ミッション系大学(ミッションけいだいがく)は、キリスト教に関係がある組織や関係の深い人物が設立した学校法人によって、設置運営されている日本の大学の総称である。キリスト教系大学とも[1]。
多くは欧米諸教会の伝道局(ミッション)によって設立され、明治初期に来日した宣教師達が伝道と教育を同一視し、当時の日本人に対して、教会の仕事である宣教活動を、学校の教育を通して間接的に行なっていた[2]。当初は女学校で、その後、大学として設置許可を受けたものも多い[3]。
明治期にはミッションスクールと呼ばれていたことから、キリスト教系学校の代名詞として現在でも使われている。近年では、ミッションからの独立が進みキリスト教主義学校となっている。
日本におけるキリスト教信者は人口の1%未満だが、日本にある大学の約10%がミッションスクールである[3]。プロテスタント系大学(キリスト教学校教育同盟)が56大学、カトリック系大学(日本カトリック学校連合会)が20大学を数える。
全て西方教会系のものであり、東方教会(正教会・東方諸教会)系のものは日本には存在しない。
「キリスト教精神に基づいた教育」が行われることが記載されている[2]。
聖句や、それにまつわるキーワード(奉仕、信仰、隣人愛、地の塩、世の光など)を用いるケースが多く、学部の教育やカリキュラム作成などを通じて具体化している[6]。
青山学院大学や明治学院大学など「キリスト教主義の学校を選び、入学した証」として、キリスト教に関する知識をつけるために必修科目として設定している大学もある[7][8]。
青山学院大学で全学生必修になっている「キリスト教概論」では、講義で聖書の内容について勉強するとともに、礼拝に複数回参加し、「チャペルレポート」を提出することが必須になっている[9]。
学校礼拝や、キリスト教に関する活動やサークル(ボランティア活動、キャンプ、聖歌隊など)が行われていることが多い[2]。
当初はキリスト教信者ではなかったものの、ミッションスクールで学生として過ごすうちに、キリスト教に興味を持つ者も多い[3]。
「信仰の有無」にかかわらず、教師もキリスト教の行事に参加するよう求められるため、教師も一定の割合でキリスト教信者であるケースが多い(専任教員の3割程度というケースが最も多い)[2]。
カトリックの教会法によると、「カトリック学校」「カトリック大学」と名乗れるのは所轄の司教の認可を受けた学校のみである(Can.803 § 3, Can.808)。
以下、()内は設立・運営母体となる修道会・宣教会
宗教 - Portal:キリスト教 - プロジェクト:キリスト教 | |
聖書 | 旧約聖書 - 新約聖書(聖書の登場人物の一覧 - 聖書に登場する地名一覧)- 聖書正典 - 外典 |
教会・教派 | |
称号・役職 | |
施設 | |
祭日と礼拝 | |
秘跡/機密 | |
歴史 | 聖伝 - 通史 - 年表 - 原始キリスト教 - 初期キリスト教 - 初代教会 - 古代末期のキリスト教 - 中世ヨーロッパにおける教会と国家 - 教皇領 - 東西教会の分裂 - 叙任権闘争 - 教会改革 - 宗教改革 - ヨーロッパにおける政教分離の歴史 - アメリカ合衆国における政教分離の歴史 - 政教分離 |
用語 |
日本のキリスト教史 | |||||||||||||||||||
プロテスタント |
| ||||||||||||||||||
聖公会 | |||||||||||||||||||
カトリック教会 | |||||||||||||||||||
その他 | |||||||||||||||||||
Portal:キリスト教 |
典拠管理データベース: 国立図書館 |
---|