無明地獄

無明地獄』(むみょうじごく)は、1926年(大正15年)製作・公開、悪麗之助が「陸大蔵」名義で監督した日本の長編劇映画、サイレント映画時代の剣戟映画である。

無明地獄
監督陸大蔵(悪麗之助
脚本伊藤大輔
原作陸大蔵
出演者阪東妻三郎
撮影石川東橘
製作会社阪東妻三郎プロダクション
配給松竹キネマ
公開日本の旗 1926年4月15日
上映時間100分
製作国日本の旗 日本
言語日本語
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略歴・概要

阪東妻三郎プロダクション設立第6作である。監督には、マキノ・プロダクションの脚本家出身で、当時東亜キネマで映画監督となっていた当時24歳の悪麗之助を起用、悪は「陸大蔵」名義でこれを監督した[1]

日本映画データベースには、悪の原作を伊藤大輔が脚色した旨の記述があるが[1]、公開当時のポスターには、「監督・脚本 陸大蔵」と表記されている[2]。ポスターに書かれたコピーは「大猛闘時代劇・切支丹異聞・剣戟闘史」であった[2]

本作は、松竹キネマ(現在の松竹)が配給し、同年4月15日浅草公園六区・松竹館をフラッグシップに全国公開された。同時上映は松竹蒲田撮影所製作、大久保忠素監督による『夢の浮橋』である[3]

本作の上映用プリントは、現在、東京国立近代美術館フィルムセンターにも[4]マツダ映画社にも所蔵されていない[5]。現存しないとされる映画を中心に、玩具映画を発掘・復元する大阪藝術大学のリストにも存在しない[6]。現状、観賞することの不可能な作品である。

スタッフ・作品データ

キャスト

  • 阪東妻三郎 - 盲目侍 笹川宗七
  • 鏡淳子 - 祇園芸者 艶香
  • 中村吉松 - 艶香の情夫 山形新太郎
  • 嵐しげ代 - 宗七の父 宗左衛門
  • 森静子 - 旅の女 おみね
  • 春路謙作 - おみねの夫 白井秀之助
  • 中村政太郎 - 秀之助の敵 駒貝軍一郎

外部リンク