松井彰彦

日本の経済学者

松井 彰彦(まつい あきひこ、1962年 - )は、日本経済学者Econometric Societyフェロー[1]。専門は、ゲーム理論とそれを応用した社会的障害の分析[2]東京大学教授。2007年日本経済学会中原賞受賞[4]

松井 彰彦
ゲーム理論
生誕 (1962-08-28) 1962年8月28日(61歳) [1]
国籍日本の旗 日本
研究機関ペンシルベニア大学
筑波大学
東京大学
東京財団仮想制度研究所[2]
研究分野ゲーム理論
母校

東京大学 B.A. 1985[1]

ノースウェスタン大学 Ph.D. 1990[1]
博士課程
指導教員
イツァーク・ギルボア[1]
影響を
受けた人物
奥野正寛(学部時代の指導教官)
影響を
与えた人物
小島武仁スタンフォード大学准教授)[注 1]
受賞日本経済学会中原賞2007年[4]
日経・経済図書文化賞2003年[5]
大内兵衛賞(1985年[1]
テンプレートを表示

伯父に囲碁棋士藤沢秀行[6]

来歴

1962年東京都生まれ[1]開成高等学校卒業後、東京大学理科一類に進学した[7]。東京大学入学当初は「天文気象好きの物理少年」であったが、教養学部時代に環境問題から人間関係に関心を持つようになり、進学振り分けで理科一類から経済学部に転じた[7]

東京大学経済学部では奥野正寛ゼミナールに在籍し、卒業時には最優秀の卒業論文に与えられる大内兵衛賞を受賞した[1]。その後米国 ノースウェスタン大学J.L.ケロッグビジネススクールに留学し、1990年には同校M.E.D.S.博士課程を修了した[8]。指導教官はイツァーク・ギルボア[1][注 2][注 3]

Ph.D.取得後は、ペンシルベニア大学経済学部助教授 、筑波大学社会工学系准教授、東京大学大学院経済学研究科助教授を経て、2002年5月より東京大学大学院経済学研究科教授[1][8]。2008年にはEconometric SocietyFellowに選出された[8]

著作

単著

  • 『慣習と規範の経済学――ゲーム理論からのメッセージ』(東洋経済新報社, 2002年)
  • 『市場の中の女の子――市場の経済学・文化の経済学』(PHP研究所, 2004年)
  • 『向こう岸の市場』(勁草書房, 2007年)
  • 『高校生からのゲーム理論』(筑摩書房, 2010年)
  • 『不自由な経済』(日本経済新聞出版社, 2011年)
  • 『市場って何だろう――自立と依存の経済学』(筑摩書房, 2018年)

共著

訳書

  • イツァーク・ギルボア, デビッド・シュマイドラー『決め方の科学――事例ベース意思決定理論』(勁草書房, 2005年)
  • イツァーク・ギルボア『合理的選択』(みすず書房, 2013年)
  • アリエル・ルービンシュタイン『ルービンシュタイン ゲーム理論の力』(東洋経済新報社, 2016年)

受賞

注釈

出典・外部リンク

引用文献

  • ギルボア 著、松井彰彦 訳『合理的選択』みすず書房、2013年。ISBN 9784622077336