女川駅

宮城県牡鹿郡女川町女川浜にある東日本旅客鉄道の駅

女川駅(おながわえき)は、宮城県牡鹿郡女川町女川浜字大原にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)石巻線。同線の終着駅となっている。

女川駅
駅舎(2024年4月)
おながわ
Onagawa
浦宿 (2.3 km)
地図
宮城県牡鹿郡女川町女川2丁目3番地2[2][3]
北緯38度26分48.3秒 東経141度26分38.3秒 / 北緯38.446750度 東経141.443972度 / 38.446750; 141.443972 東経141度26分38.3秒 / 北緯38.446750度 東経141.443972度 / 38.446750; 141.443972
所属事業者東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線石巻線[1]
仙石東北ライン含む)
キロ程44.7 km(小牛田起点)
仙台から塩釜矢本経由で64.0 km
電報略号オハ
駅構造地上駅
ホーム1面1線
乗車人員
-統計年度-
177人/日(降車客含まず)
-2022年-
開業年月日1939年昭和14年)10月7日[4]
備考業務委託駅
テンプレートを表示
女川駅
おながわ
Onagawa
(1.4 km) 女川港
所属事業者日本国有鉄道(国鉄)
所属路線石巻線(貨物支線)
キロ程0.0 km(女川起点)
開業年月日1958年(昭和33年)8月11日[4]
廃止年月日1980年(昭和55年)8月1日[4]
テンプレートを表示
女川駅 駅舎
女川町温泉温浴施設 ゆぽっぽ
情報
用途駅舎、公衆浴場[2]
設計者
構造設計者星野建築構造設計事務所[2]
設備設計者知久設備計画研究所[2]
施工
建築主女川町[2]
事業主体女川町[2]
管理運営女川町、東日本旅客鉄道[2]
構造形式
敷地面積4,250.61 m² [2]
建築面積599.91 m² [2]
建蔽率:14.11%(許容:208%)[2]
延床面積899.51 m² [2]
容積率:21.16%(許容:60%)[2]
状態完成
階数地上3階[2]
高さ
  • 最高高:14,100 mm[2]
  • 軒高:9,830 mm[2]
  • 階高:3,400 mm(2階休憩所)[2]
  • 天井高:2,600 mm(1階ギャラリー)[2]
  • 主なスパン:4,500×9,500 mm[2]
エレベーター数11人乗り45 m/分×1台(常用)[2]
着工2014年平成26年)3月[2]
竣工2015年(平成27年)2月[2]
開館開所2015年(平成27年)3月21日[1]
所在地986-2261
宮城県牡鹿郡女川町女川2丁目3番地2[3][2]
テンプレートを表示

歴史

全ての座標を示した地図 - OSM
全座標を出力 - KML

駅構造

単式ホーム1面1線を有する地上駅。小牛田統括センター(石巻駅)が管理し、JR東日本東北総合サービスが受託する業務委託駅(早朝夜間駅員不在)。窓口・自動券売機設置。ホームの有効長は4両分。

駅舎は震災前より約150メートル内陸に移動し、地盤が約7メートルかさ上げされた場所に女川町が復興のシンボルとして、総工費8億5,086万1,800円をかけて[2]建設された[12][13]

鉄骨3階建て(屋根木造)の建物[2]に駅舎と町営の温浴施設「女川温泉ゆぽっぽ」が合築されており(1階:駅施設と温浴施設、2階:浴場と休憩施設、3階:展望フロア)、建築家の坂茂が設計を担当した[13][14]。羽を広げたウミネコをイメージしたのが特徴的で、白く大きな屋根は[14]正面性が強いシンメトリーな形態とし、背後の山並みを意識した浅い切妻造を採用している[12]

東日本大震災被災前

頭端式ホーム1面2線を有する地上駅(主に1番線使用)。駅舎とホームの間には18段の階段があったが、1960年(昭和35年)5月24日チリ地震津波到来の際に水が達した段には、青いラインが引かれていた。階段横には、車椅子対応型のエレベーターが2011年(平成23年)3月17日使用開始に向けて設置中だった[15]。2番線側には機回し線が敷設されており、2009年(平成21年)10月10日 - 12日の間に小牛田駅 - 当駅間で運行された「SLホエール号」のC11形蒸気機関車が機関車を付け替えるために使用された。

利用状況

JR東日本によると、2022年度(令和4年度)の1日平均乗車人員177人である[利用客数 1]

2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。

乗車人員推移
年度1日平均
乗車人員
出典
2000年(平成12年)521[利用客数 2]
2001年(平成13年)499[利用客数 3]
2002年(平成14年)468[利用客数 4]
2003年(平成15年)445[利用客数 5]
2004年(平成16年)428[利用客数 6]
2005年(平成17年)382[利用客数 7]
2006年(平成18年)347[利用客数 8]
2007年(平成19年)348[利用客数 9]
2008年(平成20年)348[利用客数 10]
2009年(平成21年)325[利用客数 11]
2010年(平成22年)314[利用客数 12]
2011年(平成23年)  
2012年(平成24年)54[利用客数 13]
2013年(平成25年)48[利用客数 14]
2014年(平成26年)62[利用客数 15]
2015年(平成27年)172[利用客数 16]
2016年(平成28年)206[利用客数 17]
2017年(平成29年)222[利用客数 18]
2018年(平成30年)222[利用客数 19]
2019年(令和元年)220[利用客数 20]
2020年(令和02年)164[利用客数 21]
2021年(令和03年)161[利用客数 22]
2022年(令和04年)177[利用客数 1]

駅周辺

女川湾の湾奥、女川漁港のある女川町の中心部に位置する。震災後に移設された女川駅から女川湾方面へ向かう通路沿いに商店街「シーパルピア女川」が整備された[16]

その他

  • 震災前は駅に隣接していた女川温泉ゆぽっぽには、JRより譲り受けた廃車車両(キハ40 519、「望郷山」と命名)があり、首都圏色に塗り直して内装をお座敷に改装し、休憩室として温泉利用者に開放されていた。車両はホームからも見ることができた。浴室内にはほっとゆだ駅と同様に列車の発車時刻を知らせる信号機があった。
  • 全国有数の港町である女川の玄関口であるとして2002年(平成14年)、東北の駅百選に選定された。
  • 東日本大震災被災前は、当駅 - 女川港間貨物支線跡は遊歩道になり同駅から東へ延びていた。また終点にあった魚市場は直接貨車へ魚介類の積み込みができるように段差になっており当時の面影が見られていた。

隣の駅

東日本旅客鉄道(JR東日本)
石巻線・仙石東北ライン
快速(赤快速)・普通
浦宿駅 - 女川駅

かつて存在した路線

日本国有鉄道
石巻線(貨物支線)
女川駅 - (女川港駅

脚注

記事本文

利用状況

参考文献

関連項目

外部リンク