柳生博

日本の俳優・司会者・タレント・声優・団体役員(1937−2022)

柳生 博(やぎゅう ひろし、1937年昭和12年〉1月7日[1][2] - 2022年令和4年〉4月16日)は、日本俳優司会者タレント声優団体役員

やぎゅう ひろし
柳生 博
生年月日 (1937-01-07) 1937年1月7日
没年月日 (2022-04-16) 2022年4月16日(85歳没)
出身地日本の旗 日本茨城県稲敷郡舟島村(現在の阿見町
死没地日本の旗 日本山梨県北杜市
身長175cm
血液型O型
職業俳優
司会者
タレント
声優
団体役員
作庭家
活動期間1960年 - 2022年
活動内容タレント・司会者・ナチュラリスト・日本野鳥の会長・コウノトリファンクラブ会長
配偶者二階堂有希子
著名な家族柳生真吾(長男)
柳生宗助(次男)
主な作品
テレビドラマ
コメットさん』(1967年版)
飛び出せ! 青春
われら青春!
非情のライセンス』(第3シリーズ)
俺たちの勲章
いちばん星
誇りの報酬
バラエティー番組など
すばらしい味の世界
100万円クイズハンター
平成教育委員会
生きもの地球紀行
爆報! THE フライデー』(定期レギュラー)
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茨城県[1][2]稲敷郡舟島村(現在の阿見町)出身。茨城県立土浦第一高等学校卒業。東京商船大学(現在の東京海洋大学[1]中退。竹内事務所に所属していた[1]

作庭家(庭師)としても活動し、第5代日本野鳥の会会長・名誉会長を務め、コウノトリファンクラブ会長も務めた。身長175cm。血液型O型[3]

来歴・人物

柳生新陰流で知られる柳生宗厳柳生氏)の末裔にあたる家系に誕生。

船員を目指し大学に入学したが、視力が悪く断念。その後体調を崩し中退。

その後、役者を志し、劇団俳優座の養成所[1]へ入所。

穂積隆信と学園ドラマでの腰巾着コンビで人気を得る。

いちばん星』で野口雨情を演じたことで全国的に知られる。

1981年9月28日から1993年10月1日までの12年間、『100万円クイズハンター』での司会を務め、「ハンターチャンス」の決め台詞でも有名になる。

平成教育委員会』には解答者として出演し、『生きもの地球紀行』ではナレーションを長年担当していた。

洋画吹き替えではジェームズ・スチュアートなどを担当。

1976年より山梨県北巨摩郡大泉村(現在の北杜市大泉町)に居を構え、以後ここを生活拠点とした。

作庭活動は山梨への転居とともに始めたが、雑木林を中心とした作庭で、庭・家・林・駐車スペースなどのあり方に独自の視点を持っている。著書の中で囲炉裏を据えたり、枕木などを活用するなどの作庭技術を紹介している[注 1]

1997年島根県立三瓶自然館島根県大田市三瓶町多根。愛称:サヒメル)名誉館長に就任[4]

2004年4月17日、「日本野鳥の会」の第5代会長に就任し、2019年6月19日まで務め、同日より名誉会長に就任[5][6]。また2004年12月12日に発足した「コウノトリファンクラブ」の初代会長も務めた。

2000年頃を境に拘束時間の長い俳優活動を減らし、全国各地での講演会やバラエティー番組等へのピンポイント出演が中心だったが、2019年に『やすらぎの刻〜道』で20年ぶりに連続ドラマへ出演(「ドラマ出演はこれが最後」としていた[7])。その後は新型コロナウイルスワクチンの接種を受けるために上京した以外は、山梨で余生を過ごした[8]

2022年4月16日土曜日)午前9時40分、老衰のため、山梨県北杜市の自宅で死去[9][10]。満85歳没(享年86)。取材に応じた次男によれば、同年2月中旬以降、体調を崩した後は在宅療養しており、亡くなる2日前まで赤ワインを嗜み、家族に見守られながら穏やかな最期を迎えたとのことである[8][11]

八ヶ岳倶楽部

八ヶ岳倶楽部

1989年、大泉村西井出・西沢の森に、パブリックスペースとして、ギャラリー・レストラン「八ヶ岳倶楽部」を開設した。八ヶ岳倶楽部では、陶芸家を初めとしたアーティストの作品の展示販売が常時行われている[12]

柳生は近隣の手入れの不十分な人工林からもらい受けた各種の樹木を自宅や八ヶ岳倶楽部敷地に植林し、再生している。その数は柳生によれば[13]あわせて一万本以上になる。

建物、雑木林囲炉裏枕木を利用した散策路などの設計、作庭は、柳生博及び真吾ら家族の手によるものである[12]。柳生自身も、時間があるときには八ヶ岳倶楽部のレストランによく顔を出し、談笑する姿が見られた。

この八ヶ岳倶楽部のある西沢には柳生が中学生の頃一人旅で探訪している[13]。この一人旅は、柳生家のしきたりである「男子は13歳になったら一人旅をさせる」というものに基づいたものという[注 2]。このときの経験が、のち西沢に居を構え、八ヶ岳倶楽部を設ける原体験となった語っている[13]

2022年7月30日、同年4月16日に亡くなった柳生博のお別れの会・セレモニーが行われた[14]

出演作品

テレビドラマ

映画

劇場アニメ

  • 白いファンタジア (2007年) - 老人

吹き替え

俳優

  • ジェームズ・スチュアート
    • 赤い殺人鬼/カリフォルニア殺人事件(ビリー・ジム・ホーキンス)
    • グレン・ミラー物語(グレン・ミラー)※フジテレビ版
    • 殺人心理学
    • 死刑台への賭け/暴かれた麻薬殺人
    • 探偵ホーキンズ(ビリー・ジム・ホーキンス)
    • ハリウッド殺人事件
    • 復讐のタッチダウン
    • 若妻の陰謀

洋画

海外ドラマ

ナレーション

ラジオ

CM

テレビ番組

著書

単著

  • 『素朴がいい 柳生流生き方・育て方』サンマーク出版、1983年。ISBN 978-4763189189 
  • 『森のやすらぎ ぼくの心身リフレッシュ法』光文社、1984年。ISBN 978-4334004170 
  • 『森と暮らす、森に学ぶ 八ケ岳倶楽部』講談社、1994年。ISBN 978-4062067225 
  • 『柳生博 鳥と語る』ぺんぎん書房、2005年。ISBN 978-4901978651 
  • 『花鳥風月の里山 柳生博の庭園作法』講談社、2005年。ISBN 978-4061795648 
  • 『それからの森 八ケ岳倶楽部 2』講談社、2009年。ISBN 978-4062156141 
  • 『森に暮らし、鳥になった人。』東京ニュース通信社、2022年。ISBN 978-4065292440 

共著

脚注

注釈

出典

関連項目

外部リンク