人格の入れ替わり

人格の入れ替わり(じんかくのいれかわり、英語:Body swap)とは、物語の作成技術の一つである。映画小説などのフィクション作品に多く見られ、2人以上のキャラクターの人格が入れ替わる物語の類型である。

映像作品では、声の吹き替えや仕草などで入れ替わった事を表現する。

科学的な入れ替わり

科学的には、頭部移植脳移植などにより体を入れ替えることは可能である。また、臓器移植により、記憶転移が起こる現象もテレビドキュメンタリーなどにみられる。

防御反応の訓練を施したジャンボアメフラシRNAを別のジャンボアメフラシに移植し、記憶が移植されるかという研究がおこなわれ防御反応の引継ぎが見られたが、別の研究者たちは、「記憶が移植されたとは思えない」「さらなる検証が必要だ」「多くの研究者は面白がっているが、結果には懐疑的だ」と述べている[1][2]

作品群

1882年出版のエフ・アンスティVice Versa英語版(邦題:あべこべ)』以来、人格の入れ替わりは人気あるテーマとして様々なメディアにおいて発表されてきた。また、この派生として、動物との意識の入れ替わり、時間や異世界を超えた人(もしくは自分)との意識の入れ替わりなどがある。

人格の入れ替わりを題材とした小説

1930年代

1970年代

  • Freaky Friday英語版 (1972年書籍) — 母と娘が入れ替わる。1976年にディズニーが『フリーキー・フライデー』として映画化し、1995年、2003年および2018年にリメイクもされている。様々なテレビ番組や派生エピソードに「Freaky Friday」のタイトルが付けられる。また、シットコムにも影響を与え、ディズニーチャンネルのいくつかの番組が身体の入れ替わりエピソードを特集している。

1980年代

1990年代

  • Dating the Enemy英語版 (1996年映画) — オーストラリアのコメディで、ボーイフレンドとガールフレンドが入れ替わり、互いの身体で生活しなければならなくなる。

2000年代

  • ホット・チック (2002年映画) – チアリーダーも務める人気者の女子高校生が、男性の身体に入った状態で自らの身体を探す[5]
  • It's a Boy Girl Thing英語版 (2006年映画) – 10代の男の子と近所の女の子が入れ替わる[4]
  • パパとムスメの7日間(2007年テレビドラマ、原作は五十嵐貴久の小説) – 父娘の人格が入れ替わってしまう。2022年にはリメイク版が放送された。
  • Boy Meets Girl (2009年テレビドラマ) — 2人の見知らぬ人同士が落雷により入れ替わる。

2010年代

2020年代

脚注

関連項目

外部リンク

  • Body swap movies at Internet Movie Database
  • 10 Cliches of the Body Swap Movie
  • Metamorphose.org — the catalog of transformations, plus reviews and alerts
  • "Freaky Friday Flip". TV Tropes.