相図
物質や系(モデルなどの仮想的なものも含む)の相と熱力学的な状態量との関係を表したもの
相図(そうず、phase diagram)は物質や系(モデルなどの仮想的なものも含む)の相と熱力学的な状態量との関係を表したもの。状態図ともいう。例として、合金や化合物の温度や圧力に関しての相図、モデル計算によって得られた系の磁気構造と温度との関係(これ以外の関係の場合もある)を示す相図などがある。
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/3/31/Phase-diag-ja.png/300px-Phase-diag-ja.png)
自由度
温度と圧力
三態と温度、圧力の関係で、液相(liquid phase)と固相(solid phase)の境界が融解曲線、気相(gaseous phase)と固相の境界が昇華曲線、気相と液相の境界が蒸発曲線である[1]。蒸発曲線の高温高圧側の終端は臨界点で、それ以上の高温高圧では超臨界流体になる。三つの曲線が交わる点は三重点である。融解曲線はほとんどの物質で図の通り蒸発曲線側に傾いているが、水では圧力が高い方が融点が低いので、逆の斜めである。
相律によって、純物質の熱力学的自由度は最大でも2なので、温度と圧力によって,全ての相を表すことができる[2][3]。