国鉄リ1900形貨車

国鉄リ1900形貨車(こくてつリ1900がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)およびその前身である鉄道省等に在籍した12 t積みの土運である。

国鉄リ1900形貨車
基本情報
車種土運車
運用者鉄道省
運輸通信省
運輸省
日本国有鉄道
所有者鉄道省
運輸通信省
運輸省
日本国有鉄道
種車ツ3298形、ト10形(胆振縦貫鉄道
改造年1928年昭和3年)
改造数26両
消滅1957年(昭和32年)
主要諸元
車体色
軌間1,067 mm
全長7,620 mm
全幅2,337 mm
全高1,689 mm
荷重12 t
実容積6.3 m3
自重4.6 t - 5.4 t
走り装置シュー式
軸距3,505 mm
最高速度65 km/h
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概要

1928年(昭和3年)5月の車両称号規程改正によりツ3298形 23両がリ1900形(リ1900 - リ1922)に形式名変更された。ツ3298形(ツ3298 - ツ3327)は、北海道鉄道が天野工場にて製造した車両30両が1907年明治40年)7月1日に国有化され際定められた形式である。ツ3298形の製造数は30両であるがリ1900形へ引き継がれた車両数は23両であるのは既に7両が廃車になった為と思われる。

1944年(昭和19年)7月1日に胆振縦貫鉄道が戦時体制により国有化され、胆振縦貫鉄道に在籍していたト10形3両(ト10 - ト12→リ1923 - リ1925)は本形式へ編入された。

以上合計26両の車両が運用された。土運車ではあるが外観からは無蓋車との識別は困難である。

車体塗色は一色であり、寸法関係は、全長は7,620 mm、全幅は2,337 mm、全高は1,689 mm、実容積は6.3 m3、自重は4.6 t - 5.4 tである。

1957年(昭和32年)2月1日に最後まで在籍した1両(リ1914)が廃車になり形式消滅した。

脚注

参考文献

  • 貨車技術発達史編纂委員会 編「日本の貨車―技術発達史―」2008年、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊