1992年中華民国立法委員選挙（1992ねんちゅうかみんこくりっぽういいんせんきょ、繁: 1992年中華民國立法委員選舉、正式名称: 第02屆立法委員選舉[1]）は、1992年（民国81年）12月19日に行われた、中華民国の国会である立法院を構成する立法委員を選出する選挙である。
概要
1947年に中国本土で選出された第1期中華民国立法委員（いわゆる「万年議員」）が、1991年末にすべて引退したことを受けて行われた選挙で、初めて立法委員が全面改選された。選挙の結果、与党の中国国民党（国民党）が過半数を上回る議席を得たものの、野党である民主進歩党（民進党）も立法院の3分の1を上回る議席を得ることができた。
選挙データ
投票日
改選数
- 161
- 区域：125（29選挙区）
- 全国不分区：30
- 僑選：6
- 原住民：6
選挙制度
- 区域（小選挙区）
- 小選挙区制：5
- 中選挙区制：22
- 2人区：5
- 3人区：3
- 4人区：3
- 5人区：2
- 6人区：3
- 7人区：3
- 9人区：2
- 16人区：1
- 不分区（比例区）
- 区域の得票率に応じて各政党に配分。ただし、有効投票総数の5％以上を得た政党のみに限られる（阻止条項）。
選挙結果
1992年中華民国立法委員選挙| 政党別 | 得票数
（区域） | 得票率 | 区域 | 不分区 | 僑選 | 当選者
合計 |
|---|
| 候補 | 当選 |
|---|
| 中国国民党 | 5,031,259 | 53.02% | 125 | 73 | 19 | 4 | 96 |
|---|
| 民主進歩党 | 2,944,195 | 31.03% | 59 | 37 | 11 | 2 | 50 |
|---|
| 社会民主党 | 126,213 | 1.33% | 22 | 1 | 0 | 0 | 1 |
|---|
| その他政党 | 56,083 | 0.59% | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 |
|---|
| 無所属 | 1,331,555 | 14.03% | 122[2] | 14 | - | 0 | 14 |
|---|
| 合計 | 9,489,305 | 100.00% | 348 | 125 | 30 | 6 | 161 |
|---|
- 資料：第2期立委選挙結果統計表、『日文版 中華民国総覧 1993年版』（台湾研究所）29頁。なお本稿を作成するに当たって当初参考にした1992年版『アジア動向年報』（アジア経済研究所）では中央選挙委員会の数字として中国国民党と民主進歩党の得票率はそれぞれ、61.6％、36.1％となっているが、これは両党の自主参選（未公認）の得票数を全部除外して計算した数字である。
解説
区域当選者
中国国民党 民主進歩党 中華社会民主党 無所属
補欠当選
不分区および僑選当選者
| 不分区 | 中国国民党 | 程建人 | 蔡友土 | 李鳴皋 | 周書府 | 厳啓昌 | 陳健民 | 黄正一 | 李友吉 | 羅伝進 | 洪冬桂 | 陳錫章 | 劉瑞生 | 陳璽安 | 劉国昭 | 葛雨琴 | 李源泉 | 楊吉雄 | 劉光華 | 李宗正 |
|---|
| 民主進歩党 | 葉菊蘭 | 張俊雄 | 戴振耀 | 余玲雅 | 林瑞卿 | 謝聡敏 | 黄爾璇 | 趙綉娃 | 侯海熊 | 方来進 | 葉耀鵬 |
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| 僑選 | 中国国民党 | 江偉平 | 郭石城 | 張建国 | 廖光生 |
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| 民主進歩党 | 張旭成 | 陳唐山 |
|---|
繰上当選
| 年 | 月 | 繰上者 | 政党名 | 欠員 | 欠員事由 | 出典 |
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| 1994年 | 7月 | 陳昭南 | 民主進歩党 | 陳唐山 | 辞職 | [3] |
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| 1995年 | 1月 | 江鵬堅 | 民主進歩党 | 侯海熊 | 党より除名 |
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| 11月 | 朱勝号 | 民主進歩党 | 葉耀鵬 | 離党 |
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脚注
参考文献
- 『日文版 中華民国総覧 1993年版』（台湾研究所）
関連項目
