久居駅

三重県津市にある近畿日本鉄道の駅

久居駅(ひさいえき)は、三重県津市久居新町にある、近畿日本鉄道(近鉄)名古屋線である。駅番号はE42

久居駅
駅舎(2022年5月)
ひさい
Hisai
E43 桃園 (1.5 km)
(2.5 km) 南が丘 E41
地図
所在地三重県津市久居新町994-6
北緯34度40分32.86秒 東経136度28分40.15秒 / 北緯34.6757944度 東経136.4778194度 / 34.6757944; 136.4778194 東経136度28分40.15秒 / 北緯34.6757944度 東経136.4778194度 / 34.6757944; 136.4778194
駅番号 E42 
所属事業者近畿日本鉄道(近鉄)
所属路線E 名古屋線
キロ程4.8 km(伊勢中川起点)
電報略号ヒサイ
駅構造地上駅橋上駅
ホーム2面2線
乗車人員
-統計年度-
5,598人/日(降車客含まず)
-2019年-
開業年月日1930年昭和5年)5月18日*
備考無人駅
* 近鉄の駅としての開業日
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駅西側

歴史

かつては、軽便鉄道中勢鉄道が乗り入れていた。中勢鉄道の久居駅は前身の大日本軌道伊勢支社によって1908年明治41年)に開業したもので、これは伊勢平野における最初期の鉄道であった[1]。しかしのちに参宮急行電鉄(近鉄名古屋線の前身の一つ)や国鉄名松線が開業すると業績が悪化し、1944年昭和19年)に廃止された[1]

年表

駅構造

ホーム

相対式ホーム2面2線を有する地上駅。ホーム有効長は8両。橋上駅舎を持ち、改札口は1か所のみ。構内にはエレベーターも完備している。出入口は東西双方に設けられ、西口は再開発ビル「ポルタひさい」と接続している。

バスのりばは駅の西側と東側の双方にあり、三重交通バスが発着している。従来は西側のみだったが、のちに駅東側にあった国立津病院の統合・移転に伴って東側にも設置された。

地上駅時代には改札は西口と東口に分かれ、構内踏切が設置されていた。窓口などの駅の中心施設は西側にあった。

のりば

のりば路線方向行先
1E 名古屋線下り賢島方面[9]
2上り近鉄名古屋方面[9]

特徴

ダイヤ面

特急以外の全一般列車が停車しており[10]、ラッシュ時には一部の乙特急が停車する[10]

停車する特急列車の詳細:朝6時台から9時台までの近鉄名古屋行きと、近鉄名古屋駅を18時以降に発車する名伊乙特急の全列車が停車する[10]

2022年令和4年)12月17日付けのダイヤ改正で、上記に加え10時台1本と、近鉄名古屋駅を17時台に出発する1本が追加される[11]

  • 五十鈴川駅9時49分発 近鉄名古屋行き:久居駅10時20分発
  • 近鉄名古屋駅17時45分発 五十鈴川行き:久居駅18時41分発(土休日18時43分発)

日中時間帯の特急は全列車が通過しており、急行が毎時3本停車するのみであるが[10]、名古屋方面へは急行が発車した直後に乙特急や名阪甲特急が通過するため、当駅で特急券を購入した上で(津駅での接続時間が短いため)急行に乗車し、津駅での特急乗り継ぎが可能となっている[10]

駅設備・営業面

津駅管理の無人駅で、PiTaPaICOCA対応の自動改札機および自動精算機回数券カードおよびICカードのチャージに対応)が設置されている。

特急券・定期券は専用の自動券売機で購入可能[12]

当駅乗降人員

近年における当駅の1日乗降人員の調査結果は以下の通り[13]

利用状況

「三重県統計書」によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである[14]

年度一日平均
乗車人員
1997年5,965
1998年5,929
1999年5,887
2000年5,923
2001年5,828
2002年5,862
2003年5,911
2004年5,863
2005年5,828
2006年5,850
2007年5,796
2008年5,746
2009年5,586
2010年5,578
2011年5,604
2012年5,644
2013年5,787
2014年5,711
2015年5,848
2016年5,913
2017年5,850
2018年5,727
2019年5,598
2020年4,384

久居駅の利用状況の変遷を下表に示す。

  • 輸送実績(乗車人員)の単位は人であり、年度での総計値を示す。年度間の比較に適したデータである。
  • 乗降人員調査結果は任意の1日における値(単位:人)である。調査日の天候・行事等の要因によって変動が大きいので年度間の比較には注意を要する。
  • 表中、最高値を赤色で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色で表記している。
年度別利用状況(久居駅)
年 度当駅分輸送実績(乗車人員):人/年度乗降人員調査結果
人/日
特 記 事 項
通勤定期通学定期定期外合 計調査日調査結果
1950年(昭和25年)1,029,060←←←←660,8961,689,956   
1951年(昭和26年)1,123,710←←←←673,0831,796,793   
1952年(昭和27年)820,020←←←←663,6491,483,669   
1953年(昭和28年)828,930←←←←603,0841,432,014   
1954年(昭和29年)887,390←←←←610,8481,498,238   
1955年(昭和30年)911,490←←←←589,9611,501,451   
1956年(昭和31年)958,020←←←←577,9121,535,932   
1957年(昭和32年)993,780←←←←604,0481,597,828   
1958年(昭和33年)1,051,020←←←←507,5431,558,563   
1959年(昭和34年)1,133,760←←←←482,8641,616,624   
1960年(昭和35年)1,281,720←←←←522,0511,803,771   
1961年(昭和36年)1,371,270←←←←542,9121,914,182   
1962年(昭和37年)1,508,270←←←←603,7412,110,011   
1963年(昭和38年)1,654,020←←←←640,4082,294,428   
1964年(昭和39年)1,819,650←←←←687,8542,507,504   
1965年(昭和40年)1,987,200←←←←702,2912,689,491   
1966年(昭和41年)1,979,160←←←←683,4812,662,641   
1967年(昭和42年)2,003,070←←←←659,0832,662,153   
1968年(昭和43年)2,021,370←←←←688,7442,710,114   
1969年(昭和44年)2,054,100←←←←735,2242,789,324   
1970年(昭和45年)2,037,750←←←←763,9682,801,718   
1971年(昭和46年)1,981,470←←←←759,8932,714,363   
1972年(昭和47年)1,971,570←←←←773,3512,744,921   
1973年(昭和48年)1,910,460←←←←799,1462,709,606   
1974年(昭和49年)2,132,100←←←←794,9162,927,016   
1975年(昭和50年)2,140,080←←←←776,5532,916,633   
1976年(昭和51年)2,008,050←←←←763,8932,771,943   
1977年(昭和52年)1,952,130←←←←787,9792,740,109   
1978年(昭和53年)1,898,850←←←←800,1232,698,973   
1979年(昭和54年)1,853,430←←←←812,5732,666,003   
1980年(昭和55年)1,851,180←←←←838,4692,689,649   
1981年(昭和56年)1,871,580←←←←823,1742,694,754   
1982年(昭和57年)1,828,890←←←←819,9902,648,88011月16日13,012 
1983年(昭和58年)1,839,540←←←←827,3702,666,91011月8日13,238 
1984年(昭和59年)1,866,990←←←←809,3012,676,29111月6日12,274 
1985年(昭和60年)1,905,960←←←←825,8522,731,81211月12日13,316 
1986年(昭和61年)1,943,040←←←←829,6402,772,68011月11日13,936 
1987年(昭和62年)1,965,720←←←←809,4022,775,12211月10日12,914 
1988年(昭和63年)1,967,430←←←←803,1352,770,56511月8日13,879 
1989年(平成元年)1,887,390←←←←791,8082,679,19811月14日13,186 
1990年(平成2年)1,880,100←←←←798,6872,678,78711月6日13,409 
1991年(平成3年)1,888,500←←←←782,2832,670,783   
1992年(平成4年)1,805,760←←←←762,5862,568,34611月10日12,928 
1993年(平成5年)1,744,560←←←←762,3992,506,959   
1994年(平成6年)1,693,440←←←←699,2932,392,733   
1995年(平成7年)1,700,730←←←←653,2462,353,97612月5日11,590 
1996年(平成8年)1,643,880←←←←653,2102,297,090   
1997年(平成9年)1,533,270←←←←643,9402,177,210   
1998年(平成10年)1,516,920←←←←647,2372,164,157   
1999年(平成11年)1,474,920←←←←679,8812,154,801   
2000年(平成12年)1,485,210←←←←676,5192,161,729   
2001年(平成13年)1,451,280←←←←675,8792,127,159   
2002年(平成14年)1,456,590←←←←683,0762,139,666   
2003年(平成15年)1,469,850←←←←693,7162,163,566   
2004年(平成16年)1,471,980←←←←667,8922,139,872   
2005年(平成17年)1,455,240←←←←671,9692,127,20911月8日10,138 
2006年(平成18年)1,462,170←←←←673,2012,135,371   
2007年(平成19年)1,457,250←←←←664,0882,121,338   
2008年(平成20年) ←←←←  11月18日10,248 
2009年(平成21年)1,430,400←←←←608,5872,038,987   

駅周辺

上野英三郎とハチ公像

当駅東口に忠犬ハチ公とその飼い主であった上野英三郎が寄り添う銅像が設置されている。上野は一志郡本村(現在の津市久居元町)の出身である。

バス路線

三重交通バスが発着する。

久居駅(東口)のりば

1番乗り場
  • 21-1系統 雲出鋼管町
  • 21-5系統 香良洲公園(雲出鋼管町経由)
  • 21-6系統 香良洲公園

久居駅(西口)のりば

1番乗り場
  • 11-0系統 三重中央医療センター
  • 11-1系統 室の口(高野団地経由)
  • 12-1系統 竹原(高野団地経由)
  • 15-1系統 榊原車庫前(下村経由。榊原車庫前で榊原温泉口駅ゆきに連絡。一部便は、おやつタウン前も経由する)
  • 16-1系統 榊原車庫前(いなば経由。榊原車庫前で榊原温泉口駅ゆきに連絡)
  • 22-1系統 三重中央医療センター
2番乗り場

隣の駅

現在営業中の路線

近畿日本鉄道
E 名古屋線
急行・普通
桃園駅 (E43) - 久居駅 (E42) - 南が丘駅 (E41)
  • 括弧内は駅番号を示す。

かつて存在した路線

中勢鉄道
相川停留場 - 久居駅 - 寺町駅

脚注


参考文献

  • 近畿日本鉄道株式会社『近畿日本鉄道 100年のあゆみ』近畿日本鉄道、2010年12月。全国書誌番号:21906373 

関連項目

外部リンク