映画館大賞
映画館大賞(えいがかんたいしょう)は、前年に日本全国の映画館で公開されたすべての映画の中から、日本全国の独立系映画館スタッフが「映画ファンにスクリーンで見てもらいたい」作品を投票で選んだ映画賞である。2009年には、「特別部門」として、みうらじゅん、蒼井優、岩井俊二が個人的なオススメ作品を選んだ「あの人の1本」、名画座館主たちが特集上映・リバイバル上映された旧作のうちもっとも鮮やかに蘇った1本を選んだ「蘇る名画」が発表された。主催は映画館大賞実行委員会。シネミライがサポートしている。
選考
対象は、日本国内で公開されたすべての映画[1]。投票者は、全国の独立系映画館(全国展開シネコン、成人映画館以外の映画館)のスタッフ[2]。各映画館から提出されたベストテンを1位=10点、2位=9点、3位=8点……10位=1点として集計。
北海道 | シアターキノ |
シネマ・トーラス | |
シアターボイス | |
函館市民映画館シネマアイリス | |
岩手 | 一関シネプラザ |
宮城 | チネ・ラヴィータ仙台 |
秋田 | 秋田フォーラスシネマパレ |
群馬 | シネマテークたかさき |
埼玉 | 川越スカラ座 |
熊谷シネティアラ21 | |
千葉 | シネマックス千葉 |
津田沼テアトルシネパーク | |
柏ステーションシアター | |
旭サンモールシネマ | |
シネマコレクション | |
ジャスコスペースシネマ野田 | |
シネマイクスピアリ | |
東京 | シネカノン有楽町一丁目・二丁目 |
丸の内ルーブル | |
シネスイッチ銀座 | |
銀座シネパトス | |
シネクイント | |
渋谷東急 | |
シネマ・アンジェリカ | |
シアター・イメージフォーラム | |
シアターN渋谷 | |
ヒューマントラストシネマ文化村通り | |
ヒューマントラストシネマ渋谷 | |
ユーロスペース | |
恵比寿ガーデンシネマ | |
東京都写真美術館(1Fホール) | |
シネマート六本木 | |
目黒シネマ | |
新宿アカデミー | |
新宿オスカー | |
新宿オデオン | |
新宿グランドオデオン | |
新宿トーア | |
新宿武蔵野館 | |
K's cinema | |
テアトルタイムズスクエア | |
テアトル新宿 | |
早稲田松竹映画劇場 | |
ギンレイホール | |
池袋シネマサンシャイン | |
池袋HUMAXシネマズ4 | |
池袋テアトルダイヤ | |
池袋東急 | |
新文芸坐 | |
新橋文化劇場 | |
上野スタームービー | |
三軒茶屋シネマ | |
三軒茶屋中央劇場 | |
下高井戸シネマ | |
品川プリンスシネマ | |
キネカ大森 | |
蒲田宝塚・テアトル蒲田 | |
神保町シアター | |
ポレポレ東中野 | |
吉祥寺バウスシアター | |
立川シネマシティ | |
ニュー八王子シネマ | |
王子シネマ | |
神奈川 | 川崎チネチッタ |
川崎市アートセンター | |
横浜シネマジャック&ベティ | |
新潟 | 十日町シネマパラダイス |
富山 | フォルツァ総曲輪 |
石川 | シネモンド |
長野 | 松本エンギザ |
岐阜 | 岐阜CINEX |
静岡 | シネマイーラ |
静岡シネ・ギャラリー | |
シネプラザサントムーン | |
愛知 | シネマスコーレ |
名古屋シネマテーク | |
ゴールド劇場・シルバー劇場 | |
名演小劇場 | |
京都 | 京都シネマ |
京都みなみ会館 | |
大阪 | シネマート心斎橋 |
シネ・ヌーヴォ | |
テアトル梅田 | |
第七藝術劇場 | |
兵庫 | シネ・リーブル神戸 |
神戸アートビレッジセンター | |
シネ・ピピア宝塚 | |
奈良 | 橿原シネマアーク |
シネマデプト友楽 | |
岡山 | シネマ・クレール |
広島 | 横川シネマ |
サロンシネマ | |
シネマモード | |
山口 | シアター・ゼロ |
萩ツインシネマ | |
香川 | ホール・ソレイユ |
愛媛 | アイシネマ今治 |
大街道シネマサンシャイン | |
重信シネマサンシャイン | |
衣山シネマサンシャイン | |
シネマルナティック | |
福岡 | シネ・リーブル博多駅 |
シネテリエ天神 | |
佐賀 | シアターシエマ |
長崎 | 長崎セントラル劇場 |
熊本 | Denkikan |
大分 | シネマ5 |
宮崎 | 宮崎キネマ館 |
延岡シネマ | |
沖縄 | 桜坂劇場 |
2009年
対象は2007年12月から2008年11月までに封切られた新作約800本。全国110館の独立系映画館スタッフが選んだ[3]。順位、作品名、監督名等は以下のとおり[4][5]。
これ以外に特別部門「あの人の1本」として、『ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト』(監督マーティン・スコセッシ、選考者みうらじゅん)、『百万円と苦虫女』(監督タナダユキ監督、選考者蒼井優)、『おくりびと』(監督滝田洋二郎、選考者岩井俊二)が選ばれ、名画座館主が選ぶ、2008年に特集上映・リバイバル上映された旧作のうち最も鮮やかに蘇った1本として『幸福』(公開:1981年、監督:市川崑、選考委員:シネ・ヌーヴォ 影山理、神保町シアター 大矢敏)が選ばれた[3]。
2010年
対象となったのは、2008年12月から2009年11月までに封切られた720本。全国150館の独立系映画館スタッフが選んだ。ベストテンは以下の通り(括弧内は監督)[2][6]。
- 『グラン・トリノ』(クリント・イーストウッド)
- 『ディア・ドクター』(西川美和)
- 『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』(ケニー・オルテガ)
- 『愛のむきだし』(園子温)
- 『劔岳 点の記』(木村大作)
- 『サマーウォーズ』(細田守)
- 『母なる証明』(ポン・ジュノ)
- 『スラムドッグ$ミリオネア』(ダニー・ボイル)
- 『イングロリアス・バスターズ』(クエンティン・タランティーノ)
- 『沈まぬ太陽』(若松節朗)
これ以外に特別部門「あの人の1本」として、『ポチの告白』(監督高橋玄、選考者阪本順治)、『アンヴィル! 夢を諦めきれない男たち』(監督サーシャ・ガバシ監督、選考者中谷美紀)、『永遠のこどもたち』(監督J.A.バヨナ、選考者竹中直人)が選ばれ、名画座館主が選ぶ、2009年に特集上映・リバイバル上映された旧作のうち最も鮮やかに蘇った1本として『かも(ニュープリント)』(公開:1965年、監督:関川秀雄、選考委員:山根貞男 )が選ばれた[6]。
2011年
- 『告白』(中島哲也)
- 『息もできない』(ヤン・イクチュン)
- 『アバター』(ジェームズ・キャメロン)
- 『トイ・ストーリー3』(リー・アンクリッチ)
- 『インセプション』(クリストファー・ノーラン)
- 『悪人』(李相日)
- 『第9地区』(ニール・ブロムカンプ)
- 『オーケストラ!』(ラデュ・ミヘイレアニュ)
- 『十三人の刺客』(三池崇史)
- 『瞳の奥の秘密』(ファン・ホセ・カンパネラ)
これ以外に特別部門「あの人の1本」として、『第9地区』(監督ニール・ブロムカンプ、選考者黒沢清)、『闇の列車、光の旅』(監督キャリー・ジョージ・フクナガ、選考者夏木マリ)が選ばれ、2010年に特集上映・リバイバル上映された旧作のうち「最も鮮やかに蘇った作品」として『骨まで愛して』(公開:1966年、監督:斎藤武市、選考委員:山根貞男 )が選ばれた[8]。
2012年
ベストテンは以下の通り(括弧内は監督)[9]。
- 『ブラック・スワン』(ダーレン・アロノフスキー)
- 『英国王のスピーチ』(トム・フーパー)
- 『冷たい熱帯魚』(園子温)
- 『大鹿村騒動記』(阪本順治)
- 『八日目の蝉』(成島出)
- 『キック・アス』(マシュー・ヴォーン)
- 『ソーシャル・ネットワーク』(デヴィッド・フィンチャー)
- 『ステキな金縛り』(三谷幸喜)
- 『ゴーストライター』(ロマン・ポランスキー)
- 『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』(マイケル・ベイ)
これ以外に特別部門「あの人の1本」として、『不惑のアダージョ』(監督井上都紀、選考者佐野史郎)、『ブラック・スワン』(監督ダーレン・アロノフスキー監督、選考者池田理代子、李相日)が選ばれ、2011年に特集上映・リバイバル上映された旧作のうち「最も鮮やかに蘇った作品」として『河口』(公開:1961年、監督:中村登、選考委員:小林聖太郎 、鈴木隆、大久保清朗)が選ばれた[9]。