十戒 (1984)

中森明菜の楽曲

十戒 (1984)」(じゅっかい いちきゅうはちよん)は、日本歌手である中森明菜の楽曲。この楽曲は中森の9枚目のシングルとして、1984年7月25日にワーナー・パイオニア(現:ワーナーミュージック・ジャパン)のリプリーズ・レコードレーベルよりリリースされた (EP: L-1665)。

十戒 (1984)
中森明菜シングル
初出アルバム『POSSIBILITY
B面これからNaturally
リリース
規格
ジャンルポップ・ロック
時間
レーベルワーナー・パイオニア / リプリーズ・レコード
作詞売野雅勇
作曲高中正義
プロデュース島田雄三[2]
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン[7]
  • 1984年度年間6位(オリコン)[7]
  • 1位(ザ・ベストテン[8]
  • 1984年度年間8位(ザ・ベストテン)[8]
  • 1位(ザ・トップテン
  • 1984年度年間6位(ザ・トップテン)
  • 中森明菜 シングル 年表
    サザン・ウインド
    (1984年)
    十戒 (1984)
    (1984年)
    飾りじゃないのよ涙は
    (1984年)
    POSSIBILITY 収録曲
    「哀愁のMidnight」
    (6)
    十戒 (1984)
    (7)
    「白い迷い(ラビリンス)」
    (8)
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    十戒 (1984) - ワーナー・ミュージック・ジャパン提供のYouTubeアートトラック

    背景

    「十戒 (1984)」は、1984年4月にリリースされた「サザン・ウインド」に続く楽曲で、1984年10月10日発売のスタジオ・アルバムPOSSIBILITY』からの先行シングルとして、1984年7月25日にシングル・レコード (EP: L-1665)で発売された[9][2][10]。シングル・レコードのライナーノーツには本曲の楽譜が掲載された[2]。この楽曲は、売野雅勇が作詞し、高中正義が作曲を手掛け、編曲は高中とともに萩田光雄が務めた[2]。プロデュースは島田雄三が担当した[2]。当初は中森が大ファンでもある松任谷由実の詞が付いていたが、方向性の違いから没になり、売野に発注されたという[11]。「十戒 (1984)」の作詞について売野は、ディレクター間での打ち合わせのみで、実際に詞の内容について中森と意見を交わしたことはなかったが、「ぼくの創り上げた詞の主人公を見事に演じ、脚本以上の映像をつくってしまう素晴らしきシンガーアクトレスだ」と語っている[12]。発売前の1984年7月23日放送のフジテレビ系音楽番組『夜のヒットスタジオ』で本曲を披露した[5][2]。同番組への出演は、1983年11月14日放送で「禁区」を披露して以来となった[5]。以後準レギュラー格歌手の一人として同番組でも厚遇を受け、マンスリー出演も果たす[13]。『第35回NHK紅白歌合戦』でもこの楽曲は歌唱された[14]。後の作品で「十戒 (1984)」は新録されており、2006年1月リリースのベスト・アルバムBEST FINGER 25th anniversary selection』に収録された[15][2]。2006年発表の中森明菜をモチーフとしたパチンコ台『CR中森明菜・歌姫伝説』には演出中に流される楽曲として、リリース当時の歌唱画像と共に収録され、2010年には同機種の続編『CR中森明菜・歌姫伝説〜恋も二度目なら〜』にも収録された[16]

    シングル盤「十戒 (1984)」のB面として発表された「これからNaturally」は、SEYMOURが作詞し、中森のシングルのB面では3作目となる三室のぼるによる作曲で、編曲は若草恵が手掛けた楽曲である[2][17][18][12]

    批評

    音楽評論家の堤昌司は「十戒 (1984)」について「売野雅勇ツッパリ路線の集大成ともいうべき作品。」と指摘した[12]

    チャート成績

    この楽曲は、TBS系音楽番組ザ・ベストテン』では、1984年8月16日から1984年9月13日の5週連続で1位を記録し、1984年度の年間総合ベストテンでは、第8位を記録した[19]オリコン週間シングルチャートでは、1984年8月6日付で初登場・最高順位ともに1位を記録し、1984年8月27日付でも通算2週目となる1位を記録した[4]。同チャートの100位以内においては、計18週に渡ってランクインしている[4]。また、1984年度のオリコン年間シングルチャートでは、6位を記録し、61万枚を上回る売り上げとなった[4][20]

    「十戒」の読み方について

    十戒」は正確に「じっかい」と読むが、JASRACには「じっかい いちきゅうはちよん」と登録されており、テレビの音楽番組などでも同様の読み方で曲紹介をしていた。これは売野が誤読していたためである[21]

    収録曲

    #タイトル作詞作曲編曲時間
    1.「十戒 (1984)」売野雅勇高中正義高中正義・萩田光雄
    2.「これからNaturally」SEYMOUR三室のぼる若草恵
    合計時間:

    規格

    オリジナル盤がリリースされた後、時代に合わせてフォーマットを変えて発売されている。

    クレジット

    「十戒 (1984)」、『POSSIBILITY』のライナー・ノーツより[2][9]

    スタッフ
    参加ミュージシャン

    収録アルバム

    十戒 (1984)

    カバー

    • ジャッキー・チュン - 香港 の歌手。1985年4月のアルバム『Smile』にて、広東語による「局外人」としてカバー。同年10月には12インチシングル「局外人 Dance Version」も発売。
    • 三咲舞花 - 2012年7月4日のアルバム『10 CARAT』にてカバー。
    • 朴璐美 - 2013年4月17日、コンピレーション・シングル『Twinkle Voice~声の贈り物~』にてカバー。
    • 椎名法子 - 2013年6月5日、コンピレーション・シングル『King Of Pops』にてカバー。

    脚注

    関連項目