第39回ジャパンカップ

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第39回ジャパンカップ(だい39かいジャパンカップ、39th JAPAN CUP)は、2019年11月24日東京競馬場で施行された競馬競走である。スワーヴリチャードが優勝した。

ジャパン・オータムインターナショナル
ロンジン
ディープインパクトメモリアル
第39回ジャパンカップGI
優勝したスワーヴリチャード (前)と2着のカレンブーケドール (後)
開催国日本
主催者日本中央競馬会 (JRA)
競馬場東京競馬場
施行年2019年
施行日11月24日
距離芝2400 m
格付けG1
賞金1着賞金3億円
負担重量定量
天候
馬場状態
優勝馬スワーヴリチャード
優勝騎手オイシン・マーフィー
優勝調教師庄野靖志栗東
優勝馬主NICKS
優勝生産者ノーザンファーム安平町
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映像外部リンク
2019 ジャパンカップ
レース映像 jraofficial(JRA公式YouTubeチャンネル)による動画

2019年に死亡したディープインパクトを記念して、副題に「ディープインパクトメモリアル」を冠して施行された。

外国馬の不参加

ジャパンカップ創設以来初めて外国調教馬の出走がなく、すべて日本調教馬の15頭による競走[注 1]となった[1]

2019年10月10日にJRAが発表した予備登録馬は以下の27頭で、内訳はアイルランドから7頭、イギリスから5頭、フランス、ドイツから1頭ずつ、アメリカ合衆国から4頭、オーストラリアから9頭[2]

予備登録馬(2019年10月10日JRA発表[3][4]
調教国調教師馬名(日本名)生産国性齢主な実績通算成績出否[4][5]
開催名称着順
アイルランドA.オブライエンアンソニーヴァンダイク アイルランド3G1 イギリスイギリスダービー1着12戦5勝辞退
ハンティングホーン アイルランド牡4G3 イギリスハンプトンコートS1着21戦2勝
キューガーデンズ アイルランド牡4G1 フランスパリ大賞1着16戦5勝
マジカル アイルランド4G1 アイルランド愛チャンピオンS1着20戦8勝
マジックワンド アイルランド牝4G1 アイルランド愛チャンピオンS2着18戦2勝
サードラゴネット アイルランド牡3G3 イギリスチェスターヴァーズ1着5戦2勝
D.ウェルドタルナワ アイルランド牝3G2 アイルランドブランドフォードS1着9戦4勝
イギリスC.アップルビーガイヤース アイルランド牡4G1 ドイツバーデン大賞1着8戦5勝
I.ウィリアムズゴールドマウント イギリス6G1 香港クイーンエリザベス2世C2着29戦8勝
A.ボールディングピヴォワン アイルランド騸5特になし22戦6勝
C.フェローズプリンスオブアラン イギリス騸6G3 オーストラリアホッサムH1着35戦5勝
E.ダンロップレッドヴァードン アメリカ騸6G3 イギリスシルヴァーC1着31戦7勝
フランスG.ビエトリーニグランドグローリー イギリス牝3G1 フランスフランスオークス3着4戦2勝
ドイツW.ヒクストアルーナク フランス牡4G3 ドイツPreis der Sparkassen Finanzgruppe1着12戦4勝
アメリカB.コックスアークロウ アメリカ牡5G1 アメリカジョーハーシュTC1着23戦6勝
W.モットチャンネルメイカー カナダ騸5G1 アメリカマンノウォーS1着28戦5勝
T.アルバートラニサドラーズジョイ アメリカ牡6G1 アメリカソードダンサーS2着25戦6勝
R.アトフィールドティズアスラム カナダ牡5G2 カナダニジンスキーS1着27戦9勝
オーストラリアJ.カミングスアヴィリオス イギリス騸5G1 オーストラリアジョージメインS1着21戦11勝
K.リースビッグデューク アイルランド騸7G1 オーストラリアタンクレッドS2着39戦7勝
C.ウォーラーフィンシュ イギリス騸5G3 フランスルー賞1着13戦4勝
M.ウィリアムズゲイローチョップ フランス騸8G1 オーストラリアランヴェットS1着31戦13勝
C.ウォーラーキングズウィルドリーム アイルランド騸5G1 オーストラリアターンブルS1着17戦7勝
K.リースムスタジアー イギリス騸6G1 アイルランドタタソールズGC3着19戦4勝
レッドカーディナル アイルランド騸7G2 ドイツオレアンダーレネン1着22戦7勝
A.トリンダーミスティックジャーニー アイルランド牝4G1 オーストラリアオーストラリアンギニー1着16戦11勝
P.プレスカートルセドー アイルランド騸7G3 イギリスサガロS1着23戦5勝

このうち最後まで出走の見込みがあったのが、プリンスオブアランだった。11月8日、G1メルボルンカップで2着となった後、調教師のチャーリー・フェローズがジャパンカップに出走することを公表[6][7]。自身のTwitterにて「プリンスオブアランはパスポートスタンプを増やします。次のスタートは24日に日本で。メルボルンカップをきちんと走り切った彼は月曜(11月11日)にも日本へ向かいます」とし[6]、「日本のトップ騎手か、コースをよく知るイギリスの騎手を起用したい」と発表していた[8]

しかし翌11月9日、プリンスオブアランはゲート内で落ち着かせるために使用する「バリアブランケット」が日本では使用不可能であることから、出走を断念することとなった[9]。同馬の回避により、予備登録のあった全ての外国馬がジャパンカップに出走しないことになった。JRAの国際担当理事は「非常に残念。今後盛り上げることができるよう努力してまいりたい」と発言した[10]

ジャパンカップ直前の11月22日、東京都港区コンラッド東京[11]で180人の世界13か国の競馬主催者、出走馬関係者を招いてウェルカムパーティーが行われた[12]。パーティーの始めにJRAの後藤正幸理事長は、外国調教馬が不在のジャパンカップとなった理由として「検疫の問題」「馬場構造の違い」「各国主催者間の競争の激化」「日本(調教)馬の資質の向上」を挙げるスピーチを英語で行った[13]

外国調教馬の成績

日本調教馬の13連勝と外国調教馬の成績
回数施行年競馬場優勝馬性齢所属タイム優勝騎手頭数外国馬最先着出典
全馬内外国馬備考調教国馬名着順着差
第25回2005年東京アルカセット牡5 GBR[14]2:22.1L.デットーリ186[注 2] GBRアルカセット1着[15]
第26回2006年東京ディープインパクト牡4 JRA2:25.1武豊112[注 3] GBRウィジャボード3着0.4[16]
第27回2007年東京アドマイヤムーン牡4 JRA2:24.7岩田康誠184[注 4] GBRペイパルブル7着0.8[17]
第28回2008年東京スクリーンヒーロー牡4 JRA2:25.5M.デムーロ184[注 5][注 6] GBRパープルムーン9着0.6[18]
第29回2009年東京ウオッカ牝5 JRA2:22.4C.ルメール185[注 7] GBRコンデュイット4着0.4[19]
第30回2010年東京ローズキングダム[注 8]牡3 JRA2:25.2武豊188[注 9] FRAシリュスデゼーグル9着0.4[20]
第31回2011年東京ブエナビスタ牝5 JRA2:24.2岩田康誠164[注 10] GERデインドリーム6着0.5[21]
第32回2012年東京ジェンティルドンナ牝3 JRA2:23.1岩田康誠175[注 11] GBRレッドカドー8着1.0[22]
第33回2013年東京ジェンティルドンナ牝4 JRA2:26.1R.ムーア173[注 12] FRAドゥーナデン5着0.2[23]
第34回2014年東京エピファネイア牡4 JRA2:23.1C.スミヨン183[注 13] GERアイヴァンボウ6着1.0[24]
第35回2015年東京ショウナンパンドラ牝4 JRA2:24.7池添謙一184[注 14] USAイラプト6着0.3[25]
第36回2016年東京キタサンブラック牡4 JRA2:25.8武豊173[注 15] GERイキートス7着0.6[26]
第37回2017年東京シュヴァルグラン牡5 JRA2:23.7H.ボウマン174[注 16] IREアイダホ5着1.0[27]
第38回2018年東京アーモンドアイ牝3 JRA2:20.6C.ルメール142[注 17] GBRサンダリングブルー10着2.8[28]
2012年に出走したソレミア凱旋門賞に優勝している同馬もジャパンカップでは13着に敗れた。

最後に外国調教馬が勝利したのは2005年の第25回ジャパンカップである。1989年の第9回ジャパンカップにて ニュージーランドホーリックスが記録した2005年までの2400メートルの日本レコード、2分22秒2を0.1秒更新し、新しい2400メートルの日本レコードとなる2分22秒1で走破し優勝、2002年の第22回ジャパンカップで イタリアファルブラヴが制して以来3年ぶり14回目の外国調教馬の優勝であった[29]

3着以内となったのは2006年の第26回ジャパンカップで3着となったウィジャボードが最後である[16]。その後の外国調教馬は、3着以内となる馬が存在せず、来日して参戦する馬も2006年、2018年は2頭だけと少なくなる場合がある。同じ年の凱旋門賞を制した直後に来日した2011年のデインドリームや、2012年のソレミアも参戦するものの、デインドリームは6着、ソレミアは13着に敗れている[30]

議論

開催時期

作家の島田明宏は、2018年の外国調教馬の参戦頭数が当時過去最少タイの2頭であったことから2019年の参戦頭数0は、驚きではないとした[31]。また国際招待競走で1着賞金が3億円であるものの、開催時期が悪いために外国の競馬関係者にとって魅力的ではなくなったとしている[31]。そのため、国際招待競走を存続させるならば、春の大阪杯と、夏の宝塚記念の間にジャパンカップを引っ越しさせることを提案した[31]

発馬機、ゲート
東京競馬場の発馬機

東京スポーツ[32]、外国調教馬の不参戦について、外国や地方競馬発馬機(ゲート)対策である「ブラインドフォールド[注 18]」や「尾持ち[注 19]」、ゲートボーイらが中央競馬では用いることができないことであると指摘した[33]

高速馬場

橋詰博之は自身のコラムにて、日本の馬場が硬く、速く走ることのできる「高速馬場」が極端化してきたため、外国調教馬にとってその馬場への適性が今まで以上に問われることになり、結果として外国調教馬陣営が懸念材料としていることを挙げている。また、2018年に出走して10着となったサンダリングブルーを管理するダヴィッドムニュイジエ調教師は、レース後のツイッターにて「馬場があまりにも速すぎました。彼の好みではありませんでした」として、硬い馬場が敗因としたり、ドイツの競馬情報サイト「pferderennen international」が、ジャパンカップのレース・プレビューにて東京競馬場を「異常に堅い馬場」と表現するなど、日本の硬い馬場が敬遠されているとした[34]

賞金

JRAに入会中にジャパンカップを創設し、「ミスター・ジャパンカップ」と呼ばれる元JRA副理事長の北原義孝は[35]、外国調教馬の参戦頭数が少なくなったことで「国際競走」と呼べないレースとし、国際競走ではなく国内競走に陥っていると表現した。理由として、日本のトップホースがジャパンカップではなく、凱旋門賞のほうに目を向けていることがジャパンカップの価値を落としている要因としているとしている[35]。また凱旋門賞はジャパンカップと賞金が変わらないが、伝統、誇り、名誉の側面で世界一のレースと認められていることに言及し、初期のジャパンカップのように日本馬が優れた外国馬と戦うには1着賞金を現在の3億円から6億円に上げるべきであると主張した[35]

出走メンバー

イギリス競馬専門紙レーシング・ポスト」の記者は、2019年特有の理由として、「(2018年に優勝した)アーモンドアイが出走するかも、というのが大きかった。彼女には勝てないから。結果的に彼女は香港(カップ)[36]を選択し、(ジャパンカップ)当日(11月24日)の馬場が欧州馬向きの重馬場になったのは皮肉だね」とした[37]

通訳

調教師矢作芳人は、サンケイスポーツの自身のコラム『矢作芳人調教師 信は力なり』にて、外国の関係者が来日した際に日常的に英語が通じず、通訳を必要とするという点を指摘した。欧米ドバイ香港でも英語が話せれば不自由な思いをすることはないため、有力な競馬先進国の中では日本人の英語力が最も低いと主張した[38]

レース施行前の状況

主な前哨戦の結果

馬名が太字強調の馬はジャパンカップに出走する競走馬である。

京都大賞典

2着ダンビュライト
5着エタリオウ
2019年10月6日 第54回京都大賞典 (GII)[39]天候:晴、馬場状態:良
着順馬名性齢騎手斤量タイム着差人気
1ドレッドノータス6坂井瑠星562:23.511
2ダンビュライト5松若風馬572:23.71馬身1/40.26
3シルヴァンシャー牡4浜中俊562:23.83/4馬身0.35
5エタリオウ牡4横山典弘562:24.10.62
中止ウインテンダネス牡6菱田裕二5617

京都大賞典は、前走天皇賞(春)にて優勝したフィエールマンにクビ差の2着となり、そこから5か月半の休養明けのグローリーヴェイズ[40]。重賞未勝利だがGI菊花賞2着となる実績を持ち、前走宝塚記念で9着となったエタリオウ[40]チャレンジカップを制し、GI初挑戦の大阪杯にて5着となったエアウィンザー[40]京都記念アメリカジョッキークラブカップの重賞2勝しているダンビュライト[40]。重賞は未勝利だが2018年の宝塚記念で3着実績があるノーブルマーズ[40]。菊花賞2着、天皇賞(春)3着の実績を持つクリンチャー[40]。条件戦3連勝後に休養し半年ぶりの出走で重賞初挑戦となるシルヴァンジャー[40]ホープフルステークス皐月賞を制したサートゥルナーリアに次ぐ2着となった3歳馬アドマイヤジャスタ[40]ステイヤーズステークスなど重賞4勝し、2018年の京都大賞典で3着の実績があり転厩後初戦となるアルバートなど17頭が出走した[40]

ダンビュライトは2着。単勝オッズ17.4倍の6倍の支持で出走。スタートすぐにハナを主張し[41]、先頭で逃げるとマイペースの逃げに持ち込み、直線で抜け出したドレッドノータスに先頭を明け渡したが、後続を封じる二枚腰を見せて粘った[42]。騎乗した松若風馬は「行く馬がいなくて、内でけん制しあっていたので、リズムよく行った方がいいかなと思いました。道中はすごくいい雰囲気。自分のリズムに持ち込み、いいリズムで競馬を運ぶことができたと思います」と振り返った[43]

5着は単勝オッズ5.3倍で2番人気のエタリオウは3か月半ぶりの出走であった[44]。スタート後に後方に下げ最終コーナーまで最後方となる16番手を進み、最後の直線は馬場の一番外側に持ち出してメンバー中最速の34秒8の末脚で追い上げたが届かず5着となった[45]。騎乗した横山典弘は「もうひとつ動きませんでした。前走は仕方がないにしても、今回は負け方が良くないですね」と振り返り[46]、「動かないね。休み明けだからなのか。負けるにしても、負け方が良くない。もうちょっとラストは動いてほしかった。やたらおとなしい。ブリンカーを深くするなど、これから考えていかないと…」と回顧した[47]。管理する友道康夫は、「年齢を重ねた分、良い意味で落ち着きは出たのですが、その分、敏感さが無くなった感じで物足りない内容でした。最後は差を詰めているのですが、今日の流れでは苦しかったですね。次は予定通りジャパンカップに向かいますが、ブリンカーを深めに戻すなど工夫をしたいと思っています」とした[48]

ウインテンダネスは発走直後につまずき菱田裕二が落馬して競走を中止した[49][50]。その後、仕切り直しに11月3日のアルゼンチン共和国杯(後述)に向かった[51]

優勝したのは単勝11番人気のドレッドノータス[52]、1番人気のグローリーヴェイズは6着となった[53]

秋華賞

秋華賞を制したクロノジェネシス
2019年10月13日 第24回秋華賞GI[54]天候:晴、馬場状態:稍重
着順馬名性齢騎手斤量タイム着差人気
1クロノジェネシス3北村友一551:59.94
2カレンブーケドール牝3津村明秀552:00.22馬身0.32
3シゲルピンクダイヤ牝3和田竜二552:00.41馬身1/20.510

秋華賞は、桜花賞優勝のグランアレグリア優駿牝馬(オークス)優勝のラヴズオンリーユーが最後の1冠レースに参戦しなかった[55][56][57][58]。唯一のGI優勝馬であり、前哨戦のローズステークスをコースレコードで制したダノンファンタジー[58]。オークスにて勝ったラヴズオンリーユーにクビ差退けられた2着のカレンブーケドール[58]。前哨戦の紫苑ステークスで重賞初勝利を挙げたパッシングスルー[58]。桜花賞とオークスで共に3着となったクロノジェネシス[59]。オークスで逃げて9着となった後ぶっつけ本番のフラワーカップの覇者、コントラチェック[59]。未勝利から無敗で3連勝中のサトノダムセル[59]。1.2勝クラス (= 500万下・1000万下)を連勝し3カ月ぶりの実戦となるエスポワール[59]。ローズステークス2着のビーチサンバ、桜花賞2着のシゲルピンクダイヤ、紫苑ステークス2着のフェアリーポルカなど18頭が出走した[59]

カレンブーケドールは優勝したクロノジェネシスに2馬身離された2着となった[60]。道中は中断の内側に位置した最後の直線で進路を確保すると最終的に1着となるクロノジェネシスと馬体を併せて追い比べたが、突き放されて後退した[61]。騎乗した津村明秀は、「1〜2コーナーまで流れていましたので、ポジションはちょうど良かったですね。勝ち馬を見ながら、どこを捌くか進路を探す余裕のある手応えでした。内回りコースでも対応できましたし、オークスの時より仕掛けたら反応する体になっていました。成長しています。最後は狭いところを割ってくれましたし、根性がありますね。相手の切れ味が上でした。もう少し並びかけられれば良かったですね。こちらの想像以上に馬が良くなっていましたし、これから楽しみですね」と振り返った[62]。その後10月18日管理する国枝栄がジャパンカップに出走することが決まり、「オーナーの意向もあって」と理由を説明した[63]

なお1番人気のダノンファンタジーは8着となった[64]

天皇賞(秋)

4着ユーキャンスマイル
5着ワグネリアン
2019年10月27日 第160回天皇賞(秋) (GI)[65]天候:晴、馬場状態:良
着順馬名性齢騎手斤量タイム着差人気
1アーモンドアイ牝4C.ルメール561:56.21
2ダノンプレミアム牡4川田将雅581:56.73馬身0.53
3アエロリット牝5戸崎圭太561:56.7クビ0.56
4ユーキャンスマイル牡4岩田康誠581:56.8クビ0.67
5ワグネリアン牡4福永祐一581:56.8クビ0.62
7スワーヴリチャード牡5横山典弘581:57.10.95
10マカヒキ牡6武豊581:57.61.48

アーモンドアイダノンプレミアムの4歳牡馬牝馬エースの再決戦ムードの中行われた第160回天皇賞は、アーモンドアイが完勝。ダノンプレミアム以下は3馬身以上引き離される完敗に終わった[65]

上位陣からはユーキャンスマイルワグネリアン、他にスワーヴリチャードとマカヒキが出走。ワグネリアンは福永祐一の騎乗停止により、京阪杯でエイシンデネブに騎乗予定があった川田将雅テン乗りで騎乗することになった。

アルゼンチン共和国杯

1着のムイトオブリガード
2019年11月3日 第57回アルゼンチン共和国杯 (GII)[66]天候:曇、馬場状態:良
着順馬名性齢騎手斤量タイム着差人気
1ムイトオブリガード牡5横山典弘562:31.52
2タイセイトレイル牡4戸崎圭太552:31.71馬身1/40.25
3アフリカンゴールド騸4C.ルメール552:31.7アタマ0.21
4ルックトゥワイス牡6福永祐一572:31.81/2馬身0.33
10ウインテンダネス牡6内田博幸562:32.30.812

アルゼンチン共和国杯は、前走目黒記念をコースレコードで制し、予定していた京都大賞典を調教中の外傷で回避し参戦したルックトゥワイス[67]。前走3勝クラスを制し去勢してから3戦目のアフリカンゴールド[67]。2018年のアルゼンチン共和国杯で優勝したパフォーマプロミスに次いだ2着となったムイトオブリガード[67]。J・GIを6勝し、平地に再転向後2戦目となるオジュウチョウサン[67]。同じ距離、条件である目黒記念で2着となったアイスバブル[67]。重賞で4回5着に入るノーブルマーズ[67]ホッカイドウ競馬からの転入初戦を迎えるハッピーグリンら13頭が参戦した[67]

ムイトオブリガードが1着となり、重賞初制覇となった[68]。馬場の内側の3〜4番手に位置し、最後の直線で進出[68]すると、残り400メートル過ぎで先頭に抜け出し、後続を1馬身と4分の1離した。騎乗した横山典弘は、「思い描いていた通りの競馬ができました。1頭になるとふわふわするところがあるが、一生懸命走ってくれました」と振り返り[68]、「我が強いところがあって、乗り手の指示に反抗する面があったけど、厩務員さんがうまくなだめてくれて、きょうは乗っていて楽でした」と精神面の成長も勝因に挙げた[69]

2着には重賞初挑戦だったタイセイトレイルとなった[70]。単勝人気5番人気の支持を集めての出走であった。中団の後ろよりに位置し、最後の直線では馬場の内側から進出し2着となった[71]。騎乗した戸崎圭太は、「イメージ的には前のポジションで我慢したいと思っていたが、周りが速くてあの位置に。スロー(ペース)で少し力んでいたが、直線はよく伸びていたし、安定して走ってくれますね」と回顧した[72]

4着はルックトゥワイスとなった。道中は後ろから2番手に位置し、最後の直線では馬場の一番外に持ち出して鞍上が追い出しを始めて追い上げたが前の3頭には届かなかった[73]。騎乗した福永祐一は「スタートは上手に切れたけど、あまり前半はせかさず、この馬のスタイルで自然とあの位置に。流れが向かなかったし、斤量が増え、中間は一頓挫もありましたからね。最後はよく伸びているし、改めて力を感じました」と回顧した[73]

京都大賞典からの出直しとなったウインテンダネスは10着。騎乗した内田博幸は「ペースが少しずつ上がって、急についていけなくなった」と回顧した[74]

なお1番人気のアフリカンゴールドは3着に入った[75]

施行前の状況

特別登録時

GI勝利重賞勝利馬名性齢主な実績獲得賞金額

(円)

レーティング[76]備考
競走名着順ランク順位
外国調教馬(優先して出走可能)
参戦なし
レーティング上位5頭(優先して出走可能)
2勝3勝レイデオロ52017年GI東京優駿1着8億8,155万円1211
1勝2勝シュヴァルグラン牡72018年GIジャパンカップ1着10億69万円1192
1勝3勝スワーヴリチャード牡52018年GI大阪杯1着5億8,813万円1183
1勝0勝ラヴズオンリーユー32019年GI優駿牝馬1着1億9,949万円117[注 20]4回避
0勝2勝ユーキャンスマイル牡42019年GIIIダイヤモンドS1着1億9,990万円1175
5位以下(レーティング順/110ポンド以上)
1勝3勝ワグネリアン牡42018年GI東京優駿1着4億1,728万円1176
0勝0勝カレンブーケドール牝32019年GI優駿牝馬2着1億3,593万円116[注 20]7
1勝2勝マカヒキ牡62016年GI東京優駿1着5億1,709万円1168
0勝2勝ダンビュライト牡52019年GII京都記念1着3億197万円1149
0勝0勝エタリオウ牡42018年GI菊花賞2着2億448万円11310
0勝1勝ムイトオブリガード牡52019年GIIアルゼンチン共和国杯1着1億5,975万円11011
レーティングなし/110ポンド以下(賞金順)
0勝1勝ルックトゥワイス牡62019年GII目黒記念1着2億501万円
0勝0勝ダイワキャグニー牡52019年オクトーバーS1着1億6,907万円
0勝1勝ウインテンダネス牡62018年GII目黒記念1着1億4,898万円
0勝0勝タイセイトレイル牡42019年GIIアルゼンチン共和国杯2着1億738万円
0勝0勝ジナンボー牡42019年GIII新潟記念2着6,443万円

登録のあったレーティング上位陣からはオークス馬ラヴズオンリーユーが出走を回避した[77]

1番人気はレイデオロ単勝オッズ4.2倍の支持を受ける。GIを2勝しており、ドバイに赴いてドバイシーマクラシック6着、帰国後第60回宝塚記念で5着となり、休養を挟んで秋の初戦にオールカマーで始動したが4着となった。2番人気のワグネリアン[78]はジャパンカップと同距離同条件の2018年の東京優駿を制している。3番人気はスワーヴリチャードで2018年の大阪杯を制したGI優勝馬であり、2018年のジャパンカップでは3着の実績がある。ドバイ・イギリスと転戦し、2018年の有馬記念以来となる国内での出走で、2017年のジャパンカップでキタサンブラックを封じて勝利したシュヴァルグラン[79]が8番人気。2016年の東京優駿(日本ダービー)を制しており、2ケタの着順が続いているマカヒキ[80]が12番人気となった。

重賞勝ちのある馬では、4番人気に新潟記念など重賞2勝で2019年天皇賞(秋)では4着となったユーキャンスマイルが推された。以下、2019年の目黒記念で重賞初制覇となったルックトゥワイス[81]が6番人気。前哨戦のアルゼンチン共和国杯で重賞初制覇となったムイトオブリガードが7番人気。10番人気には京都記念アメリカジョッキークラブカップの重賞2勝しているダンビュライト[82]。2018年の目黒記念を制しているウインテンダネス[83]が15番人気である。

また、5番人気は同距離同条件の優駿牝馬(オークス)で2着、さらに秋華賞でも2着となった3歳牝馬のカレンブーケドール菊花賞2着など重賞未勝利ながら2着になることの多いエタリオウが9番人気。前走新潟記念2着で父ディープインパクト・母アパパネのジナンボーが11番人気。重賞初挑戦のアルゼンチン共和国杯で2着となったタイセイトレイルが13番人気。オクトーバーステークスなどリステッド競走やオープン競走を5勝を挙げているダイワキャグニー[84]が14番人気となった。

天候

ジャパンカップ直前1週間の降水量は火曜日に1.5ミリメートル、金曜日に5.0ミリメートルを記録。金曜日の午前中から雨が降り、土曜日の10時までに70ミリメートルの降水が記録された[85][86]

馬場状態

芝コースはCコース[注 21]が使用された[87]。JRAは金曜日時点での芝の草丈を野芝が12センチメートルから14センチメートル、洋芝を16センチメートルから20センチメートルに設定し[87]、含水率はゴール前17.1%、第4コーナー16.8%を記録したと発表した[87]。土曜日のレースから不良馬場が続き[88]、日曜日になっても馬場が徐々に回復、第10レースのウェルカムステークスには、馬場状態が不良から重となった[89]

出走馬と枠順

2019年11月24日 第5回東京競馬第8日目 第11競走天気:曇、馬場状態:重、発走時刻:15時40分

枠番馬番競走馬名騎手斤量調教師オッズ(人気)プレレーティング[90]
ランク距離対象
競走名着順
11 カレンブーケドール3津村明秀53国枝栄10.5(5人)116[注 22]LGI優駿牝馬2着
22 ワグネリアン4川田将雅57友道康夫4.3(2人)117IGI大阪杯3着
GII札幌記念4着
GI天皇賞(秋)5着
3 ウインテンダネス牡6田辺裕信57杉山晴紀244.4(15人)-----
34 ムイトオブリガード牡5C.ルメール57角田晃一15.4(7人)110LGIIアルゼンチン共和国杯1着
5 スワーヴリチャード牡5O.マーフィー57庄野靖志5.1(3人)118LG1ドバイシーマクラシック3着
46 ユーキャンスマイル牡4岩田康誠57友道康夫6.2(4人)117IGI天皇賞(秋)4着
7 ダイワキャグニー牡5石橋脩57菊沢隆徳120.9(14人)108MOPメイS1着
58 レイデオロ牡5W.ビュイック57藤沢和雄4.2(1人)115LGIIオールカマー4着
9 ルックトゥワイス6L.デットーリ57藤原英昭15.4(6人)109LGII日経新春杯2着
GII目黒記念1着
GIIアルゼンチン共和国杯4着
610 ダンビュライト牡5松若風馬57音無秀孝30.7(10人)114LGII京都大賞典2着
11 シュヴァルグラン牡7C.スミヨン57友道康夫20.0(8人)119LG1ドバイシーマクラシック2着
712 タイセイトレイル牡4M.デムーロ57矢作芳人58.0(13人)106LGIIアルゼンチン共和国杯2着
13 エタリオウ牡4横山典弘57友道康夫23.8(9人)113LGII日経賞2着
814 マカヒキ牡6武豊57友道康夫50.4(12人)116IGI大阪杯4着
15 ジナンボー牡4R.ムーア57堀宣行34.3(11人)105IGIII新潟記念2着

レース結果

レース展開

スタート
スタート直後の15頭
先行を争うダイワキャグニー、ワグネリアン、カレンブーケドール
ターフビジョンに映る先行争いの全景

マカヒキが遅れて最後方に、その他14頭は正常なスタートを切った。押して前に出てハナを奪ったのはダイワキャグニー、それにつれてダンビュライトが2番手となった。第1コーナーを入る頃には、逃げたダイワキャグニーが1馬身離して逃げた。その後ろの2番手集団には内側からカレンブーケドール、ウインテンダネス、ルックトゥワイスが待機した。中団には馬群が凝縮し、その馬群の後方には、ジナンボー、ルックトゥワイス、3馬身ほど離されてタイセイトレイル、その2馬身後ろに最後方のマカヒキが位置した。

向こう正面

依然として逃げるダイワキャグニーをめぐって、2番手のダンビュライトから11番手のレイデオロまで密着して追走、先頭のダイワキャグニーは1000メートルを60秒3で通過した。その先行している馬群の最後方レイデオロから4馬身ほど離した位置にユーキャンスマイルとルックトゥワイスが、そのさらに後方6馬身離れてタイセイトレイル、その2馬身後ろの最後方にマカヒキが待機した。

最後の直線

先行集団の馬群の形態は変わらず、後方が進出を開始して第4コーナーを通過した。

残り500メートルでは、ダイワキャグニーが後続に3馬身離して逃げ、2番手集団に内側からスワーヴリチャード、カレンブーケドール、エタリオウの3頭が並んだ。後方集団は馬場の一番外側からユーキャンスマイルやマカヒキが追い込んだ。

残り300メートル、2番手集団の中からエタリオウが後退、一番内側のスワーヴリチャードが逃げるダイワキャグニーの最も内側に進路を変えて捉えにかかり[91]、カレンブーケドールはダイワキャグニーを外側から捉えにかかった。

残り200メートル時点でダイワキャグニーが後退し、その内外から進出したスワーヴリチャードとカレンブーケドールが完全にダイワキャグニーを抜き去り、後続と差を広げた。2頭が抜け出したが、内側のスワーヴリチャードがカレンブーケドールを制し先頭に立ち、1馬身にリードを広げた。

残り100メートルでは、上位2頭の位置関係は変化せず。後続では先行集団の中団に位置し、進出していたワグネリアンが逃げていたダイワキャグニーを捉えて3番手に進出した。そのさらに2馬身離れた馬場の外側に追い込んできたユーキャンスマイルやマカヒキが決勝戦の手前でダイワキャグニーを捉えた。

最後の直線、スワーヴリチャードとカレンブーケドールが逃げていたダイワキャグニーを捉え抜きさる。

レース着順

以下の情報は、netkeiba.com[92]に基づく。

着順枠番馬番競走馬名タイム着差上がり3ハロン騎手斤量人気
1着35スワーヴリチャード2:25.936.5O.マーフィー573
2着11カレンブーケドール2:26.03/436.9津村明秀535
3着22ワグネリアン2:26.21.1/236.6川田将雅572
4着814マカヒキ2:26.51.3/436.3武豊5712
5着46ユーキャンスマイル2:26.6クビ36.7岩田康誠574
6着47ダイワキャグニー2:26.6クビ37.9石橋脩5714
7着713エタリオウ2:26.91.1/237.7横山典弘579
8着34ムイトオブリガード2:27.11.1/437.4C.ルメール577
9着611シュヴァルグラン2:27.1クビ37.6C.スミヨン578
10着59ルックトゥワイス2:27.31.1/236.9L.デットーリ576
11着58レイデオロ2:28.1538.4W.ビュイック571
12着23ウインテンダネス2:28.9539.5田辺裕信5715
13着815ジナンボー2:29.11.1/239.4R.ムーア5711
14着610ダンビュライト2:29.2クビ40.1松若風馬5710
15着712タイセイトレイル2:29.83.1/239.5M.デムーロ5713

データ

確定する着順掲示板.
ハロンタイム12.8 - 11.3 - 12.3 - 12.2 - 11.7 - 12.2 - 12.1 - 12.0 - 12.1 - 12.4 - 12.2 - 12.6
1000m通過タイム60.3秒
優勝馬上がり3ハロン36.5秒
上がり最速36.3秒(マカヒキ)

払戻

配当を表示する東京競馬場のターフビジョン
単勝5510円
複勝5180円
1280円
2170円
枠連1-32,050円
馬連1-52,900円
ワイド1-5880円
2-5490円
1-2700円
馬単1-54,810円
3連複1 - 2 - 52,900円
3連単1 - 2 - 519,850円

記録

優勝レイをかけられたスワーヴリチャード。

スワーヴリチャード

その他

エピソード

勝利騎手オイシン・マーフィー
スワーヴリチャード
  • 騎乗したオイシン・マーフィーは、「世界的に権威のあるレースを勝てて、1つの夢が叶いました。とても感謝しています。逃げ馬が疲れているのが分かっていたので、カレンブーケドールの内へ進路を取りました。ジャパンカップの雰囲気は最高で、また熱い声援を受けたいです」とコメントした[104]
  • 管理する庄野靖志は、「大阪杯以来のGI勝利、本当に大きな勝利だと思います。天皇賞・秋からの臨戦は昨年と同じですが、去年より今年の方が戦前の自信はありました。1コーナーに入るところで外から厳しいプレッシャーを掛けられていましたが、そこで引くことなくインコースのあの位置を取り、この馬のリズムを大事にジョッキーがうまく乗ってくれました。直線、最内から抜け出して来たところから、この馬の名前を叫んでいました。ここまで海外にも行かせていただいたり、色々な挑戦をさせてもらいましたが、大阪杯から1年半以上、本当に嬉しい勝利だと思います。この後のことはオーナーと相談してになりますが、まずは無事に栗東へ帰したいと思います」とコメントした[104]
  • 生産したノーザンファーム吉田勝己代表は、「強かったね。内を選択したジョッキーの判断もよかった。種牡馬としての価値も上がった」とコメントした[94]
  • 所有するNICKSの諏訪守代表は、「競馬は運がなければ勝てないが、それでも一番強いと思っていたので、この勝利は格別。勝てて本当に良かった。牧場はじめ、関係スタッフが立て直してくれたことに感謝しかない」とコメントした[105]
カレンブーケドール
  • 騎乗した津村明秀は、「本当に悔しいのひと言。レース前はテンションが高かったが、競馬では落ち着いていた。一番いいポジションが取れ、決して合う馬場ではなかったが、気力で走ってくれた。最後の直線に向いて、いけると思ったが、最内に入ってきた相手が強かった」とした[106]
  • 管理する国枝栄は、「文句なしの競馬でした。また来年です」とコメントした[104]
ワグネリアン
  • 騎乗した川田将雅は、「ゲートを上手に出たし、折り合いもついて、いいリズムで走っていました。直線でもしっかり脚を伸ばしていたし、いい内容でした」と回顧した[107]
マカヒキ
  • 騎乗した武豊は、「狙い通り(しまい一気)の競馬はできた。最後はよく伸びていたし、復活の兆しが見えてきたね」とした[108]
ユーキャンスマイル
  • 騎乗した岩田康誠は、「流れに乗ろうとしたが後方の位置取りになった。馬場の影響もあったかもしれない」と振り返った[109]
ダイワキャグニー
  • 石橋脩は「やることはやった。天候が味方したのもあるが、4角で後ろを離す競馬ができた」とした。
エタリオウ
  • 管理する友道康夫は、「ジョッキー(横山典弘)は、ようやくこの馬らしい走りをしてくれたと言ってくれた」と振り返った[109]
ムイトオブリガード
  • 騎乗したクリストフ・ルメールは、「いい感じで3着はあるかと思ったが・・・馬場が悪く、残り250メートルで疲れてしまった」と振り返った[109]
シュヴァルグラン
  • 騎乗したクリストフ・スミヨンは、「コメントが難しいです。長くいい脚を使うのが本来のこの馬ですが、陣営からは"内めの5〜6番手で"というオーダーもあり、前めにつけて行きました。いつもの脚がなかったのは、脚がたまらなかったのか、馬場なのか、帰国初戦だからなのか、難しいですね」と振り返った[104]
ルックトゥワイス
レイデオロ
  • 騎乗したウィリアム・ビュイックは、「調教から状態が良く、陣営から"デビュー以来、最高のデキ"と聞いていました。軟らかい馬場で進んで行かない感じで、途中からステッキを入れないといけないくらいでした。良馬場で改めて期待したいです」とした[104]
ウインテンダネス
  • 騎乗した田辺裕信は、「他の馬の出方を見ながらレースしようと考えていた。思っていた通りの形にはなったが・・・」とした[109]
ジナンボー
  • 騎乗したライアン・ムーアは、「4角まではいい手応えだった」と前置きした上で、最後は距離がもたなかったことを敗因に挙げた[109]
ダンビュライト
  • 騎乗した松若風馬は、「返し馬からテンションが高かった。好位で進められたが粘れなかった」とした[109]
タイセイトレイル

ディープインパクトメモリアル

ディープインパクト(騎手:武豊

JRAは、レース当日を「ディープインパクトメモリアルデー」としディープインパクトに関連する企画を実施した[110]

副題の設定

ジャパンカップを、『ジャパン・オータムインターナショナル ロンジン賞 ディープインパクトメモリアル 第39回ジャパンカップ』と副題を付して開催[110]

JRAのGIの競走名の副題にサラブレッドの名を冠した追悼競走を施行することは初めてのこと[111]

トークショー

東京競馬場にて、現役時代ディープインパクトを管理した池江泰郎元調教師によるトークショー[110]

メモリアル勝馬投票券

東京競馬場と京都競馬場にて、表面にディープインパクトの肖像、裏面に同馬が優勝した12の競走の写真がレイアウトされたメモリアル勝馬投票券の発売[110]

メモリアル展示

東京競馬場と京都競馬場、およびJRA競馬博物館にて、ディープインパクトの当時の映像や写真、関係者へのインタビューなどで振り返る展示の実施[110]

レーシングプログラム

当日のレーシングプログラムやジャパンカップ公式サイトにて、ディープインパクトの全てのレースに騎乗した武豊とディープインパクトに関する特集記事の掲載[110]

特集映像

全国の競馬場およびウインズ (WINS)のターフビジョンと館内モニターでディープインパクト特集映像の放映[110]

脚注

注釈

出典