甲本雅裕

日本の俳優

甲本 雅裕(こうもと まさひろ、1965年昭和40年〉6月26日[1] - )は、日本俳優岡山県岡山市出身[1]アルファエージェンシー所属。

こうもと まさひろ
甲本 雅裕
生年月日 (1965-06-26) 1965年6月26日(59歳)
出身地日本の旗 日本岡山県岡山市[1]
身長177 cm[2]
血液型A型[2]
職業俳優
ジャンルドラマ映画
活動期間1989年 -
著名な家族甲本ヒロト(兄)[1]
事務所アルファエージェンシー
主な作品
テレビドラマ
踊る大捜査線』シリーズ
ごくせん
カーネーション
遺留捜査』シリーズ
カムカムエヴリバディ
どうする家康
舞台
東京サンシャインボーイズ各公演
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ミュージシャン甲本ヒロトは実兄[1][3]

経歴

クリーニング店を営む家に生まれる[4]。小学1年生の頃から剣道を始め、その後中学、高校、大学と剣道に明け暮れる日々を送った。

京都産業大学経営学部卒業後、アパレル会社に入社するが[1]、2年で退職し、同学年で高校時代からの友人だった梶原善の誘いを受けて1989年から東京サンシャインボーイズに入団[3]1994年に充電に入るまで在籍し、ほぼ全作品に出演した[1]

劇団の活動休止後はテレビドラマや映画に活動の拠点を移す[1]中間管理職サラリーマンや暴力団員など様々な人物を等身大に演じ、トップバイプレイヤーとして活躍[3]。また、三谷作品にも常連出演している。

2019年11月21日より島根県ふるさと親善大使「遣島使」を務める[5]。同年11月29日中国地方先行公開の映画『高津川』(錦織良成監督)で映画初主演[6][7][8]

人物

学生時代

子供の頃は負けず嫌いな性格で友達と揉めた時に引かない所があった。本人によるとこの性格のせいで教師から目をつけられてしまい、身の回りで問題が起きると真っ先に疑われることが多かったという[4]

小学1年生の頃野球をやるつもりで申込書を持ち帰り、親に書いてもらって入団したが、間違えて剣道の申込書を渡していたことから剣道を始めることになった[注釈 1]。当初1年ぐらい続けたら剣道を辞めるつもりだったが、翌年とある剣道大会で優勝する。地元のテレビ番組で「少年剣士」として取り上げられ、周りの応援もあったことから結局その後も続けることとなった[4]

中学入学後も剣道に打ち込み関西高校では国体に出場した後[9]、卒業を機に剣道をやめるつもりだった。しかし進路を決める際、京都産業大学に進学していた剣道部の憧れの先輩から誘われ、悩んだ末に同大学への進学を決めた。入学後は寮生活を送り、過酷な剣道生活だったが全日本学生剣道優勝大会で団体ベスト8の成績を納めた[4]

役者デビュー

大学卒業を前に今度こそ剣道から離れるため、剣道と無縁な[注釈 2]大阪市内の婦人服メーカーに就職し生地の管理業務に携わった。それまで趣味として映画を見ていたが、この頃に見方が変わり役者になりたいとの思いが生まれ、その後退職して上京[4]

当時東京で暮らしていた兄・ヒロトのもとでしばらく居候した後、中華料理屋「珉亭」[注釈 3]のバイトを決めて渋谷区笹塚のアパートで一人暮らしを始める。同店で同じくバイトする俳優・梶原善から、所属する東京サンシャインボーイズの稽古場への荷物運びの手伝いを頼まれた。これがきっかけで主宰の三谷幸喜に出会い役者になることを打ち明けた所、翌月の芝居への参加に誘われて入団が決まった[4]

この時甲本は演技未経験なためさすがに翌月の舞台に立つことには躊躇したが、三谷から「誰でも最初は素人なのが当たり前。舞台の上では経験が10年あろうが初日だろうが関係ないんだから、やりたい気持ちがあればいいんだよ」と言われ、出演を決めた。1989年に下北沢駅前劇場で上演された『天国から北へ3キロ』で役者デビュー。この時は、本番で緊張するばかりで芝居を楽しむ余裕はなかったという[4]

その他

甲本ヒロトは実の兄であり、2004年に出演したポッカの「キレートレモン」のCMではザ・ハイロウズがCMソングを担当し、初めての兄弟共演を果たした[3]。2005年の映画『リンダ リンダ リンダ』ではTHE BLUE HEARTSの急造カバーを目指すガールズバンドが所属する軽音楽部顧問として出演。

剣道四段[2]

本人によると、「趣味と言えるか分かりませんが、2000年頃から時々車に乗ってふらりと出かけるのが好きになった」としている。休日などに目的も行き先も決めずに気ままに車を走らせるが、気づくとよく山中湖方面に行くことが多いという。その辺りの温泉に入ると心が洗われて、次の仕事への活力になるとのこと[4]

思い入れがある映像作品として、初めてのレギュラー出演でその後映画化もされた『踊る大捜査線』を挙げている[4]

出演

テレビドラマ

映画

舞台

  • 東京サンシャインボーイズ公演
    • 天国から北へ3キロ(1989年、作・演出:三谷幸喜
    • 彦馬がゆく(1990年初演・1993年再演、作・演出:三谷幸喜)
    • 12人の優しい日本人(1990年初演・1991年再演・2020年再演、作:三谷幸喜)※2020年は無料オンラインリーディング配信
    • ショウ・マスト・ゴー・オン-幕を降ろすな-(1991年、作・演出:三谷幸喜)
    • ラヂオの時間(1993年、作・演出:三谷幸喜)
    • 東京サンシャインボーイズの罠(1994年、作・演出:三谷幸喜)
    • returns(2009年、作・演出:三谷幸喜)
  • 信長(2006年、松竹 作:齋藤雅文 演出:西川信廣
  • フールフォアラブ(2007年、パルコ 作:サム・シェパード 演出:行定勲
  • 人間合格(2008年、こまつ座 作:井上ひさし 演出:鵜山仁
  • 異人たちとの夏(2009年、東宝 脚本・演出:鈴木勝秀)
  • エディット・ピアフ(2011年、ホリプロ 脚本:藤井清美 演出:源孝志
  • 世界は嘘で出来ている(2014年・2017年、脚本・演出:田村孝裕
  • ADKアーツ コレクション vol.1 朗読劇「冬の四重奏(カルテット)」◆福島三郎作品 「雪と麦わら帽子」 ◆(2018年)
  • 三密回避シチュエーションオムニバス舞台『デジタル本多劇場』「紙、投げてもらえませんか?」(2020年、脚本:有働佳史
  • テーバスランド(2022年、作:セルヒオ・ブランコ 演出:大澤遊)- 劇作家S 役

テレビアニメ

バラエティ

配信ドラマ

CM

  • NTT 「ドコモ携帯FAX」(1994年
  • 大塚製薬 「ファイブミニ」(1998年)
  • 日本マクドナルド 「マクドナルド」(1999年)
  • JT 「グリーンティ」(2000年)
  • UFJつばさ証券 「運用篇」(2002年)
  • ポッカ「キレートレモン」(2004年)[3]
  • トヨタホーム 「見学篇」(2004年)
  • キリンビール
    • 一番搾り 樽生レクチャー篇」出演(2004年)
    • 樽生一番搾り(お店の生)篇[リンク切れ]」出演、ナレーション(2004年)
    • 「一番搾り いかしゅうまい篇」ナレーション(2005年)
    • 「一番搾り 加賀太きゅうり篇」ナレーション(2005年)
    • 「選ぼう ニッポンのうまい!プレゼントキャンペーン」ナレーション(2005年)
    • 「一番搾り 明石たこ篇」ナレーション(2005年)
    • 「一番搾り ベェスケのすき焼き篇」ナレーション(2005年)
    • 「一番搾り 鯛の塩釜焼き篇」ナレーション(2006年1月 - 4月)
    • 一番搾り 静岡おでん篇[リンク切れ]」ナレーション(2006年)
    • 「一番搾り はまぐり篇」ナレーション(2006年)
    • 「一番搾り 宮城かき篇」ナレーション(2006年)
  • パナソニック 企業CM「家庭用燃料電池-地球のメッセージ篇」(2005年)
  • クボタ松下電工GLASSA 「この屋根の下で篇」(2005年)
  • オリエンタルランド 「東京ディズニーリゾート」(2006年)
  • ソニー VAIO type-A 「深夜のダイニング篇」夫役(2006年5月29日 - )
  • 東京スター銀行 「おまとめローン」(2010年)

ラジオ

  • みんなどけぇいきょーん?!(RSKラジオ、1991年 - 1992年) - 木曜パーソナリティー

その他

脚注

注釈

出典

外部リンク