乗り場の出入り口が1か所設けられている。JR線と長良川鉄道線は改札内ではつながっていない。自由通路への南口と北口にはそれぞれエレベーターが設置されているほか、トイレと売店が設けられている。売店はJR改札口脇にあり[20]、トイレは南口、北口1階に設けられている。南口、北口ともに公設の屋内駐輪場がある。南口にある、観光案内所にはFMらら美濃加茂加茂郡エリアの番組を収録・生放送している「みのかもHOTスタジオ[21]」がある。

JR東海

JR 美濃太田駅
みのおおた
Mino-Ōta
所在地岐阜県美濃加茂市太田町2484
北緯35度26分44.372秒 東経137度1分9.861秒 / 北緯35.44565889度 東経137.01940583度 / 35.44565889; 137.01940583 (JR 美濃太田駅) 東経137度1分9.861秒 / 北緯35.44565889度 東経137.01940583度 / 35.44565889; 137.01940583 (JR 美濃太田駅)
所属事業者東海旅客鉄道(JR東海)
電報略号ミオ
駅構造地上駅橋上駅
ホーム2面4線[1]
乗車人員
-統計年度-
2,865人/日(降車客含まず)
-2019年-
開業年月日1921年大正10年)11月12日[2][4]
乗入路線 2 路線
所属路線 高山本線
駅番号CG  07 
キロ程27.3 km(岐阜起点)
CG06 坂祝 (4.8 km)
(3.0 km) 古井
所属路線 太多線
駅番号CI  00 
キロ程17.8 km(多治見起点)
CI01 美濃川合 (2.2 km)
備考駅長配置駅管理駅
JR全線きっぷうりば
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島式ホーム2面4線を持つ地上駅[4][1]橋上駅舎を備える。改札口は1か所のみで、自由通路に面する。

駅長駅員配置駅(直営駅)である。管理駅として、高山本線の坂祝駅 - 飛騨金山駅[要検証]間の各駅および太多線の下切駅可児駅美濃川合駅の3駅を管理している。自動券売機JR全線きっぷうりば自動改札機(TOICAは2010年より利用可能)があり、トイレは2階改札内にある。自由通路北口エレベータ前、自由通路南口階段付近にもそれぞれトイレがある。1階部分の1番線・2番線のホーム上には売店が設けられていたが、現在は閉店し自販機コーナーのみになっている。同ホームの坂祝駅寄りには冷暖房装置のある待合室も設置されている。なお2階改札と1階とを結ぶエレベーターも設けられている。

越美南線の線路を越えた西側に、転車台がある[2][4]。現在は、ディーゼルカーなどの方向転換に使われている。

のりば

番線路線方向行先備考
1・2 高山本線上り岐阜方面一部は4番線から発車
太多線-多治見方面2番線は一部列車のみ
3・4 
高山本線下り高山方面一部は1番線から発車

(出典:JR東海:駅構内図

  • 特急「ひだ」は、下り(高山方面)は3番線、上り(名古屋方面)は2番線に入線する。
  • 太多線列車の発着ホームは列車によって変動する。2006年(平成18年)6月に美濃太田駅構内改良工事が行われ、岐阜方面からの下り列車についても4番線への入線ができるようになった(代わりに長良川鉄道越美南線との連絡ポイントが切られた)。高山方面・多治見方面からの列車は、1 - 4番線のいずれのホームにも入線できる。また、2番線と3番線との間には、ホームに面さない線路がある。
  • 改良工事以前は、4番線の岐阜方は、長良川鉄道線の関方面のみへつながっていた。1 - 3番線は岐阜駅方面と関駅方面につながっていて、国鉄時代には「中川辺発北濃行き」の普通列車や、長良川鉄道になってからも1 - 3番線から発車する北濃方面の列車が設定されていた。
  • 2001年(平成13年)9月30日までは特急「ひだ」(当初は大阪および名古屋発の臨時列車、のちに名古屋発の「ひだ7号」として定期化)が3番線に先着後、一旦長良川鉄道線に引き上げ、特急「北アルプス」が3番線に到着後、その後ろに連結された。

長良川鉄道

長良川鉄道 美濃太田駅
みのおおた
MINOŌTA
(1.7km) 前平公園 1►
所在地岐阜県美濃加茂市太田町2488-1
駅番号0
所属事業者長良川鉄道
所属路線越美南線
キロ程0.0 km(美濃太田起点)
電報略号ミオ
駅構造地上駅橋上駅
ホーム1面1線
乗車人員
-統計年次-
359人/日(降車客含まず)
-2020年-
乗降人員
-統計年次-
802人/日
-2020年-
開業年月日1986年昭和61年)12月11日[7][12]
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当線の列車の始発・終着となる駅であるが、JRの駅の北側に1面1線の単式ホームがある[4]。ホームは北濃方面を向いて右側に設置されている。また2006年以降、JRと線路はつながっていない。

このホームへの出入口は先の「美濃太田駅自由通路」内に1か所あり、階段およびエレベーターによって1階のホームと結ばれている。ホームには出札窓口(駅員配置時間帯のみ営業)、自動券売機設置。日中のみ駅員が配置されるほか、2014年から「ときどき駅長」としてゴールデンレトリバー)の駅長が乗客を見送っている(週1回)[22][23]

駅弁

株式会社向龍館[24]が下記の駅弁を調製・販売していたが[18][19][25]、向龍館の業務縮小に伴い2019年5月31日限りで販売終了となった[17][18][19][26]

  • 松茸の釜飯[18][19]
  • ちらし寿司ておけ

利用状況

「岐阜県統計書」「美濃加茂市統計書」によると1日平均乗車人員は以下のとおりとなっている[27][28]

年度(JR東海)
年次(長良川鉄道)
JR東海長良川鉄道
1日平均
乗車人員
1日平均
乗車人員
2000年2,823
2001年2,757
2002年2,739
2003年2,773
2004年2,743
2005年2,823
2006年2,814
2007年2,882
2008年2,940
2009年2,821409
2010年2,820394
2011年2,784345
2012年2,752378
2013年2,717281
2014年2,699374
2015年2,776432
2016年2,815416
2017年2,849360
2018年2,834430
2019年2,865420
2020年359

駅周辺

市街地は当駅南側に広がっている。

バス路線

その他

隣の駅

※特急「ひだ」、観光列車「ながら」の隣の停車駅は列車記事を参照。

東海旅客鉄道(JR東海)
高山本線
坂祝駅 (CG06) - 美濃太田駅 (CG07) - 古井駅
太多線
美濃川合駅 (CI01) - 美濃太田駅 (CI00) (- 高山本線 坂祝駅)
長良川鉄道
越美南線
美濃太田駅(0) - 前平公園駅(1)

脚注

注釈

出典

参考文献

  • 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日。ISBN 978-4-533-02980-6 
  • 澤井泰『高山線の全駅乗歩記』文芸社、2016年10月15日。ISBN 978-4-286-16551-6 

関連項目

外部リンク