女と男の観覧車

女と男の観覧車』(おんなとおとこのかんらんしゃ、Wonder Wheel)は2017年アメリカ合衆国ドラマ映画。監督はウディ・アレン、主演はケイト・ウィンスレットが務めた。

女と男の観覧車
Wonder Wheel
監督ウディ・アレン
脚本ウディ・アレン
製作レッティ・アロンソン
エリカ・アロンソン
エドワード・ワルソン
製作総指揮アダム・B・スターン
マーク・アタナシオ
ロナルド・L・シェ
出演者ケイト・ウィンスレット
ジャスティン・ティンバーレイク
ジュノー・テンプル
ジム・ベルーシ
撮影ヴィットリオ・ストラーロ
編集アリサ・レプセルター
製作会社アマゾン・スタジオズ
グラヴィエ・プロダクションズ
パーディド・プロダクションズ
配給アメリカ合衆国の旗 アマゾン・スタジオズ
日本の旗 ロングライド
公開アメリカ合衆国の旗 2017年12月1日
日本の旗 2018年6月23日
上映時間101分[1]
製作国アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語英語
製作費$25,000,000[2]
興行収入世界の旗 $15,889,124[3]
アメリカ合衆国の旗カナダの旗 $1,404,061[3]
日本の旗 6000万円[4]
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あらすじ

1950年代のコニー・アイランド[5]。ジニー・ラネルは遊園地のウェイトレスとして働いていた。ジニーの夫であるハンプティはメリー・ゴーランドの管理人であり、2人は平凡な生活を送っていた。ジニーは安定した生活に満足してはいたが、一方では、心のどこかでは平凡な日常を打破できるような刺激を求め続けていた。そんなある日、ジニーはライフガードのミッキーに出会った。彼が脚本家を目指していると知ったジニーは、あっという間に彼に魅了されてしまった。若い頃に女優を目指していたジニーは、ハリウッドでの華やかな生活に憧れており、彼と一緒になればその夢が叶うと思い込んだのである。それからというもの、ジニーはミッキーとの幸福な生活を夢見ながら日々を過ごしていた。ところが、疎遠だった義理の娘(キャロライナ)が実家に帰ってきたことで、運命の歯車が一気に狂っていく。

キャスト

製作

キャスティング

2016年7月、ケイト・ウィンスレットに本作への出演オファーが出ていると報じられた[6]。9月、ジム・ベルーシとジュノー・テンプルの出演が決まった[7]。ウディ・アレンはキャスティング作業に関して「私が最初にキャスティングしたのはケイト・ウィンスレットでした。それから、熟慮の末にジュノー・テンプルという若手の女優を起用しました。」「私がジム・ベルーシをハンプティ役に起用したのは、彼が役に完璧にハマると思ったからです。」と語っている[8]。また、ウィンスレットは「ジニーは私のキャリアの中で2番目の難役でした。ただ、今回の経験は本当に素晴らしいものでした」と語っている[9]

ジャスティン・ティンバーレイクの起用が決まったのは2016年7月のことであった[10]。アレンはティンバーテイクに関して「私は『1950年代のライフガードを演じられる面白い男は誰か』と考えました。座りながら脳内で話し合った結果、『ジャスティン・ティンバーレイクはどうか』という閃きを得たのです。」と語っている[8]。8月19日、トニー・シリコが本作に出演するとの報道があった[11]。9月9日、ジャック・ゴアがキャスト入りしたと報じられた[12]。23日、スティーヴ・シリッパの出演が決まったと報じられた[13]。28日、マックス・カセラが本作に起用されたとの報道があった[14]

撮影

本作の主要撮影は2016年9月15日にコニーアイランドで始まった[15]。撮影は同じブルックリン地区にあるヴィネガー・ヒルやブライトン・ビーチでも行われた[16][17]

公開・興行収入

2017年10月14日、本作はニューヨーク映画祭のクロージング作品として上映された[18]。12月1日、本作はアレン監督の82歳の誕生日に全米5館で限定公開され、公開初週末に12万5570ドル(1館当たり2万5114ドル)を稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場23位となった[19]。この数字はアレン監督の前作『カフェ・ソサエティ』の数字(35万9289ドル)の半分以下であった[20]

評価

本作に対する批評家の評価は芳しいものではないが、ケイト・ウィンスレットの演技は高く評価された[21]。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには160件のレビューがあり、批評家支持率は31%、平均点は10点満点で5点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「『女と男の観覧車』は魅力的な時代設定にチャーミングなキャストを集めた作品であるが、まとまりに欠ける作品であり、俳優たちの力を以てしても、作品に生命を十分に吹き込めなかった。」となっている[22]。また、Metacriticには38件のレビューがあり、加重平均値は45/100となっている[23]

なお、ウィンスレットは本作の演技で第21回ハリウッド映画賞の主演女優賞を受賞した[24]

日本公開

本作の日本語字幕は古田由紀子が担当している[25]

出典

外部リンク