広州地下鉄3号線

広州地下鉄3号線(こうしゅうちかてつ3ごうせん、中文表記: 广州地铁3号线英文表記: Guangzhou Metro Line 3)、中華人民共和国広東省広州市を走る広州地下鉄路線広州地鉄集団有限公司が運営する。ラインカラーは橙色。路線距離 65.31キロ、南北方向で30駅、2車両基地がある。開業当初3両編成のB型列車を使用していたが、2010年4月28日より全て6両編成に移行。

広州地下鉄3号線
シンボルマーク
3号線体育西路駅6番線ホーム。
3号線体育西路駅6番線ホーム。
基本情報
現況営業中
中華人民共和国の旗 中華人民共和国
所在地広東省広州市
種類地下鉄
路線網広州地下鉄
起点番禺広場駅天河バスターミナル駅(支線)
終点機場北駅体育西路駅(支線)
駅数本線25駅、支線6駅、計30(全線開通時:34駅)
路線記号GZM3
路線番号3
路線色橙色
開業2005年12月26日
(18年前)
 (2005-12-26)
所有者広州地鉄集団有限公司
運営者広州地鉄運営事業総部運営三中心車務五部
路線構造地下
車両基地嘉禾車両基地
車両基地
使用車両使用車両に参照
路線諸元
路線距離65.31km(最終完成時:74.01km)
営業キロ65.31km
軌間1,435 mm (標準軌)
線路数複線
複線区間全区間
電化区間全区間
電化方式直流1,500V 架空電車線方式
最高速度120 km/h
正縮尺で描かれた広州地下鉄3号線の路線図。
テンプレートを表示
広州地下鉄3号線路線図
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広仏環状線
FLUG
機場北 ターミナル2
FLUG
機場南 ターミナル2
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utCONTgqutSTR+rutSTR
飛鵝嶺
高増 9号線
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9号線連絡線
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人和
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流渓河
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龍帰
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東風/鎮竜
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嘉禾車両基地
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嘉禾望崗 2号線 14号線
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広州駅
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広州南駅
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白雲大道北
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永泰
utBHF
同和
utBHF
京渓南方医院
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梅花園
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香雪
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天河バスターミナル 6号線
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燕塘 6号線
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潯峰崗
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五山
LDERCONTgqumtKRZ
CONTfqutSTR
広州東駅 国鉄広深線
utSTR+rutSTR
広州東駅 1号線
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華師
TRAM
utLSTRutSTR
林和西 APM線
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崗頂
utSTR+lutABZgrutLSTRutLSTRutBHF
石牌橋
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HUBrg
utLSTRutSTR
体育西路 機場北方面乗換
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乗換 1号線
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西塱
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珠江新城 5号線
utSTRutLSTR
口 – 文冲
WASSERqutKRZWutKRZW
小珠江
WASSERqutKRZWutKRZW
大珠江
utKRZutKRZuCONTfq
万勝囲
BLl
TRAM
広州塔 APM線
utSTRutKDSTe
赤崗塔停車場
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上から12号線を横切る
utSTR
心 – 万勝囲
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utkABZq+3utCONTfq
客村 8号線
utkABZg+1
8号線連絡線
utBHF
大塘
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広仏線
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小涌
WASSERqutKRZWWASSERq
珠江
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車両基地
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utABZg+lutABZgr
utABZglutSTRr
WASSERqutKRZWWASSERq
三枝香水道
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広仏環状線
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大石 乗換準備
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utCONTfq
美的大道 – 大学城南
BLc2
HUBc4
漢渓長隆 7号線
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extCONTfq
仏莞都市間鉄道
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陳頭崗
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市橋
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紫坭
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utKRZtouxtKRZtuutSTRrutCONTg
冼村
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万頃沙
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番禺広場 18号線 22号線 17号線
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黄埔客运港
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↓東延伸線 建設中
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番禺バスターミナル
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広州新城停車場
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広州新城西
uextBHF
金光大道
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uhSTRquhCONTfq
海傍 4号線
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南沙客運港 – 黄村
uextLSTR
↓東再延伸線 計画中
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清流
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海鴎島

概要

広州地下鉄3号線は本線と支線の2路線があり、本線は機場北駅から番禺広場駅まで、支線は天河バスターミナル駅から体育西路駅までを結ぶ。

本線は白雲区花都区の境界にある広州白雲国際空港第2ビルの地下が起点であり、機場高速と106号国道を南下し続けて、2号線との乗換駅である嘉禾望崗駅へ向かう。この駅で南東に方向を変え、白雲山の東側を掠めて中国国鉄のターミナル駅である広州東駅を南北に貫通する。広州東駅からは南へ進路をとり、天河城を始めとする繁華街に位置する体育西路駅と広州の新都心に位置する珠江新城駅を通る。この二駅は広州地下鉄でも乗降客数が特に多い駅であり、ラッシュ時は非常に混雑する。その南側にある珠江を渡り、東側に広州塔を掠める。その後は新光快速に沿って南下し、番禺区に入ると方向を南東に変えて、広州最大の遊園地である長隆歓楽世界の最寄り駅となる漢渓長隆駅を通り、終点の番禺広場駅に到着する。

支線は天河バスターミナル駅を起点とし、華南農業大学華南理工大学に向かって南東に向かう。五山駅から先は南西に向きを変えて五山路の地下を通り、広深線及び公園快速路を交差する。崗頂駅からは天河路を西に進み、天河スポーツセンターの南側で円弧型の線形で南に向きを変えて、終点の体育西路駅に到着する。

3号線の車両基地は嘉禾望崗駅の北東側との東側に設けられており、嘉禾望崗駅の車両基地は2号線と共用している。

1号線2号線と比較して、車体規格やトンネル断面積が小さい。営業最高速度は120km/h(車両最高速度は135km/h)で、2021年の18号線開業までは地下路線としては中国本土最速であった。

路線データ

3号線の路線図。

沿革

計画

  • 1997年 - 『広州市城市快速軌道交通線網規劃研究(最終報告)』が発表。
当時の計画では、地下鉄5号線は環状線として計画されていたが、そのうちの体育西路 - 客村間が現在における3号線の一部に当たる。
  • 2000年 - 2000年計画案が発表。
当時、それまで広州市の南隣に位置していた番禺市が広州市番禺区として編入され、天河区西部の開発が始まった。このため当路線は広州東駅から番禺広場までの新線に独立して計画されることになった。同時に体育西路 - 天河バスターミナル間の支線、新白雲国際空港広州東駅を結ぶ空港快速線の計画が浮上した。
  • 2003年 - 2003年計画案が発表。
当案では、空港快速線は3号線に統合され、白雲山の東側を通るルートに改められた。南側の終点は番禺広場の東にある広州ニュータウンを経て、南沙までに延長された。

建設

この駅が初めて竣工された駅となった。大塘駅は3台のトンネルボーリングマシンの起点となり、工程を制御する役割を果たした。
該当駅は本線と支線が分岐する駅であり、既存路線である1号線の80cm下にホームが設けられた。

運営

2007年、体育西路駅的5番線ホーム。
開業当初は3両編成が使用されていた。
運行系統は天河バスターミナル駅 - 番禺広場間、広州東駅 - 体育西路間に改められ、体育西路駅で系統が分断される。廈車両基地も正式に共用された。
一期区間の開通後も3両編成が使用され、計画では列車間隔を3分まで短縮し、運転本数を増やすことで輸送力を賄う「小編組、高密度」を宣伝した。この設計思想はその後の4号線5号線6号線そして広仏線等の建設に影響した。
  • 2007年5月14日 - 北延伸線(もともとの空港快速線)は17.03kmの高架区間を全て地下区間に変更。
これにより広州市政府は10億元の追加投資をし、9ヶ月の工期延長となった。また投資額を抑えるため、もともとあった快速運転の設計は取り消され、空港快速線としてのサービスは実現できなくなった。
3月21日早朝、広州のマスコミ記者は3号線の廈車両基地で、既存の3両編成を連結して6両編成する工程を取材。
午後2時、機場南 - 広州東駅間が開業し、広州東駅 - 体育西路間の系統が機場南駅まで延伸。
これにより、乗換駅である体育西路駅の混雑緩和が確認できた。

駅一覧

色:各駅停車の通常運転系統、●色:通勤ラッシュ特定区間。
●:両方面行き、▲:片方面行き、△:片方面行きの終着駅(降車のみ)、|:経由せず。
駅名欄の背景色がで、駅名が斜体字で表示されている駅は未開業の駅であることを表す。駅名は仮称で、駅番号は仮番号である。
区間番号は「運行形態」と合わせて説明するためのもので、業務中に使用されているものではない。
通勤ラッシュ特定区間通常各駅停車駅番号駅名営業
キロ
駅間
キロ
接続路線・備考所在地
(14-13)(12-11)(10)(9-7)(6-3)(2)(1)北線支線本線日本語簡体字中国語英語
330機場北駅机场北站Airport North58.81.2広州白雲国際空港 ターミナル2
22号線 芳白都市間鉄道(未開業)
広仏環状線 白雲機場北駅
広東省広州市花都区
329機場南駅机场南站Airport South57.63.5広州白雲国際空港 ターミナル1
22号線 芳白都市間鉄道(未開業)
広仏環状線 白雲機場南駅(未開業)
穂深都市間鉄道 白雲機場南駅(未開業)
328高増駅高增站Gaozeng54.12.49号線 911白雲区
327人和駅人和站Renhe51.75.422号線 芳白都市間鉄道(未開業)
326竜帰駅龙归站Longgui46.36.3 
325嘉禾望崗駅嘉禾望岗站Jiahewanggang40.02.12号線 224
14号線 1401
324白雲大道北駅白云大道北站Baiyundadaobei37.90.9 
323永泰駅永泰站Yongtai37.03.4 
322同和駅同和站Tonghe33.61.4 
321京渓南方医院駅京溪南方医院站Jingxi Nanfang Hospital32.21.3 
320梅花園駅梅花园站Meihuayuan30.91.9 
319燕塘駅燕塘站Yantang29.01.06号線 620天河区
318広州東駅广州东站Guangzhou East Railway Station28.01.11号線 116
11号線(未開業)
18号線 広花都市間鉄道(未開業)
中国国鉄 広州東駅
穂深都市間鉄道 広州東駅
317林和西駅林和西站Linhexi26.91.2APM線 APM09
316天河バスターミナル駅天河客运站Tianhe Coach Terminal33.02.46号線 621
315五山駅五山站Wushan30.61.6 
314華師駅华师站South China Normal University29.00.911号線(未開業)
313崗頂駅岗顶站Ganding28.10.8 
312石牌橋駅石牌桥站Shipanqiao27.31.6 
311体育西路駅体育西路站Tiyu Xilu25.71.31号線 114
10号線 天河路駅(未開業)
13号線 花城広場北駅[注 1](未開業)
310珠江新城駅珠江新城站Zhujiang New Town24.41.55号線 513
309広州塔駅广州塔站Canton Tower22.91.2APM線 APM01
海珠有軌1号線 THZ101
12号線 嶺南広場駅[注 1](未開業)
海珠区
308客村駅客村站Kecun21.72.18号線 823
307大塘駅大塘站Datang19.62.611号線(未開業)
306沥滘站Lijiao17.01.8広仏線 GF25
305厦滘站Xiajiao15.22.2 番禺区
304大石駅大石站Dashi13.03.1 広仏環状線 大石駅(未開業)
303漢渓長隆駅汉溪长隆站Hanxi Changlong9.96.27号線 705
広恵都市間鉄道 広州長隆駅(未開業)
302市橋駅市桥站Shiqiao3.73.7 
301番禺広場駅番禺广场站Panyu Square0.000.0018号線 1803
22号線 2201
301-1番禺バスターミナル駅番禺客运站Panyu Coach Terminal未開業
301-2広州新城西駅广州新城西站Guangzhou Xinchengxi
301-3金光大道駅金光大道站Jinguang Dadao
301-4海傍駅海傍站Haibang4号線 414

運行形態

プロジェクターによる発車標体育西路駅4番線にて)。
行先・系統・次の停車駅・発車時刻を表示する。

通常運転系統

3号線は機場北 - 体育西路 - 番禺広場間を本線、体育西路 - 天河バスターミナル間を支線とする。そのうち、本線の機場北 - 広州東駅間を北延伸線ともいう。

現在、各駅停車の通常運転系統は下記通り。

終日運転。
終日運転。
平日昼間非ラッシュ、夜ラッシュおよび休日・祝日運転。[注 2] [注 3]

今後通常運転区間が変更される可能性がある。[6]

通勤ラッシュ特定区間

通勤ラッシュによる混雑を解消するため、下記の通勤ラッシュ特定区間が運転される。

区間番号は駅一覧表と合わせて説明するためのもので、業務中に使用されているものではない。
  • 機場北 330大石 304(1)
平日朝ラッシュに運転。折り返し各駅停車。[7]
  • 同和 322 ⇋ 体育西路 311(2)
平日朝ラッシュに運転。同和駅待避線や嘉禾車両基地を出て、同和駅より運転開始し、体育西路まで折り返し各駅停車。2018年9月25日当初は同和 - 番禺広場間であったが[8][9]、本線通し運転が恒常化以来、体育西路まで短縮。
  • 竜帰 326 / 嘉禾望崗 325 / 同和 322 / 天河バスターミナル 316 → 大石 304(3-6)
平日朝ラッシュに運転。2018年9月25日当初は同和 → 大石間のみ。2018年9月25日に同和 - 番禺広場間折り返し運転開始後、朝8時前後の列車3本が竜帰(1本)/嘉禾望崗(2班) → 大石間に調整。天河バスターミナル → 大石間は平日約08:18に1本のみ。運転完了後、列車は通常運転かサービス終了する。
  • 大石 304 / 廈滘 305 / 客村 308 → 天河バスターミナル 316(7-9)
毎日朝・夜ラッシュに運転。大石駅待避線、客村駅待避線や廈滘車両基地を出て運転開始。
  • 体育西路 311 → 番禺広場 301(10)
毎日朝・夜ラッシュに運転。一部の列車は天河バスターミナル駅で折り返し後、途中各駅を通過し、体育西路より運転開始。
  • 林和西 317 / 広州東駅 318 → 機場北 330(11-12)
平日夜ラッシュに運転。大石駅待避線や廈滘車両基地を出て、途中各駅を通過し、林和西もしくは広州東駅より運転開始し、機場北まで各駅停車。その後、嘉禾基地に回送。
  • 番禺広場 301 / 体育西路 311 → 嘉禾望崗 325(13-14)
機場北方面の終電、嘉禾望崗でサービス終了。その後、嘉禾基地に回送。

利用状況

B1型車両内の旧式ロードマップ
手荷物棚
車内

3号線は広州の新中心軸から、南北、東方向に伸びている。新中心軸にある天河中央オフィス街(天河北、珠江新城)、海珠区、白雲区東部と番禺区の中心にある各ベッドタウンを直結しており、オフィス街に新中心軸の主要なランドマーク(花城広場、広州塔、海珠湖等)がある。また、支線は天河区の西部にある石牌崗頂オフィス街と石牌文教地区を結ぶ。同時に、3号線(北区間)は広州白雲国際空港への空港連絡鉄道として機能しており、また広州の国鉄ターミナル駅の一つである広州東駅にも接続している。南北の起終点にある白雲区、花都区と番禺区は、3号線沿線の各駅にバス路線が接続している。

そのため3号線の開通後は広州市で最も重要な南北交通の大動脈となり、多くの乗客が利用する。2006年に番禺広場まで延伸開業されて以降、ラッシュ時の列車は混雑している。3号線の1日平均輸送量が150万人を超過しており、そのうち番禺広場から天河バスターミナル駅までの本線でも100万人を超えている。また、3号線に近接している広州大道等の主要幹線道路がラッシュ時に深刻な交通渋滞が発生していることもあり、地下鉄に乗り換えた市民も少なくない。

3号線の輸送量は2号線と同じ程度であるが、3号線はB型車両を採用しており、1編成あたりの輸送力は2号線で採用しているA型車両の約72%に過ぎない。したがって、3号線は終日輸送量が高いままであり、広州地下鉄で最も混雑している路線の一つになっている。3号線は朝夕ラッシュ時に輸送力を増やすための数々の措置を講じているが、依然として需要に応えることはできていない。朝ラッシュ時の列車は非常に混雑しており、市中心部の体育西路駅に近づくに連れて列車が混雑する。ラッシュ時に入場規制を実施する駅数は広州地下鉄で最多であり、市内中心部である天河区の各駅で積み残しが常態化している。なお、3号線の乗客の流れは極めて不均衡で、輸送力の浪費が激しいといわれる。2011年、朝ラッシュ時に77%の流れが市内中心部に向かい、潮汐型にみえる。[10]

  • 2014年6月 - 3号線朝ラッシュ時客村 - 広州塔站間で最大満車率136%に達した。2018年3月市内中心部方面はすべて満車率が100%を超え、燕塘 - 広州東駅間で最大満車率は120%に達した。[11]
  • 2019年12月31日夜 - 総計乗降者数は275.9万人で、広州地下鉄の過去最高を記録した。[12]
  • 2020年 - 新型コロナウィルス感染症の影響受け、減少傾向であったが、2012年度から再度増加傾向である。1日1キロ平均乗降者数は2.28万人で、中国本土において第5位。[13]
  • 2021年 - 本線-支線直通の1日平均乗降者数は105.67万人、北線は68.90万人で、合わせて広州地下鉄のトップを占めたという。[14]

使用車両

内部型番製造所編成製造時間列車数
B1シーメンス南車株洲機車3B+3B(Mcp+T+Mcp=Mcp+T+Mcp)2005~200740列[注 4]
B2中車株洲機車6B(Mc+Tp+M+M+Tp+Mc)2009~201125列
B42011~201226列
B102021~10列[15]
現在不明中車長春客車現在不明18列[16]

開業当初はシーメンス南車株洲機車製の3両編成の車両(B1型)を使用していた。これは中国本土で運転速度120㎞/hを超えた初の列車であり、製造数総計40列120両(3両編成)。しかし3両では混雑が激しく、2010年から3両編成を2本連結して6両で使用している。この場合、3両目と4両目の間は車内での通り抜けはできない。後に増備されたB2型の車両25列150両、B4型の車両26列156両およびB10型の車両10列60両は6両固定となっている。[1][2]現在在籍列車71列。

2019年5月末、3号線東延伸線工事の一部分として、B10型の新列車10列を調達。[15]該当調達案件は中車株洲機車が落札。B10型はB2型、B4型と外見の類似性を持ち、ドアの上にLCDスクリーンが設けられている。その第1列(03x143-144)は2021年11月に嘉禾車両基地に運送済みで、その後厦滘車両基地で調整される。[17]

2019年5月初、広州地下鉄は3号線に使用する新型列車18列を再び調達。[18][16]該当調達案件は中車長春客車が落札。

B1型
B2型
B4型
B10型

事故・不祥事

安全検査会社が6か所を調べた結果、1か所のみ基準を満たしていたが、その他の箇所については、基準値を大きく下回っていたという。にもかかわらず、地下鉄会社は構造上の問題はなく、安全であり合格範囲として引き渡され、予定通り10月30日に当該区間を含む機場南 - 広州東駅間を開業することにした。[24][25]
  • 2012年10月12日9時21分 - 北延伸線嘉禾望崗 - 竜帰下り区間の線路が地面の採掘機に侵入され、列車は2列破損し運休。[26]
  • 2013年10月2日9時08分 - 北延伸線白雲大道北駅付近で採掘機侵入事故が再度発生し[27]、列車は衝突回避に緊急停車[28]。白雲大道北 - 永泰間運休し、9时52分に再開。
  • 2015年3月19日7時40分 - 北延伸線白雲大道北 - 永泰間に通信障害が発生し40分間運転見合わせ。[29]
  • 2015年4月25日17時56分 - 客村 - 天河バスターミナル間に通信障害が発生し、発射間隔が10-20分間まで延長。18时30分に回復。[30]
  • 2022年5月11日18点24分 - 通信障害が発生し、一部の駅を通過。19点02分に通信障害を排除。[31]

今後の発展

東延伸線

3号線東延伸線は番禺広場駅が起点であり、東へ向かい、4号線海傍駅に至る。全長9.58kmの地下線で、平均駅間距離は2.38km、最大駅間距離は3.04km(番禺バスターミナル - 広州新城西間)、最大駅間距離は1.9km(広州新城西 - 金光大道間)である。4駅、1停車場が設けられ、そのうち海傍駅が乗換駅となる。

現在、該当路線は広州市第三期(2015-2025)軌道交通計画案に入り、2017年3月下旬に国家発改委に批准された。工事可決報告も2018年1月上旬に出されたという。[32][33]

  • 2018年11月19日 - 東延伸線が着工。[34]
  • 2020年10月 - 東延伸線の掘進が開始。[35]
  • 2021年12月17日 - 番禺広場 - 番禺バスターミナル間トンネルが貫通。[36]
  • 2022年6月 - 番禺広場 - 広州新城西間が貫通。[37]
  • 2022年7月 - レール敷設が開始。[38]
  • 2022年9月 - 広州新城西駅構造工事が完了。[39]
  • 2022年10月 - 区間トンネルが全て貫通。[40]

東再延伸線

2007年東延伸線計画案では、海鷗島まで延伸する計画はあったが、海鷗島の自然環境への影響が懸念されている。2016年に「54か所江心島保護計画」が挙げられ、2017年2月15日、当局に東再延伸線の建設が確認された。[41]しかし、東再延伸線について現在詳しい計画はまだ出されていない。[32]

支線の路線切り替え

3号線支線の路線切り替え

広州市第三期(2015-2025)軌道交通計画案によると、今後3号線支線(石牌橋 - 天河バスターミナル間)は3号線から切り離され、新築の10号線に結び、10号線の一部になる。支線は天河路体育東路交差点の東側・BRT石牌橋バス停の西側で分断される。しかし3号線建設当初、支線を切り替える条件を一切残さなかったため、天河路駅を新築しなければならない見込みである。路線切り替え後、支線体育西路 - 石牌橋間のうち体育西路行きの線路は連絡線となり、反対の石牌橋行きの線路は廃棄される予定である。[42]

該当工事は2017年3月下旬に国家発改委に批准され、2018年11月19日に着工。

注釈

出典

外部リンク