国道171号

京都府から兵庫県に至る一般国道

国道171号(こくどう171ごう)は、京都府京都市南区から兵庫県西宮市を経由して、神戸市中央区に至る一般国道である。

一般国道
国道171号標識
国道171号
地図
地図
総延長67.2 km
実延長52.9 km
現道52.9 km
制定年1953年昭和28年)
起点京都府京都市南区
京阪国道口交差点(北緯34度58分45.02秒 東経135度44分46.43秒 / 北緯34.9791722度 東経135.7462306度 / 34.9791722; 135.7462306 (京阪国道口交差点)
主な
経由都市
大阪府高槻市池田市
兵庫県西宮市
終点兵庫県神戸市中央区
三宮東交差点(北緯34度41分38.71秒 東経135度11分47.91秒 / 北緯34.6940861度 東経135.1966417度 / 34.6940861; 135.1966417 (三宮東交差点)
接続する
主な道路
記法
国道1号標識 国道1号
国道478号標識 国道478号
国道170号標識 国道170号
国道423号標識 国道423号
国道176号標識 国道176号
国道2号標識 国道2号
国道43号標識 国道43号
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路
全ての座標を示した地図 - OSM
全座標を出力 - KML
国道171号 起点
京都府京都市南区
京阪国道口交差点
国道2号(重複区間)との分岐
兵庫県西宮市 札場筋(ふだばすじ)交差点

概要

大阪府高槻市茨木市箕面市などを経由し、阪大坂下をはじめ大阪府池田市の複数箇所で国道176号と交差し、猪名川を渡って兵庫県伊丹市へ至り、西宮市を経て神戸市へ至る。しかしながら兵庫県西宮市から終点・神戸市までは国道2号との重複区間である。全線が国土交通省管理の指定区間である。京阪神地域では、「西国街道」、「イナイチ」と通称されている。

高槻市(八丁畷交差点:国道170号との交点)から池田市(新開橋交差点)に至る北摂地域の区間は国道170号とともに大阪外環状線を構成する。ただし、1980年昭和55年)頃までは国道171号の該当区間にも「大阪外環状線」の名称板が表示されていたが、交通情報などではもっぱら国道170号新線(バイパス)を「大阪外環状線」と称しており、国道171号を「大阪外環状線」と表示するのはごく一部の地図のみとなっている。なお、池田市内には新道(池田バイパス)と旧道の2本がある[注釈 1]

路線データ

一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 2]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。

歴史

京都と神戸とを結ぶ道は古代の山陽道にまで遡り、近世以降は西国街道と呼ばれた。どちらも、京都から大阪を経由せずに直接神戸に向かっていた。明治18年内務省告示第6号「國道表」で指定された国道3号「東京より神戸港に達する路線」(現在の国道1号・2号相当)も、西国街道のルートをそのまま引き継いでいた。大正9年施行の旧道路法に基づく路線認定で、国道2号「東京市より鹿児島県庁所在地に達する路線(甲)」は大阪を経由するようになり、京都から直接神戸に向かうルートはいったん国道から外された。

年表

路線状況

大山崎JCT付近 画像上部がJCT
京都府乙訓郡大山崎町

茨木市畑田から東は、もともとは昭和初期に大阪府道・京都府道14号大阪高槻京都線と指定されていた区間である。それより西の区間は、おおむね昭和40年代以降に整備されており、工事・供用時期は名神高速道路のほうが古い。また、東の区間も名神高速道路の建設時に並行して再整備され、これらの区間は名神高速道路を縫うようにジグザグに通っている。

国道指定された当時は整備されている部類の路線であったが、茨木市畑田 - 高槻市井尻の区間は交通量の割に走行レーンが狭く、右折用のポケットが設けられていない交差点やセパレート信号がない交差点も多い。ただ、最近では高槻市の大畑町交差点、富田丘町西交差点などで右折用のポケットが整備されたほか、茨木市の西河原西交差点では立体交差事業が完成しており、以前より状況は改善されている。

一方で箕面市から伊丹市にかけての区間は立体交差の区間や立体交差化された交差点も多い。京都府内の区間も整備度がよいが、随所で速度違反の取り締まりが実施されている。大山崎ジャンクションからアクセスできる京滋バイパス国道478号洛南連絡道路油小路通第二京阪道路阪神高速8号京都線の供用開始以後は国道1号国道24号などとの連絡がよくなり、各路線に交通が分散されて京都市南区での慢性的な渋滞は緩和された。

大阪府内でも対策として大阪府道・京都府道14号大阪高槻京都線バイパス(十三高槻線)の整備が進んでいる。

バイパス

国道171号池田バイパス(池田市・新開橋交差点の北)
池田バイパス
池田(いけだ)バイパスは、箕面市瀬川3丁目から池田市豊島南2丁目に至るバイパス道路である。高度経済成長による自動車交通の増加に対応するため、また1970年昭和45年)に開催される大阪万博のアクセス道路のひとつとして[5]1960年代後半に「都市計画道路京都神戸線」の一部区間として事業化され、1970年(昭和45年)3月に完成、供用開始された[6]
国道176号との交点である石橋阪大下交差点や阪急宝塚線石橋阪大前駅周辺を迂回しており、旧道は豊島南1丁目交差点から新開橋交差点の区間が国道指定が解除され、池田市に移管され、池田市道豊島南住吉線となった。残りの区間は長らくの間、国道のままだったが、2019年平成31年)4月1日より瀬川3丁目交差点から石橋阪大下交差点の区間が国道423号単独に、石橋阪大下交差点から豊島南1丁目交差点の区間が大阪府に移管され、大阪府道10号・兵庫県道100号大阪池田線となった[7]

通称

池田市新開橋交差点 - 高槻市八丁畷交差点。(八丁畷より先は国道170号で東大阪・泉佐野方面)
  • イナイチ
西国街道 旧・西国街道とほぼ平行しているため。
  • 京神国道 (池田市内の旧道は除く)
京都市内の区間では以下の名称で呼ばれる部分がある。

重複区間

  • 国道423号(大阪府箕面市・萱野交点 - 箕面市・瀬川3丁目交差点)
  • 国道2号(兵庫県西宮市・札場筋(ふだばすじ)交差点 - 神戸市中央区・三宮東交差点(終点))

単独区間は25.8 km[要出典]と少なく、京阪間、阪神間の主要道と大半が重複しているのが特徴である。

道路施設

橋梁

交通量

2005年度(平成17年度道路交通センサスより)
平日24時間交通量(台)

地点台数
京都府京都市南区久世中久世町3丁目50,225[8]
京都府乙訓郡大山崎町字下植野43,003[8]
京都府乙訓郡大山崎町大山崎字茶屋前43,862[8]
大阪府高槻市幸町38,866[9]
兵庫県伊丹市千僧3丁目48,429[10]

地理

大阪府箕面市萱野2丁目
(2019年8月)

通過する自治体

交差する道路

  • 国道1号(京都市南区・京阪国道口交差点(起点))
  • 国道478号(乙訓郡大山崎町・国道五条本交差点)
  • E1 名神高速道路(乙訓郡大山崎町・33-3 大山崎IC
  • 国道170号(高槻市・八丁畷交差点)
  • E1 名神高速道路(茨木市・34 茨木IC
  • 大阪府道15号八尾茨木線
  • 国道423号(箕面市・萱野交差点)
  • 国道176号(本道)(池田市・石橋阪大下交差点)
  • 国道477号(本道)(池田市・石橋阪大下交差点)
  • 国道176号(バイパス)(池田市・豊島南1丁目交差点)
  • E2A 中国自動車道(池田市・2 中国池田IC
  • 国道176号(本道)(池田バイパス・井口堂交差点)
  • 国道176号(バイパス)(池田バイパス・豊島北1丁目北交差点)
  • 山手幹線(西宮市・城ヶ堀北交差点)
  • 国道2号(西宮市・札場筋(ふだばすじ)交差点)
  • 国道43号(神戸市灘区・岩屋交差点)
  • 国道2号(神戸市中央区・三宮東交差点(終点))

路線バス

ギャラリー

脚注

注釈

出典

関連項目

外部リンク