ママはテンパリスト

漫画シリーズ

ママはテンパリスト』は、東村アキコによる日本育児エッセイ漫画作品。

概要

作者の愛息・ごっちゃんの成長ぶり(作者曰く“ごっちゃんのクソばか行動”など)が描かれている。キャッチコピーは「すいません 育児ナメてました」。

月刊コーラス』(集英社)にて2007年8月号から2011年7月号まで連載された。通常は4 - 6ページ程度が掲載され、稀にスペシャルとして30ページなどの場合もある。2011年に完結し、単行本は全4巻(A5判)。第1巻には、2006年・2007年に『別冊コーラス』(同)に発表された「おんな風林火山」(全3話+番外編)も収録されている。こちらもごっちゃんの育児漫画であり、本作の前身と言える作品である。

育児漫画が「5万部を超えればヒット」と言われている中、本作は2009年7月時点で1巻が13万5,000部、2巻が11万5,000部[1]、同年末までに50万部を売り上げた[2]フリースタイル社が発行する『このマンガを読め!』の2009年版で第1位宝島社発行の『このマンガがすごい!』の2010年版オンナ編で第3位、マンガ大賞にノミネートされるなど、評価も高い。

登場人物

ごっちゃん
本名は“悟空”。
なかなか寝付かない、イタズラ大好き、3歳を過ぎてもおっぱいガブ飲みでママを大いに困らせる。お化けを怖がり、なぜかパパ(後に作者とは離婚)の言うことは聞く。
ママ(東村アキコ
29歳の時にできちゃった結婚し息子を出産。
初めての育児と別居婚(後に離婚)しテンパりまくりながらも、子育てに奮闘する。母乳が大量に出る体質の持ち主。乳房ゴルゴ13を描き離乳を促すも、逆に開き直られ、いつまで経っても離乳してくれない愛息にもはや諦観の念。
最初はシングルマザーではなくきちんと結婚し、旦那もいたが、旦那が多忙なため最初から別居婚で、離婚するまで同居の描写はない。仕事場と自宅は兼用でマンションに住んでいる。(メゾネット式の二階建て)
パパ(IKKAN
ごっちゃんの父親で、舞台監督。忙しいためにほとんど家には帰れないため最初から別居婚。
パーマを当て、アロハシャツでママ曰く「チンピラみたいな格好」をしている。ごっちゃんが唯一いう事をちゃんと聞き、怖がっている人物。怒鳴ったり暴力を振るったりは一切無いが、子供っぽい一面を持ち、ごっちゃんがチョコを欲しがっても「あげない」とパクパク食べたり、寝ないごっちゃんの隣であぐらをかき、腕を組んでニヤニヤしながら眺めているなどの不気味な行動でごっちゃんを寝かしつけるなど変わった人物。
登場は一回のみで、家族全員で食事の描写もない。離婚した事は最終話で語られている。ママに対して愛情がないわけではなく、仕事を優先させるためにごっちゃんの面倒を見ていた。

書誌情報

脚注

関連項目

  • テンパリスト☆ベイビーズ - 『スーパージャンプ』に連載されていた「高円寺チェリーボーイズ」を改題した東村アキコの漫画。「ごっちゃん」も登場するが、こちらはフィクションである。
  • 板羽皆 - 『コーラス』に「サムライカアサン」を連載している漫画家。本作とのコラボレーションが行われた。
  • 逢坂みえこ - 作者が中学生の頃から大好きな漫画家。本作の中で、ごっちゃんと逢坂の愛息との対面も行われた。
  • 伊藤理佐 - 『コーラス』に「ヒゲぴよ」を連載している漫画家。本作とのコラボレーションが行われた。

外部リンク

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