三国ヶ丘駅

大阪府堺市堺区にある西日本旅客鉄道・南海電気鉄道の駅

三国ヶ丘駅および三国ケ丘駅(みくにがおかえき)は、大阪府堺市堺区向陵中町二丁にある、南海電気鉄道(南海)・西日本旅客鉄道(JR西日本)のである。

三国ヶ丘駅[* 1]
三国ケ丘駅[* 2]
東口と商業施設「N.KLASS三国ヶ丘」
(2019年8月)
みくにがおか
MIKUNIGAOKA[* 1]
Mikunigaoka[* 2]
地図
所在地堺市堺区向陵中町二丁
所属事業者南海電気鉄道(南海・駅詳細
西日本旅客鉄道(JR西日本・駅詳細
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西口(2023年11月)

正式な駅名表記は、南海は「三国丘」、JRが「三国丘」とされている。駅番号は南海電気鉄道がNK57、JR西日本がJR-R29

概要

南海電気鉄道の高野線とJR西日本の阪和線が接続する。乗り継ぎ客が多い。

南海の駅はPiTaPa、JR西日本の駅はICOCAの利用エリアに含まれている(相互利用可能ICカードはそれぞれの項を参照)。南海の駅は堺東駅が、JRの駅は堺市駅が管理している。

2011年4月から南海電気鉄道は、南海商事と共同で「三国ヶ丘駅改良事業」を進めてきた。東西自由通路の整備・駅舎の橋上化、商業施設のリニューアルに加え、JR西日本の駅部分も含めた構内構造の変更などの工事が行われてきたが[1]、2013年9月7日に東西自由通路と橋上駅舎が完成、商業施設は2014年4月16日、「N.KLASS三国ヶ丘」として一部店舗が先行開業した。同年5月29日には新たに4店舗が開業し、グランドオープンした。屋上には眺望デッキやトレインビューを設けた公園「みくにん広場」を設置している[2]

駅名は摂津国河内国和泉国三国の国境の丘の意で、当駅北方に鎮座する方違神社がかつての国境だった。

歴史

南海三国ヶ丘駅

南海 三国ヶ丘駅
改札口(2023年11月)
みくにがおか
MIKUNIGAOKA
NK56 堺東 (1.5 km)
(0.9 km) 百舌鳥八幡 NK58
所在地堺市堺区向陵中町二丁7-1
北緯34度33分54.95秒 東経135度29分34.05秒 / 北緯34.5652639度 東経135.4927917度 / 34.5652639; 135.4927917 (南海 三国ヶ丘駅) 東経135度29分34.05秒 / 北緯34.5652639度 東経135.4927917度 / 34.5652639; 135.4927917 (南海 三国ヶ丘駅)
駅番号NK 57
所属事業者南海電気鉄道(南海)
所属路線 南海高野線
キロ程12.5 km(汐見橋起点)
難波から11.8 km
電報略号ミク
駅構造地上駅
ホーム2面2線
乗降人員
-統計年次-
33,033人/日
-2021年-
開業年月日1942年昭和17年)2月15日[12]
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南海高野線ホーム(2023年11月)

プラットホームは相対式ホーム2面2線を有する地上駅で有効長は10両編成分(現在は最大8両編成)[13]。改札口と切符売り場は橋上駅舎内に1か所設けている。かつてはJRとの乗り換え改札を併設した北口と大仙陵古墳仁徳天皇陵)側に位置する西口の2か所を設けていた。

2011年から始まった橋上駅舎化工事に伴い、2012年にエレベーターとホーム間通路部分が供用開始され、2012年11月には上下ホームの連絡通路が階段を含め完成した。2013年9月7日に橋上駅舎が完成すると同時に、従来の改札口は両者とも廃止され駅舎内の1か所に集約された[1]。改装前のホーム相互間は連絡地下道で結ばれていたが現在は埋め立てられ、かつての階段部には待合室が設けられている。同年5月29日には駅ナカ商業施設の「N.KLASS三国ヶ丘」が開業した[14]

便所は橋上駅舎に設置されており、男女別の水洗式で多機能トイレも設置されている(これにより上りホームのトイレは2012年10月に、下りホームのトイレは橋上駅舎供用開始と同時に使用停止)。

のりば(南海)

のりば路線方向行先
1 高野線下り高野山方面[15]
2上りなんば方面[15]

JR三国ケ丘駅

JR 三国ケ丘駅
改札口(2023年11月)
みくにがおか
Mikunigaoka
JR-R28 堺市 (1.4 km)
(0.9 km) 百舌鳥 JR-R30
所在地堺市堺区向陵中町二丁7-1
駅番号JR-R29
所属事業者西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 阪和線
キロ程10.2 km(天王寺起点)
電報略号ミク
駅構造地上駅掘割構造
ホーム2面2線
乗車人員
-統計年度-
22,364人/日(降車客含まず)
-2022年-
開業年月日1942年昭和17年)2月15日
備考直営駅
みどりの券売機プラス設置駅
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JR阪和線ホーム(2019年1月)

プラットホームは掘割部分に相対式ホーム2面2線を有する駅で有効長は8両編成分ある。そのため、隣の堺市駅同様優等列車の待避が不可能な構造である。いずれも分岐器のない棒線駅の構造であるが、踏切長時間鳴動対策のために駅前後の信号機が絶対信号機に変更されたため、停留所ではない。朝ラッシュ時の混雑が激しいため、2007年9月に上りホームの堺市寄りの部分の拡幅が行われた。またバリアフリー対応として上下ホームとも下り側でエレベーター設置工事が行われ、2008年12月20日よりエレベーターの使用を開始した。

東口(旧北口)にある自動券売機は、かつては南海型のものとJR型のものが併設されていたが、2013年9月7日からは改札が分離されたため、東口の南海型の自動券売機はJR型のものに取り換えられた。JR用の出札窓口およびみどりの窓口はないが、2014年5月26日から東口にみどりの券売機プラスが設置された[注 1]

2014年1月に、南海への乗換改札口があった場所に男女別の便所が設置され、通路を挟んだ向かい側に多機能トイレが新設された。

のりば(JR)

のりば路線方向行先
1 阪和線下り関西空港和歌山方面[16]
2上り天王寺大阪京橋方面[16]

ダイヤ

JR

すべての快速列車が当駅に停車しているが、1999年5月9日までは、区間快速と普通のみ停車しており、区間快速が運転されない夕方以降を中心に普通が激しく混雑し、天王寺駅 - 鳳駅間で遅延が常態化していた。そこで、翌10日の改正で当駅を快速停車駅に変更した上で、朝のラッシュ時は和歌山和泉砂川発の区間快速を鳳駅折り返しの快速に8両編成を充当させて混雑緩和を図ることにした。それに合わせて当時6両分だったホーム有効長を天王寺寄りに2両分延長して8両対応とし、自動放送の詳細化と発車標の設置も行われた。

南海

各駅停車と準急が停車する。下り列車のうち、各駅停車は北野田河内長野方面に、準急は平日深夜1本を除き泉北高速鉄道和泉中央方面に向かう。日中以降の各駅停車は上りは堺東駅で、下りは北野田駅で急行(一部は快速急行・区間急行)と緩急接続を行う。

利用状況

  • 南海電鉄 - 2021年次の1日平均乗降人員33,033人(乗車人員:16,644人、降車人員:16,389人)である。同社の駅(100駅)では難波駅新今宮駅天下茶屋駅堺東駅に次いで第5位、高野線(難波 - 極楽橋間の42駅)でも第5位である。また、特急通過駅・各停系統(各駅停車・準急)のみの停車駅では最も乗降客数が多い[17]。(一部停車を含めた場合は泉北ライナーが通過する堺東駅が最多となる)。
  • JR西日本 - 2022年度の1日平均乗車人員22,364人である。阪和線の途中駅では最も乗車人員が多く、JR西日本全駅中35位。

各年度の1日平均乗降・乗車人員数は下表の通り[乗降データ 1]

年度[注 2]
年次[注 3]
南海電気鉄道JR西日本出典
1日平均
乗降人員
1日平均
乗車人員
順位1日平均
乗車人員
大阪府JR
1990年(平成02年)43,65121,251-19,267[大阪府統計 1]
1991年(平成03年)44,20821,488-19,520[大阪府統計 2]
1992年(平成04年)42,89320,795-19,226[大阪府統計 3]
1993年(平成05年)42,17720,390-19,002[大阪府統計 4]
1994年(平成06年)41,26119,947-18,253[大阪府統計 5]
1995年(平成07年)39,00118,788-17,961[大阪府統計 6]
1996年(平成08年)39,56718,696-17,729[大阪府統計 7]
1997年(平成09年)37,37118,077-17,181[大阪府統計 8]
1998年(平成10年)35,42016,930-17,222[大阪府統計 9]
1999年(平成11年)34,15916,578-17,939[大阪府統計 10]
2000年(平成12年)34,56616,816-19,174[大阪府統計 11]
2001年(平成13年)34,94817,091-19,675[大阪府統計 12]
2002年(平成14年)37,11318,2896位20,052[大阪府統計 13]
2003年(平成15年)36,42918,2776位20,313[大阪府統計 14]
2004年(平成16年)36,39318,2196位20,305[大阪府統計 15]
2005年(平成17年)36,43918,2466位20,362[大阪府統計 16]
2006年(平成18年)36,69718,3856位20,740[大阪府統計 17]
2007年(平成19年)37,15418,6076位20,731[大阪府統計 18]
2008年(平成20年)37,82018,9626位21,197[大阪府統計 19]
2009年(平成21年)37,29518,7105位20,918[大阪府統計 20]
2010年(平成22年)37,76118,9445位21,267[大阪府統計 21]
2011年(平成23年)37,73418,9385位21,685[大阪府統計 22]
2012年(平成24年)38,26719,1795位22,217[大阪府統計 23]
2013年(平成25年)38,71619,4285位22,870[大阪府統計 24][JR 1]
2014年(平成26年)39,04719,6835位23,008[大阪府統計 25][JR 2]
2015年(平成27年)40,29820,3365位23,956[大阪府統計 26][JR 3]
2016年(平成28年)39,80420,0595位24,000[大阪府統計 27][JR 4]
2017年(平成29年)39,98920,1815位23,947[大阪府統計 28][JR 5]
2018年(平成30年)40,34220,4165位24,054[大阪府統計 29][JR 6]
2019年(令和元年)40,65020,6045位24,227[大阪府統計 30][JR 7]
2020年(令和 2年)32,38916,3305位19,689[大阪府統計 31][JR 8]
2021年(令和 3年)33,03316,6445位20,623[大阪府統計 32][JR 9]
2022年(令和 4年)35,80718,0145位22,364[大阪府統計 33][JR 10]

駅周辺

当駅は大仙陵古墳仁徳天皇陵)の北東に近接する。拝所は同古墳の南東に近接する百舌鳥駅が最寄駅となるが、同古墳の周囲にある陪塚(現存16基、うち宮内庁指定12基[18])には、当駅が最寄駅となるものが少なくない。

東出口側にやや離れて竹内街道大阪中央環状線)、西出口側に西高野街道国道310号)が通っている。

駅ナカ

東出口

かつて駅横にショップ南海が存在していた。ロータリーにはバス停とタクシー乗り場がある。

西出口

ロータリーにはタクシー乗り場のみ。バス停は国道310号(さんとお線)沿いにある。

バス路線

南海バスの路線が発着する[19]。停留所名は南海側に合わせた「三国ヶ丘駅前」。

北側乗り場の系統は堺営業所、南側乗り場の系統は東山営業所担当。

この他、南側には南海深夜急行バスの到着便のみ停車するが、2023年現在運休中。

乗り場路線名系統・行先備考
北側1金岡線1515C白鷺駅
野遠北野田線34:近畿中央呼吸器センター前
35阪和堺市駅
35V:阪和堺市駅前近畿中央呼吸器センター前経由
36地下鉄新金岡駅
36V:地下鉄新金岡駅前近畿中央呼吸器センター前経由
北側2金岡線15堺東駅
野遠北野田線3535V3636V堺駅南口
南側3
(東行)
北野田線131北野田駅西小学校前経由
132:北野田駅前福町経由
132C:下出口
南側4
(西行)
131132132C:堺駅南口

隣の駅

南海電気鉄道(南海)
高野線
快速急行・急行・区間急行
通過
準急・各停
堺東駅 (NK56) - 三国ヶ丘駅 (NK57) - 百舌鳥八幡駅 (NK58)
西日本旅客鉄道(JR西日本)
阪和線
関空快速・紀州路快速・快速・直通快速・区間快速
堺市駅 (JR-R28) - 三国ケ丘駅 (JR-R29) - 鳳駅 (JR-R33)
普通
堺市駅 (JR-R28) - 三国ケ丘駅 (JR-R29) - 百舌鳥駅 (JR-R30)

脚注

記事本文

注釈

出典

利用状況

データで見るJR西日本
JR・私鉄の統計データ
大阪府統計年鑑

関連項目

外部リンク