南北通勤鉄道

南北通勤鉄道(なんぼくつうきんてつどう、英語名称:North–South Commuter Railway(NSCR))は、フィリピンルソン島で建設中の鉄道路線である。

(マニラ)南北通勤鉄道
Construction of the railway in Balagtas, Bulacan
概要
種別通勤列車
空港連絡鉄道
系統フィリピン国鉄北方本線 (Tutuban–Malolos)
フィリピン国鉄南方本線 (Tutuban–Calamba)
現況建設中
所在地中部ルソン地方, マニラ首都圏, カラバルソン地方
起終点New Clark City
Calamba
駅数36
路線4
ウェブサイトwww.nscr.com.ph
運営
所有者運輸省
運営者フィリピン国鉄
路線構造高架[注釈 1]
車両基地マランデー基地[注釈 2]
マバラカット基地
バンリック基地
使用車両フィリピン国鉄EM10000形電車
路線諸元
路線総延長147 km (91 mi)
軌間1,435 mm (4 ft 8 12 in) 標準軌
最小曲線半径本線: 260–400 m (850–1,310 ft)
車両基地: 92–100 m (302–328 ft)
運行速度120–160 km/h (70–100 mph)[注釈 3]
最高地点130 m (430 ft) at Clark International Airport station
最急勾配25
駅間平均長4.11 km (2.55 mi)
路線図
Template:PNR North–South Commuter Railway
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タルラック州カパスニュー・クラーク・シティーからラグナ州カランバまでを結ぶ予定であり、別名クラーク・カランバ鉄道として知られる。路線延長はおよそ147キロメートル (91マイル) であり、36駅が設けられる予定である [1][2]

概要

1990年代に構想が開始されたが、様々な理由により凍結と再開を繰り返した。[3] 当初は「マニラ・クラーク快速鉄道」という名称で、路線延長はおよそ 32キロメートル (20マイル) 、スペインの支援の下建設される計画であったが、資金計画で合意が取れず中止となった。[3][4] 2000年代には中国の支援のもと「北部鉄道計画」が実施されたが、中国企業による不当に高利率の資金貸付および技術の欠如により2011年に中止された。[5][6][7] 現在の計画は2013年に始動した。[8] 第一期区間は2015年に承認され、[9] 2019年に建設が開始された。[10]

事業費は8736億フィリピン・ペソの計画であり、[11] 全線開業は2029を予定している。[12] 本路線は既存のフィリピン国鉄マニラ通勤鉄道の代替路線となる。

歴史

背景

こちらも参照:フィリピン国鉄通勤鉄道の歴史(英語版)

スペインとアメリカによる植民地時代、マニラ鉄道会社(MRR)がマニラと近隣の州の間で列車を運行していた。1920年代までには、マニラ市のトゥトゥバン駅を起点として、カヴィデ州ナイク、ラグナ州のパグサンハンリサール州ロドリゲス(旧称:モンタルバン)、ブラカン州などに至る路線網を形成していた。[13]第二次世界大戦マニラの戦いで甚大な被害を受けたが、[14]大部分の路線が戦後に復旧された。[15]

脚注

注釈

出典