ミイラの呪い

ミイラの呪い』(ミイラののろい、The Mummy's Curse)は、1944年に公開されたアメリカ合衆国ホラー映画。『ミイラの復活』(1940年)から始まったミイラ男カリス[1]シリーズ全4作の完結編にあたる。ユニバーサルのミイラものとしては通算5作目。前作に続いてロン・チェイニー・ジュニアがカリスに扮した。

ミイラの呪い
The Mummy's Curse
アナンカ役のヴァージニア・クリスティーン(予告編から)
監督レスリー・グッドウィンズ英語版
脚本バーナード・シューバート
原案レオン・エイブラムス
ドワイト・W・バブコック
製作オリヴァー・ドレイク英語版
出演者ロン・チェイニー・ジュニア
ピーター・コー
ヴァージニア・クリスティーン英語版
音楽ウィリアム・ラヴァ英語版
ポール・ソーテル英語版
撮影ヴァージル・ミラー英語版
編集フレッド・R・ファイツハンズ・Jr.
製作会社アメリカ合衆国の旗 ユニバーサル・ピクチャーズ
配給アメリカ合衆国の旗 ユニバーサル・ピクチャーズ
公開アメリカ合衆国の旗 1944年12月22日
上映時間62分
製作国アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語英語
前作執念のミイラ
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あらすじ

前作から25年後。カリスとアナンカ王女が沈んだ沼の干拓工事が行われている。そこにスクリップス博物館から2人の学者ハルゼーとザンダブがミイラの回収にやってくる。

ザンダブは実はエジプトから来た第3の神官で、部下ラゲブとともにカリスを発掘。長く使われていない修道院に隠し、アナンカを探す。

工事現場の泥の中から若い女の姿のアナンカが出てくる。作業員のジョーが発見し保護。しかし、蘇ったカリスがアナンカを取り戻そうとする。

アナンカは逃げ回った末、工事現場監督の姪で秘書のベティに助けを求める。しかし、アナンカはカリスに連れ去られ、ベティもまたラゲブに騙されて修道院に連れて行かれる。

ザンダブは口封じのためベティを殺そうとするが、ベティに対して邪な感情を抱くラゲブに刺殺される。そのラゲブもカリスの怒りに触れ、争ううちに修道院が崩壊、その下敷きになる。一方、アナンカは元のミイラに戻り、ハルゼーは博物館に持ち帰ることにする。

キャスト

  • カリス:ロン・チェイニー・ジュニア
  • ジェームズ・ハルゼー:デニス・ムーア英語版
  • ベティ・ウィルシュ:ケイ・ハーディング
  • アナンカ:ヴァージニア・クリスティーン英語版
  • パット・ウォルシュ:アディソン・リチャーズ英語版
  • ザンダブ:ピーター・コー
  • ラゲブ:マーティン・コスレック英語版
  • ジョー:カート・カッチ
  • タント・ベルト:アン・コディー英語版
  • クーパー医師:ホームズ・ハーバート英語版
  • グービー:ナポレオン・シンプソン
  • アキリーズ:チャールズ・スティーブンス英語版
  • 修道院の管理人:ウィリアム・ファーナム英語版

回想シーンで『ミイラの復活』のカリスを演じるトム・タイラー英語版の映像が使われている[2]

制作

前作のラストでカリスと王女が沈んだ沼が舞台[3]。ただし前作ではマサチューセツ州だったのが、この作品ではケイジャンバイユーという言葉が出てきて、ルイジアナ州のようである。なお、シリーズ第1作『ミイラの復活』からは55年以上未来になる(1作目の時代設定が公開された1940年だとすると1990年代になる)。

当初のワーキングタイトルは『The Mummy's Return(ミイラ再来)』だった[3]

ミイラ再生』(1932年)と『ミイラの復活』(1940年)の映像が再利用されている[3]

出典

参考文献

外部リンク