平本蓮

日本の総合格闘家 (1998-)

平本 蓮(ひらもと れん、1998年6月27日 – )は、日本男性プロ総合格闘家、元キックボクサー東京都足立区出身。剛毅會所属。弟は格闘家の平本丈

平本 蓮
本名平本 蓮
(ひらもと れん)
生年月日 (1998-06-27) 1998年6月27日(26歳)
出身地東京都足立区
通称新生K-1の申し子[1]
美しきドブネズミ[2]
国籍日本の旗 日本
身長174 cm (5 ft 9 in)[3]
体重66.0 kg (146 lb)[3]
階級ライト級
スーパーライト級
(キックボクシング)
フェザー級
(総合格闘技)
リーチ179 cm (70 in)[3]
スタイルキックボクシング
ボクシング
空手
スタンスサウスポー
チームK-1ジム総本部チームペガサス
→ AXジム[4]
→THE PAN DEMONIUM
ルーファスポーツ
→剛毅會
師匠岩崎達也[5]
現役期間2015年 -
総合格闘技記録
試合数6
勝利3
判定3
敗戦3
ノックアウト1
判定2
キックボクシング記録
試合数15
勝利11
ノックアウト6
敗戦4
ノックアウト0
引き分け0
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平本蓮 & 平本丈 公式
YouTube
チャンネル
活動期間2021年 -
ジャンル格闘技
ブログ
登録者数9.5万人
総再生回数1161万回
チャンネル登録者数・総再生回数は
2024年1月27日時点。
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12歳で全国U-15ジュニアボクシング大会優勝、高校1年生でK-1甲子園2014 -65kg級優勝、高校3年生でK-1ライト級世界トーナメント準優勝。22歳で総合格闘技に転向した[6]

来歴

ボクシング経験のある父の勧めで小学生の時にキックボクシングを始め、ジュニアキックで活躍[7]。12歳の時に全国U-15ジュニアボクシング大会で優勝するなどジュニアボクシングでも活躍[8]K-1が下火になり消滅したことで一時はボクシングへの転向を考えるが、中国と韓国の実業家からK-1の権利を借りて運営する新生K-1という新たな団体が誕生したことで目標が定まり転向を思いとどまった[7]

新生K-1・Krush

2014年11月3日、K-1 WORLD GPの旗揚げ戦にて行われたK-1甲子園2014 -65kgの決勝戦で佐野天馬を破り、高校1年生でK-1甲子園優勝を果たした[9]

2015年1月18日、 K-1 WORLD GP 2015 〜-60kg初代王座決定トーナメント〜でプロデビュー。石川祐樹にKO勝ち。

2015年9月22日、プロ4戦目でK-1 WORLD GP 2015 IN JAPAN~SURVIVAL WARS~のメインイベントで元Krushウェルター級王者の木村ミノルと対戦し、2ラウンドにダウンを奪われ判定負けを喫した。

2015年11月21日、K-1 WORLD GP 2015 IN JAPAN 〜THE CHAMPIONSHIP〜でマサロ・グランダーと対戦し判定負け。

2016年1月17日、Krush.62にて、階級を-63kg(後のライト級)に下げて第4代Krush -63kg王座決定トーナメントに出場し、1回戦で原田ヨシキにKO勝ち。

2016年3月20日、Krush.64の第4代Krush -63kg王座決定トーナメント準決勝で泰斗にダウンを奪って3-0の判定勝ち。

2016年6月12日、Krush.66のKrush -63kg王座決定トーナメント決勝戦で佐々木大蔵と対戦し、0-2の判定負け。

2017年2月25日、K-1 WORLD GP 初代ライト級王座決定トーナメントに出場。1回戦でブリース・デルバールと対戦し判定勝ち。続く準決勝でゴンナパー・ウィラサクレックと対戦し、2度ダウンを奪いKO勝ち。決勝ではウェイ・ルイと対戦し、ローキックを中心とした組み立てで互角の戦いを見せるが1-2の判定で敗れ王座獲得に失敗した。

2017年11月23日、K-1 WORLD GP 2017 JAPAN ~初代ヘビー級王座決定トーナメント~で階級をスーパーライト級(65kg)に戻し、1年半前に敗れた佐々木大蔵と再戦。試合中盤は苦しい展開となるが、3Rに右ストレートでダウンを奪うと、さらに右フックで2度目のダウンを奪い判定勝ちを収め、リベンジを果たした。

2018年3月21日、K-1 WORLD GP 2018 JAPAN ~K’FESTA.1~で元K-1 WORLD GPスーパーライト級王者のゲーオ・ウィラサクレックと対戦し、2Rに左フックからの右ストレートでダウンを奪うと、さらに左フックでダウンを奪ってKO勝利を収めた[10]

K-1王者ゲーオにKO勝利したことでタイトル目前だったが、この頃から平本は『キックボクシング業界の将来性の無さ[11]』や『K-1ファイター達のファイトマネーの安さ[12][13][14]【※1】』などの理由から、19歳ですでに新生K-1離脱の意思を固めており、『K-1をやめる場合、最後の試合から1年間、他団体で試合を行えない』というK-1の長期契約縛りや、さらに長期に渡るK-1ジムとの契約を消化するために、1年以上試合が出来ずに苦しい思いをしたことを後に明かしている。そのため、19歳から21歳までの約1年9ヶ月間、試合から遠ざかることとなった。

2019年11月1日、K-1の契約とK-1所属ジム契約が終わりフリーになったことを自身の公式SNSで報告した[15]

【※1】 この日本のキックボクサー達のファイトマネーの安さ、年収の低さは度々至る所で話題になっており[16][17][18]、元K-1王者の安保瑠輝也も自身のYouTubeチャンネルにて「ファイトマネーが3万円、5万円なんてごく当たり前の世界、割に合わない。頑張った選手の中の数人がようやくK-1王者になって年間3~4試合してもサラリーマンの平均年収(300~400万円)くらいしか稼げない。(自分で稼いだファイトマネーではなく、スポンサーに食べさせてもらっている選手はいるけど、)戦うことの対価を貰う商売だからK-1王者が戦うことの価値は一般サラリーマンと同じ」と語っている[19]。さらに安保はK-1を辞めて総合格闘技団体であるRIZINに移籍して第3戦目にあたる久保優太戦で総合格闘技ルールで勝利した場合に、ファイトマネーが自身のキャリアの中で初めて1000万円台の大台に乗ることを明かしており、「K-1時代では考えられない金額だな。これでやっと自分を格闘家だと名乗れる」と語っている[20]。また、国内ではK-1と双璧をなす人気キック団体RISEのライト級王者である白鳥大珠も、RISEでデビューした自身の初任給(ファイトマネー)は3万円だったと平本や安保と同様の発言をしており[21]芦澤竜誠もK-1とKrushでトップクラスの数字を6年間上げ続けてもファイトマネーがまともな額に一切ならないとブログ[22]やTwitter・Instagramライブで怒りながら何度も話している。現在のK-1でNo.1の実績を上げているK-1王者 野杁正明も13年以上活躍してもスポンサーに支えてもらう生活で、「正直に言うと、僕はK-1のファイトマネーだけでは生活できてない」と明かしている[23]。NKB2階級制覇のキックボクサー高橋亮も「デビューしたての頃は"夢"しか見てなかった。 ただ練習して強くなればコレで飯が食えると思ってた。 ベルトを取れば少しはいい生活が送れると思ってた。 あの時の無知で無能な自分を蹴ってやりたい」と投稿している[24]。そのため、平本がTwitterで暴露していたキックボクサーの給料事情はかなり信憑性の高い情報であるといえる[25][26][27]。なお、平本自身は、RIZINに移籍して第4戦目にあたる弥益ドミネーター聡志戦の時点で、RIZINでの1試合の純粋なファイトマネーが「K-1王者の20試合分のファイトマネー」になったことをTwitterで報告している[28]

RIZIN

2019年11月、RIZINと正式に契約。

2019年12月29日、BELLATOR JAPAN内のRIZIN提供試合にて、芦田崇宏とキックボクシングルールで対戦してTKO勝ち。試合後のマイクでは、「(K-1の契約縛りで)しばらく試合できない期間があって、このまま一生試合できないんじゃないかと思った。これからは、RIZINの看板選手になれるように頑張ります」と泣きながら話した。試合前インタビューでは、総合格闘技への転向を見越して総合の練習をしていたことを明かした。

2020年8月、RIZIN公式YouTubeチャンネルの生放送番組『榊原信行に呼び出されました』に出演し、「キックボクシングは終わる。この先絶対。先が無い」「キックをアメリカで流行らせるのは絶対に無理だし、どんなにキックで凄い選手になったとしても、どれだけキックを頑張っても、レクリエーションタイム(前座や余興)にしかならない」、「キック界は潰れる。現実的にキックは選手が金銭的にも続けられるかどうかすら分からない」などとキック業界の問題点を話すと共に、「ボクシングよりキックが面白い。でも総合格闘技が一番面白い。もっと早く総合をやればよかった。もうキックはやらないです。次から総合格闘技をやります」と話し、総合格闘家への完全転向を発表した[映像 1]

2020年12月31日、総合格闘技転向初戦となったRIZIN.26にて萩原京平と対戦し、2Rにマウントポジションからパンチの連打を浴びせられると陣営からタオルが投入されTKO負けを喫した[29]。試合前から両者舌戦を繰り広げ話題を呼んでいた[30]。この試合で平本は、萩原の膝蹴りで額の頭蓋骨を陥没骨折し、「会場で救急車を呼ぶのが恥ずかしくて自宅から自分で救急車を呼んで入院した。初めて初日の出を病院で迎えた。人生でこんな敗北感を味わったのは初めてで本当に悔しかった」と話した[31][試合映像 1][補足映像 1]

2022年3月6日、RIZIN LANDMARK vol.2鈴木千裕と対戦し、1R早々の打ち合いでフラッシュダウンを奪われるなど劣勢な展開が続き、0-3の判定負けを喫した[32][試合映像 2][補足映像 2]

2022年7月2日、RIZIN.36で元SBスーパーライト級王者の鈴木博昭と対戦し、2-1の判定勝ちを収めた[33][補足映像 3]

2022年11月6日、RIZIN LANDMARK 4で元DEEPフェザー級王者の弥益ドミネーター聡志と70kg契約で対戦。弥益のテイクダウンを防いで打撃を当て、3-0の判定勝ちを収めた[34][35]。この試合は平本が怪我で体重を落とせないため、直前で契約体重が66kgから70kgに変更された。[試合映像 3][補足映像 4]

2022年12月31日、RIZIN.40で元ラジャダムナン・スタジアム認定ライト級王者の梅野源治と3分2Rボクシングルールのエキシビションマッチを行い、判定無しの引き分け[36][試合映像 4][補足映像 5]

2023年4月29日、RIZIN LANDMARK 5で、元RIZINフェザー級王者の斎藤裕と対戦し、再三のテイクダウンを凌ぐも攻撃に転じることが出来ず、1-2の判定負けを喫した[37][試合映像 5][補足映像 6]

2023年12月31日、RIZIN.45で、YA-MANと対戦し、白熱した展開の中で競り勝ち、3-0の判定勝ちを収めた[38][試合映像 6][試合映像 7][補足映像 7]

2024年7月28日、超RIZIN.3朝倉未来と対戦予定。

人物

  • 母親の影響でTHE BLUE HEARTSTHE HIGH-LOWSのファンであり、入場曲に日曜日よりの使者TRAIN-TRAINリンダリンダを使用している。
  • 小学校6年生の時に那須川天心が当時平本が所属していたキックボクシングジムに入門してきて以来親交があり、ジュニア時代に試合で対戦したこともある。しかしその後、平本と那須川の父との関係が悪化し、さらに2023年にはTwitterで那須川天心が呟いた内容に平本がXスペースで激怒して、「アイツとは縁を切りました。男なのにグチグチグチグチ言ってくるんじゃねえよ、バカが!」などと発言して、那須川との関係は悪化している[39]
  • 挑発的な言動でも知られる[40]
  • 憧れの選手として、魔裟斗[41]ゲーオ・ウィラサクレック[42]の名前を挙げている。
  • その後、魔裟斗に関しては、「それは高校1年の頃の話。20歳を越えた頃から色々気付いてきて、魔裟斗をだんだん嫌いになった。シンプルに魔裟斗は見る目が無い。予想も毎回外す」「技術面もライバルの佐藤嘉洋選手の方が上手かった。魔裟斗を崇める必要なんて無い。なんであんなに偉そうなのか。この前会った時に、刺青入れすぎ、と言われたのでムカついて無視した。もうアイツのことはどうでもいい」[43]、「現役時代に30歳近くになっても相手を、ブンブンうるせえハエがよぉ!とか言ってた魔裟斗に文句を言われたくない」「今の格闘技界はあんたの居場所じゃない」「自分がやってないのに今の選手に口出ししたりする『老害』」[44]と言い放った。さらにTwitterでも「過去の名前で生きてるような今を生きてない人間」「小林雅人お前は黙れ」「格闘老害消えろや、俺らの時代にテメェらいらねえんだよ」[45]などと立て続けに厳しい言葉を放ち続け、今はむしろ自身の嫌いなタイプの人間だとしている。
  • 2023年12月17日に配信されたRIZINのネット番組、『アベマでRIZIN 5minutes』において、「僕も二重人格なんで自分のことがよくわからなくなる。」「俺は何者なんだろうと思うことがある。」と発言している。[1]

密着動画

  • RIZIN公式YouTubeチャンネルによる、平本蓮の密着動画『Preparation』(2020) [映像 2]

戦績

プロ総合格闘技

総合格闘技 戦績
6 試合(T)KO一本判定その他引き分け無効試合
3003000
31020
勝敗対戦相手試合結果大会名開催年月日
 朝倉未来試合前超RIZIN.32024年7月28日
YA-MAN5分3R終了 判定3-0 RIZIN.452023年12月31日
×斎藤裕5分3R終了 判定1-2RIZIN LANDMARK 52023年4月29日
弥益ドミネーター聡志5分3R終了 判定3-0RIZIN LANDMARK 42022年11月6日
鈴木博昭5分3R終了 判定2-1RIZIN.362022年7月2日
×鈴木千裕5分3R終了 判定0-3RIZIN LANDMARK vol.22022年3月6日
×萩原京平2R 1:29 TKO(グラウンドパンチRIZIN.262020年12月31日

プロキックボクシング

キックボクシング 戦績
15 試合(T)KO判定その他引き分け無効試合
1165000
4040
勝敗対戦相手試合結果大会名開催年月日
芦田崇宏1R 2分45秒 TKO(3ダウン:右ストレート)BELLATOR JAPAN2019年12月29日
ゲーオ・ウィラサクレック2R 2分18秒 KO(左フック)K-1 WORLD GP 2018 JAPAN ~K’FESTA.1~2018年3月21日
佐々木大蔵3R終了 判定3-0K-1 WORLD GP 2017 JAPAN ~初代ヘビー級王座決定トーナメント~2017年11月23日
ウマル・パスハエフ3R終了 判定3-0K-1 WORLD GP 2017 JAPAN ~第2代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント~2017年06月18日
×ウェイ・ルイ3R終了 判定1-2K-1 WORLD GP 2017 JAPAN ~初代ライト級王座決定トーナメント~
【K-1 WORLD GP 初代ライト級王座決定トーナメント決勝戦】
2017年2月25日
ゴンナパー・ウィラサクレック英語版1R 1分14秒 KO(2ダウン:左ストレート)K-1 WORLD GP 2017 JAPAN ~初代ライト級王座決定トーナメント~
【K-1 WORLD GP 初代ライト級王座決定トーナメント準決勝】
2017年2月25日
ブリース・デルバール英語版3R終了 判定2-0K-1 WORLD GP 2017 JAPAN ~初代ライト級王座決定トーナメント~
【K-1 WORLD GP 初代ライト級王座決定トーナメント1回戦】
2017年2月25日
×佐々木大蔵3R終了 判定0-2Krush.66
【第4代Krush -63kg王座決定トーナメント決勝戦】
2016年6月12日
泰斗3R終了 判定3-0Krush.64
【第4代Krush -63kg王座決定トーナメント準決勝】
2016年3月20日
原田ヨシキ2R 1分11秒 KO(左フック)Krush.62
【第4代Krush -63kg王座決定トーナメント1回戦】
2016年1月17日
×マサロ・グランダー3R終了 判定0-2K-1 WORLD GP 2015 IN JAPAN 〜THE CHAMPIONSHIP〜2015年11月21日
×木村ミノル3R終了 判定0-3K-1 WORLD GP 2015 〜SURVIVAL WARS〜2015年9月22日
野口陽平3R終了 判定3-0K-1 WORLD GP 2015 〜-70kg初代王座決定トーナメント〜2015年7月4日
飯塚祐己1R 1分40秒 KO(右ストレート)K-1 WORLD GP 2015 〜-55kg初代王座決定トーナメント〜2015年4月19日
石川祐樹1R 1分25秒 KO(左フック)K-1 WORLD GP 2015 〜-60kg初代王座決定トーナメント〜2015年1月18日

エキシビション

勝敗対戦相手試合結果大会名開催年月日
梅野源治3分2R終了 判定なしRIZIN.402022年12月31日
近藤魁成2分3R終了 判定なしKrush.922018年8月18日

入場曲

獲得タイトル

ボクシング
キックボクシング
  • WINDY SUPER FIGHT 40kg級王座(2009年)
  • KAMINARIMON 40kg級王座(2010年)
  • WINDY SUPER FIGHT 45kg級王座(2010年)
  • M-1ジュニア45kg級王座(2010年)
  • M-1ジュニア55kg級王座(2011年)
  • 第2回 J-NETWORKアマチュアチャンピオンシップトーナメント Aリーグ ウェルター級 優勝(2013年)
  • K-1甲子園2014 -65kg 優勝(2014年)
  • K-1 WORLD GP 初代ライト級王座決定トーナメント準優勝 (2017年)

脚注

出典

試合映像

補足映像

映像

関連項目

外部リンク