志摩磯部駅

三重県志摩市にある近畿日本鉄道の駅

志摩磯部駅(しまいそべえき)は、三重県志摩市磯部町迫間にある、近畿日本鉄道(近鉄)志摩線である。駅番号はM88

志摩磯部駅*
西口(2014年8月)
しま いそべ
Shima-Isobe
M87 上之郷 (1.4 km)
(1.6 km) 穴川 M89
地図
所在地三重県志摩市磯部町迫間1819
北緯34度22分11.69秒 東経136度48分19.47秒 / 北緯34.3699139度 東経136.8054083度 / 34.3699139; 136.8054083 東経136度48分19.47秒 / 北緯34.3699139度 東経136.8054083度 / 34.3699139; 136.8054083
駅番号 M88 
所属事業者近畿日本鉄道(近鉄)
所属路線M 志摩線
キロ程16.0km(鳥羽起点)
伊勢中川から57.5 km
電報略号イソ
駅構造地上駅橋上駅
ホーム2面3線
乗車人員
-統計年度-
482人/日(降車客含まず)
-2019年-
開業年月日1929年昭和4年)7月23日
備考* 1970年に迫間駅から改称。
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かつては志摩スペイン村の玄関口として「志摩スペイン村」の副駅名が与えられていたが、同駅から当該施設への直行バスは2007年平成19年)3月1日限りで廃止となり、副駅名は外された。現在の直行バス発着駅は、鵜方駅[1]である。

歴史

駅構造

単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを持つ地上駅橋上駅舎を有する。かつては1994年(平成6年)3月15日に新駅舎が供用を開始するまで、島式ホーム1面2線であった[10]。鳥羽方単線、賢島方複線の行違い可能駅である。

鳥羽方に2両長の引上線がある(車両の留置がされていない場合は上り線の安全側線の役割も担っている)。下りホームの片側の3番線(ホーム有効長は6両分)は鳥羽方で行き止まりになっているが、賢島駅発着の特急列車などの電留線としてのみ使われており、営業列車は1・2番線(8両分)に発着する。

駅舎は、かつての志摩スペイン村への玄関口にふさわしく、スペイン・アンダルシア地方の建物がモチーフとなっている。なお使用されているレンガはすべてスペインから取り寄せている[10]

のりば

下りホーム(3・1番線)が島式、上りホーム(2番線)が単式。ホーム配置は東から3番線、1番線、2番線の順。

のりば路線方向行先
3(回送列車留置のみ。営業列車が発車することはない)
1M 志摩線下り賢島方面
2上り伊勢中川白塚近鉄名古屋大阪難波方面

特徴

駅設備・営業面

  • 鳥羽駅管理の有人駅。PiTaPaICOCAは簡易改札機による対応であるが、自動改札機は導入されていない。
  • 特急券・定期券ともに窓口にて即時購入が可能である[11]
  • トイレは改札内にあり、男女別の水洗式
  • 自動販売機は3台改札外にある。
  • 改札外に1台、改札内に2台エレベーターがある。ホームと改札口、改札口と駅舎外を結ぶエスカレーターがあったが、全て使用が停止され、覆いがされている。

停車列車

  • 観光特急「しまかぜ」を除いた全ての定期旅客列車が停車する[12]
  • 1994年(平成6年)のダイヤ変更より、阪伊・名伊甲特急の下り列車のみ一部停車から上下ともに全列車が停車するようになっている(過去には甲特急以外でも当駅通過の名伊乙特急が一部にあった)。志摩スペイン村の最寄り駅変更以降も、特急を含めた全営業列車の停車は継続していたが、2013年から運行開始の特急「しまかぜ」や臨時観光列車「つどい」は通過する[13]

当駅乗降人員

近年における当駅の1日乗降人員の調査結果は以下の通り[14]

  • 2022年11月8日:609人
  • 2021年11月9日:555人
  • 2018年11月13日:812人
  • 2015年11月10日:698人
  • 2012年11月13日:822人
  • 2010年11月9日:1,039人
  • 2008年11月18日:1,107人
  • 2005年11月8日:1,631人

利用状況

「三重県統計書」によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである[15]

年度一日平均
乗車人員
1997年2,131
1998年1,550
1999年1,577
2000年1,466
2001年1,266
2002年1,157
2003年1,071
2004年1,016
2005年904
2006年863
2007年651
2008年573
2009年530
2010年508
2011年478
2012年492
2013年491
2014年452
2015年434
2016年456
2017年472
2018年489
2019年482
2020年371

志摩磯部駅の利用状況の変遷を下表に示す。

  • 輸送実績(乗車人員)の単位は人であり、年度での総計値を示す。年度間の比較に適したデータである。
  • 乗降人員調査結果は任意の1日における値(単位:人)である。調査日の天候・行事等の要因によって変動が大きいので年度間の比較には注意を要する。
  • 表中、最高値を赤色で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色で表記している。
年度別利用状況(志摩磯部駅)
年度当駅分輸送実績(乗車人員):人/年度乗降人員調査結果:人/日特記事項
通勤定期通学定期定期外合 計調査日調査結果
1958年(昭和33年)156,427←←←←84,189240,616   
1959年(昭和34年) ←←←←     
1960年(昭和35年) ←←←←     
1961年(昭和36年) ←←←←     
1962年(昭和37年) ←←←←     
1963年(昭和38年) ←←←←     
1964年(昭和39年) ←←←←     
1965年(昭和40年)210,150←←←←74,512284,662   
1966年(昭和41年)178,830←←←←50,820229,650   
1967年(昭和42年)184,730←←←←51,325236,055   
1968年(昭和43年)165,090←←←←50,292215,382   
1969年(昭和44年)163,170←←←←46,217209,387  改良工事のため営業休止(バス代行)
1970年(昭和45年)183,840←←←←83,352267,192  標準軌化し営業再開
1971年(昭和46年)200,310←←←←73,124273,434   
1972年(昭和47年)208,410←←←←81,289289,699   
1973年(昭和48年)217,680←←←←91,073308,753   
1974年(昭和49年)234,570←←←←101,207335,777   
1975年(昭和50年)238,110←←←←99,938338,048   
1976年(昭和51年)249,060←←←←93,937342,997   
1977年(昭和52年)239,790←←←←92,057331,847   
1978年(昭和53年)240,270←←←←95,906336,176   
1979年(昭和54年)233,610←←←←94,801328,411   
1980年(昭和55年)240,540←←←←97,652338,192   
1981年(昭和56年)239,250←←←←91,019330,269   
1982年(昭和57年)211,500←←←←90,226301,72611月16日1,514 
1983年(昭和58年)218,640←←←←90,585309,22511月8日1,520 
1984年(昭和59年)227,130←←←←93,922321,05211月6日1,451 
1985年(昭和60年)219,240←←←←91,632310,87211月12日1,419 
1986年(昭和61年)197,520←←←←93,610291,13011月11日1,383 
1987年(昭和62年)202,560←←←←94,531297,09111月10日1,398 
1988年(昭和63年)215,730←←←←90,701306,43111月8日1,480 
1989年(平成元年)231,420←←←←97,765329,18511月14日1,515 
1990年(平成2年)232,200←←←←112,578344,77811月6日1,769 
1991年(平成3年)212,970←←←←110,913323,883   
1992年(平成4年)194,190←←←←106,613300,80311月10日1,622 
1993年(平成5年)175,200←←←←109,149284,349   
1994年(平成6年)200,160←←←←1,049,9311,250,091  志摩スペイン村が開業し、
当駅がバス接続駅となる
1995年(平成7年)197,970←←←←743,194941,16412月5日1,555 
1996年(平成8年)196,200←←←←678,683874,883   
1997年(平成9年)192,420←←←←585,504777,924   
1998年(平成10年)196,950←←←←368,820565,770   
1999年(平成11年)206,160←←←←371,044577,204   
2000年(平成12年)212,190←←←←322,910535,100   
2001年(平成13年)206,850←←←←255,319462,169   
2002年(平成14年)197,280←←←←224,966422,246   
2003年(平成15年)187,410←←←←204,718392,128   
2004年(平成16年)173,040←←←←197,936370,976   
2005年(平成17年)153,360←←←←176,475329,83511月8日1,631 
2006年(平成18年)143,250←←←←171,785315,035   
2007年(平成19年)134,100←←←←104,216238,316  志摩スペイン村へのバス接続駅が、当駅から鵜方駅に変更となる
2008年(平成20年)126,990←←←←82,212209,20211月18日1,107 
2009年(平成21年)116,460←←←←76,968193,428   
2010年(平成22年)113,070←←←←72,336185,40611月9日1,039 
2011年(平成23年)106,920←←←←68,097175,017   
2012年(平成24年)105,240←←←←74,241179,48111月13日822 
2013年(平成25年)101,310←←←←78,046179,356   
2014年(平成26年) ←←←←     
2015年(平成27年) ←←←←     
2017年(平成29年) ←←←←     
2018年(平成30年) ←←←←     
2019年(令和元年) ←←←←     
2020年(令和2年) ←←←←     
2021年(令和3年) ←←←←  11月9日555 
2022年(令和4年) ←←←←  11月8日609 

駅周辺

西口
東口

バス路線

駅西方の磯部バスセンターの方が発着便が多い。

  • 2007年2月28日までは以下の系統も運行されていた。
    • 三重交通
      • 98系統 磯部スペイン線(磯部駅前 - 坂崎口 - 志摩スペイン村)
      • 99系統 磯部スペイン線〔直行〕(磯部駅前 - 志摩スペイン村)
        • 志摩スペイン村へは約15分で到着していた。またダイヤは設定されていたものの、乗客が多い場合は続行便を増発していた[10]
  • 2009年1月6日までは以下の系統も運行されていた。
    • 三重交通
      • 磯部的矢線 73系統 (磯部駅前 - 伊勢志摩ロイヤルホテル - 的矢 ※一部伊勢志摩ロイヤルホテル止まり)
    • コミュニティバス志摩市磯部町民バス
      • Aライン、Bライン

その他

  • 2000年(平成12年)、中部の駅百選に認定された。
  • 路線図における駅名表記は、かつては単に「磯部」であったが、志摩スペイン村開業直前の1993年(平成5年)頃から「志摩磯部」に変更された。なお、近鉄全駅が正式な駅名表記に改められたのは2004年(平成16年)のことである。

隣の駅

近畿日本鉄道
M 志摩線
普通
上之郷駅 (M87) - 志摩磯部駅 (M88) - 穴川駅 (M89)

脚注

参考文献

  • 近畿日本鉄道株式会社『近畿日本鉄道 100年のあゆみ』近畿日本鉄道、2010年12月。全国書誌番号:21906373 

関連項目

外部リンク