ラージスポットリバースティングレイ

ラージスポットリバースティングレイPotamotrygon falkneri)は、ポタモトリゴン科に分類されるエイの一種[2]南アメリカに分布する。

ラージスポットリバースティングレイ
保全状況評価[1]
DATA DEFICIENT
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
:動物界 Animalia
:脊索動物門 Chordata
亜門:脊椎動物亜門 Vertebrata
:軟骨魚綱 Chondrichthyes
亜綱:板鰓亜綱 Elasmobranchii
:トビエイ目 Myliobatiformes
:ポタモトリゴン科 Potamotrygonidae
:ポタモトリゴン属 Potamotrygon
:P. falkneri
学名
Potamotrygon falkneri
(Castex & Maciel, 1963)
英名
Largespot river stingray

分布と生態

主にブラジル南部、パラグアイウルグアイアルゼンチン北東部のパラナ川パラグアイ川流域に分布する[3]。パラナ川ではグアイラ滝に阻まれ、上流には生息していなかったが、イタイプダムの建設により上流へ移動できるようになり、分布域は広がった[4]。また、ボリビアマドレ・デ・ディオス川グアポレ川ベニ川マラニョン川、ソリモンエス川などのアマゾン川上流域、ペルー東部、ブラジル西部に隔離分布している[3]

形態

背面は褐色オリーブ色で、薄茶色の斑点がある。模様は個体差が大きく、かつては模様の違う個体が別種とされたこともあった[3]。尾は細く、毒棘がある[5]。体盤幅は最大52 cm、尾を含めた全長は最大89 cm[3]

生態

大河川の浅瀬、流れの穏やかな支流に生息し、雨季には沈水した森林にも移動し、水が引いて生じた池や湖に残されることもある[6]。小魚や水生昆虫甲殻類などの無脊椎動物を捕食する[6]。無胎盤性の胎生で、水族館の例では妊娠期間は20週間で、2尾の仔を出産した[2]

人との関わり

観賞魚として稀に流通するが、大型の水槽が必要[6]。日本ではもともとニフレルに展示されており、海遊館に移動した[7]

脚注

関連項目

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